猫と占いの小部屋 -17ページ目

猫と占いの小部屋

こちらでは主に我が家の黒猫クロピのこと、たまに音楽や小説について書いていきます(ФωФ)ノ
私の専門占術はタロット・西洋占星術・四柱推命ですが、あまり占術については書かないかもしれません。

猫と暮らしているみなさんも、暮らしていないみなさんもこんばんは。
今回は長らく書けずにきたクロピの死因について語ります。


5月26日の血液検査で、BUN140オーバーという慢性腎不全末期の数値が出たとき、先生は内心『終末期に入るかな』と思っておられたそうです。
ところがクロピは食欲旺盛で、骨盤骨折も順調に治ってきた。
それで『まだいける』と、緩和ケアではなく積極的な治療を続行して下さったとのこと。


27日以降のクロピの目覚ましい回復ぶりは、「クロピの旅立ち」に記した通りです。




慢性腎不全末期でありながら、クロピは尿毒症にはなりませんでした。
自力でお水を飲めていて、足りない分は輸液で補えていたし、活性炭やリン吸着剤をご飯と一緒にしっかりとっていたからです。


5日29日に甲状腺機能亢進症を併発していることが判明。
これがネックとなりました。
慢性腎不全と甲状腺機能亢進症は、併発すると危険な状態を招きかねない病気です。
この2つの病気については、改めて記事にまとめたいと思っています。


甲状腺合成阻害剤(メルカゾール)を投与して9日目の6月7日、甲状腺機能低下症に傾きはじめました。
これは思いもよらないことでした。
甲状腺機能が低下すると、体温が低いまま上がらない、体温調節中枢がうまく機能しないといった症状が出てきます。


また、痩せてしまっているせいで(皮下脂肪が薄い)、断熱性が弱くなっていた。
その上、放射によって体温が外に逃げ出していってしまうんです。



*猫の低体温症についてはこちらを参照して下さい
「子猫の部屋」猫が低体温症になったらどうする?



8日の夜、疲れきって眠っている間に、クロピは低体温症を起こしていました。
なぜか下に敷いていたペットシートが、ほんのり湿っていたのを覚えています。


体をゆっくり温めようと、ケージから出して私の側に寝床を作り、クロピのお腹と背中に50度のお湯が入った湯たんぽを当てて、上に厚手のバスタオルを掛けました。
この「寝床を変えた」ことが更に体温を奪ってしまい、クロピは「ハアハア」と早い呼吸をするようになってしまった。


そのうち不整脈が出るようになりました。
病院へ抱っこして連れていく途中、後足が時々痙攣していたのはそのせいです。




クロピの直接的な死因は、甲状腺機能低下症による低体温、それから引き起こされた心疾患(不整脈等)でした。




元々の持病である慢性腎不全と甲状腺機能亢進症による高血圧、その治療のために低血圧になってしまったのも要因の一つでしょう。
病気をいくつも抱えていると、どうしても複合的な症状が出てきます。


こうなるともう何でもありで、いつ何が起きても不思議ではないし、それなら回復する奇跡があってもおかしくはないと思っていました。
いや、奇跡を共に起こしてみせようと考えていた。
それは先生も同じだったことでしょう。


BUN140オーバー、あの日から骨盤骨折も治しながら、クロピが2週間生きていたこと自体、奇跡だったのかもしれません。
気持ちよく伸びができるようになって。
喉をゴロゴロ鳴らせるようになって。
最後の2日間は 普段通りの可愛い鳴き声を聞かせてくれるようになった。


肝リピドーシスで虹の橋の手前から戻ってきて、ジャスト10年後に旅立ったクロピ。
12年間、私もクロピも幸せでした。
ずっと私を愛してくれて、猫という種にこれほど愛されたのは初めてでした。
クロピ、ありがとう。
クロピ、今でも愛してるよ。
言葉に尽くせないほど。





