ギターアンプの原点回帰 #2 YAMAHA F50-112 から始まった | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

高校の時、初めての練習スタジオでお相手してくれたたアンプ。

 

それがこの、YAMAHA F50-112 です。ピンクハート

 

 

 

もうすぐ届くので、その前に ヤマハFシリーズについて語りますw

 

 

 

高校1年の時に、初めてエレキと一緒に練習用ギターアンプを買いました。

 

たしか、コレ下矢印だったかな。

 

 

 

ヤングギターを読みながら、このアンプで一生懸命音作りを研究したもんですw

 

だって、グライコとディストーションの目盛りをどこに合わせると、リッチーや、エディーや、シェンカーや、アンガスの音になると解説されてたんでwww

 

執念拘り大いなる妥協の末に作り上げた黄金のセッティングキラキラをひっさげて、初めて練習スタジオに!

 

 

しかし置かれていたギターアンプを見て、にらめっこ。。真顔

 

 

 

シールドをどちらに挿していいかわからない。。ゲッソリ

 

Volume、Gain、Master Vol。。音量はどれ??滝汗

 

音すら出せず、店員さんを呼んでなんとか音量調節の仕方はわかりました。。が。。

 

音の立ち上がり、鋭さ、音圧。

 

1万円程度の練習アンプとは比較にもならない、容赦のない音が飛んできます。

 

 

びっくりきもちイイ〜〜爆  笑恋の矢

 


衝撃の初体験でした。ラブ

 

黄金のセッティングは全く役に立ちませんでしたけどwチュー

 
 

 

80年代はじめの頃のスタジオのアンプといえば、ツインリバーブJC、そして ヤマハF がほとんど。

 

どこに行っても ヤマハF があれば迷わずチョイス。

 

大学生になって、バイトして買おうとした頃には生産中止で、GⅢシリーズにモデルチェンジしてしまいました。

 

GⅢF と比べて若干ブライトな音で、JCF の中間のような感じでした。

 

80年代は次々と新しい音楽が生まれた時代で、古典的な音の F は淘汰され、オールラウンドな JC が生き残ったのかもしれません。
 
JCクリーンは、ボンキュッボン・Hi-Fiで、そこにあのコーラスを乗るとゴージャスで美しい音色になるのですが、自分はあの音ががどうも受け付けないのです。

 

まぁ、あの音を使いこなせるウデがないからなんですが。。

 

対して F のクリーンは、ナチュラルでちょっと艶っぽい音です。

 

ジャズコよりよっぽどジャズに向いてるでしょうねw
 
 
当時のカタログから、トランジスタ臭さを打ち消すコンセプトが伺えます。
 

 

 

 

4機種の中から F50-112 を選ぶ

 

条件は、オリジナルスピーカーであること。

 

当時の音を求めて買うんですから、スピーカは純正オリジナルに限ります。

 

Fシリーズには4機種あり、今でも中古市場でチラホラ出回ってます。

  • F100-115 2ch 出力100W 耐圧120W15インチスピーカー×1重量31Kg
  • F100-212 2ch 出力100W 耐圧60W12インチスピーカー×2  重量28Kg
  • F100-112 2ch 出力100W 耐圧100W12インチスピーカー×1重量21Kg
  • F50-112   2ch 出力50W   耐圧60W12インチスピーカー×1  重量18Kg
 
F100-115 はお目にかかったことがないし、デカくて重いのでパス。
 
純正12インチスピーカーは、耐圧60Wの方がヌケが良いと記憶してます。
 
50W1発でも十分な音量だったので、最軽量の F50-112 を選択します。

 

 

 

 

特徴1:FATスイッチ

 

4機種とも A:クリーンと B:ドライブの 2ch構成です。

 

どちらのチャンネルにも FATスイッチがあります。

 

ボリュームあるいはゲインノブを引き上げると FATスイッチがオンになります。

 

 

 

効果としては、ハイが上がるとか、音が太くなるとか、人によって表現は様々ですが、自分はヌケが良くなるという印象を持っています。

 

当時のカタログに、FATスイッチのオン・オフの違いを表したグラフを見つけました。

 

 


マニュアルには「中域特性のみ強調する」とありますが、入力するトーンによっては低域あるいは高域も強調される範囲とも思えるので、印象も人それぞれなんでしょうね。

 

自分は常にオンで使用してました。

 

 

 

 

特徴2:トーンコントロール

 

シリーズ最高峰の F100-212F100-115 は チャンネル毎に独立したトーンコントロールがあります。
 
F50-112F100-112 は2ch共有です。

 

トレブルには JC と同じような ブライトスイッチが付いています。

 

 

回路的には、ボリュームポットにハイパスコンデンサーを咬まし、これをオン・オフする単純な仕組みです。ハイパスなので、ボリュームやゲインがフルの時は効果がなく、絞った時ほど効きが強くなります。

 

つまり同じ音量でも、 F100系 より F50-112 はボリュームを多く上げるので、ブライトスイッチの効きは少なくなるんでしょうね。

 

こちらでその回路が見れます。

 

 

トレブル、ミドル、ベースとも素直でコントロールしやすかったですよ。

 

GⅢシリーズになるとブライトスイッチのかわりにプレゼンスがあって、使いやすくなってました。

 

 

 

 

特徴3:パライコ

 

この優れたパライコこそ、当時のヤマハアンプ最大の武器だと思います。

 

 

パライコの利点は、頂上(または谷底)の周波数、幅、高さ(または深さ)を移動させながら素早く音質を調整できることでしょうか。

 

基本的な音を作った後、バンドで合わせると音がヌケないことがあります。

 

他の楽器と音の帯域がぶつかると、自分の音が聞こえなくてお互い音量の競い合いになったり。

 

そんな時は、中域の通る帯域を見つけてちょっとブーストしてやると、音量を上げなくてもヌケが良くなります。

 

上手く使うと、トーンEQで調整するよりもキャラクターを損いません。

 

PA にもパライコがあるものがありますよね。

 

各パートの音域の干渉を避けて、バランスよくミックスできます。

 

それと同じことがアンプでもできるようになっています。

 

アンプのキャラクターを変えるようなこともできます。

 

パライコは出力回路の直前にあり、リバーブ音には作用しないようです。

 

 

 

 

 

特徴4:リバーブ

 

 

リバーブはスプリング式で、A / B どちらのチャンネルにも効ききます。

 

特にクリーンは雰囲気のあるリバーブサウンドが得られます。

 

 

 

 

期待

 

ネットで初めてマニュアルや回路図を目にしたんですが、仕組みがわかると昔よりきちんと使えるような気がします。爆  笑

 

再会が楽しみです!ニコニコ