2019年4月7日のクロピ❤️
お気に入りの猫ベッドで、フミフミしているときに声を掛けて撮りました。

猫と暮らしているみなさんも、暮らしていないみなさんもこんばんは。


もうすぐクロピが虹の橋へいって1ヶ月が経とうとしています。
自責の念もありますが、この頃は虚無感を覚えて、ボンヤリすることが増えました。
典型的なペットロスですね。
父を突然亡くしたときも、同じような気持ちを経験したけれど、クロピには特別なものを感じます。


今回初めて猫のお葬式と火葬を経験しました。
クロピのお骨が返ってきて本当に良かったと思っています。
ここにクロピのお骨がある。
それを見ていれば、次第にその死を認められる。
たとえお骨でも「クロピはここにいる」と安心できます。


クロピが返ってきたときに葬儀社の方が確認のため、骨壷を開けて下さいました。
喉仏(正確には第二頚椎)だけ、紙に包んでくれていて広げて見せてくれた。
よくわからないなりに、見事なしっかりした喉仏だと思った。


先日、なぜかクロピの喉仏を見たくなって、初めて自分で骨壷を開けてみました。


真っ白なクロピの骨。
この骨が生まれたときからずっと、あの子の生活を支えていたんだな。
お骨になっても、こんなに愛しい。
黒猫の毛皮を脱いでお骨になって、その白さすら美しいと感じる。




クロピは初めて共に暮らした猫だった。
そして初めて看取った猫だった。
だから悲しみや寂しさ、喪失感が深くても当然だと思う。
愛する存在を失った心の過程を、私もたどっている。
それだけのこと。





クロピがいなくても新しい日がきて。
クロピがいなくても空には月が昇る。




長年ペットシッターをしてくれたSちゃんと、他愛のない話をしたり、一緒にドラマを観たりして、笑ったりもしているけれど。
虚ろな感じは拭えなくて。








明日になれば笑えるだろうか
あの日のように笑えるだろうか
失くしたものは何ひとつないと
願う 願いつづける

「対象a」  作詞/interface



猫と暮らしているみなさんも、暮らしていないみなさんもこんばんは。
横になりながら、アメブロ読んでます。
寝込んで以来、読みにいくジャンルが増えました。


今日は一日中雨が降っていましたね。
雨が降ると猫は眠くなる。
テリトリーチェックもしないで、眠り続けるクロピの姿を見ていると、私も眠くなったものです。


雨の雫の音。
川のせせらぎや、海の波の音。
自然のたてる水の音は眠気を誘う。


こんな雨の日は、モダンジャズか古いロックが聴きたい。
もう7月に入ったから、あのナンバーを聴こう。


Nuclear Valdez  ”Summer”





ねえ、クロピ。
昔々、私たちが生まれる前に、キューバというとても遠いところで戦争があったの。
正確には革命だけどね。
このナンバーはその頃、夏の間ずっと降り続けた涙の雨のことを歌っているんだよ。



あなたがベランダから落ちた日も、雨が降ってたね。
風が強い日だった。
目が見えなくなってきたから、少しでもお外が見たかったんでしょ。


あなたの体が煙になってお空に昇る間、ずっとこんな風に雨が降っていたね。
妹は「クロピの涙雨やね」って言ってたよ。
あなたもわたしと離れたくなかったんだよね。
だから、体の限界超えてまで生きていてくれた。本当にありがとう。


ねえ、クロピ。
ペットロスって知らないよね。
あなたが虹の橋へいったあとの私、それになってるんだ。
よくボーッとしてるでしょ。
それって病気のせいだけじゃなくてさ。
それに昨日もクロピに「ごめんね」って言ってたでしょ?
「大好き!愛してる」だけでいいのにね。


あなたの声も、表情も、仕草も、匂いも、柔らかいフワフワの感触も、全部覚えてる。
それでも、もう一度会いたいな。
今夜、私の夢の中に おいでよ。



ねえ、クロピ……。



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2019年9月21日のクロピ❤️
いつも左足を枕にする癖がありました。
クロピは左利きの猫だからかな?