第一志望に受かるための対策(その1) | 大学受験対策のプロ

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多くの受験生が第一志望には

まず合格出来ないのが受験の現実です。

 

それはなぜか。

 

理由その1。

 

一番簡単な理由は

皆さんがそもそも

高望みをしているからです。

 

例えば高1や高2の模試で

すでにA判定になっている大学を

第1志望として目標にする人が

どれくらいいるでしょうか。

 

自分が目標にしたい大学というのは

現状の自分の立ち位置では

手の届かない高さにあるから

目標になるワケです。

 

その時点で、そもそもが

高望みなのです。

 

だからこそ、受験生の中の

恐らく8割から9割は

高1や高2の時点で

目標にしていた大学には

まず手が届きません。

 

高望みしてしまう理由には

もう1つあります。

 

これが第1志望に合格出来ない

理由その2。

 

偏差値です。

 

一般的に、目標大学の偏差値は

世間に公開されているので

現状の自分の偏差値と照らし合わせて

可能性があるんじゃないかと

勘違いしてしまうんです。

 

ザっと言うと

東大・京大や国立大学の医学部は

偏差値70。

 

国立大の歯学部・薬学部は65以上。

 

九大・名大・北大や筑波・横国あたりは

偏差値60以上。

 

一般国立大は偏差値最低でも50以上。

 

こういうイメージですが、

 

その偏差値も、

高1や高2の偏差値が、高3の偏差値に比べ

約10くらい高く出るという事を知らないせいで

勘違いが起きてしまうのです。

 

もし今、高1か高2の生徒で

偏差値が65の人がいたら、その人は

受験生になった高3の夏あたりならば

偏差値は55か、それ以下になっていると

思って下さい。

 

55で入る大学は、一般国立大学で、

難関大と呼ばれる知名度のある大学には

まず手が届かないでしょう。

 

難関大を目指すなら、多くの難関大は

基本的に偏差値60以上です。

 

であれば、高1や高2の時点では

全科目平均で低くとも

偏差値70以上が取れてないと

難関大には手が届かないと思って下さい。

 

高2の時点で偏差値が60代にいて

「まずまず」だと思って安心してたら

受験では大失敗します。

 

そして、

第一志望に入らない理由その3は

勉強そのものの内容です。

 

受験では、旧帝大や有名難関大になると

問題が全く違うレベルになります。

 

同じ数学なのに、別科目じゃないの?

と思えるくらいに全く違うレベルになります。

 

そこに全く対応出来ないために

殆どの人が第1志望を断念するんです。

 

つまり、

皆さんが目標大学にするような

難関大学というのは、

全く違うレベルの問題が出るから

それ専用の対策が出来てないと

入る事は出来ません。

 

つまり、普通にやっても

まず合格出来ないから

難関大学と呼ばれるんだし、

だからこそ多くの人達にとって

第1志望の大学になるワケです。

 

そういう意味で言えば、

第一志望が国立大学の医学部

であれば、事情が違ってきます。

 

なぜならば、国立大学の医学部は

偏差値は高いですが

出題する問題の内容は

一般的に進学校で習う内容の範囲内に

収まるような問題が出題されるからです。

 

その代わり、物凄く高い得点率が

求められるという事になります。

 

なので、難関大が第一志望であれば

受験事情を知った上で対策しないと

まず合格出来ないですが、

国立大学の医学部志望であれば

学校で習った事を高いレベルで習熟出来れば

受験の事情に全く精通してなくても

充分闘えると思います。

 

話が少しそれましたが、

では、どうすれば第一志望の大学に

合格する事が出来るのでしょうか。

 

それは、目標の大学で

出題された問題を見て、

その問題が

解けるようになるためには

どれくらいのペースで

勉強を進めればいいのかを

逆算して学習計画を立てる

という事がとても大事になってきます。

 

難関大に合格した人の殆どは

いわゆる学校で習うペースより

遥かに早いペースで

勉強を進めていたから合格しています。

 

なぜ早く進めないといけないのか。

 

それが、先ほど言った理由です。

つまり、難関大になると、

全く違うレベルの問題が出題するので、

学校で習うレベルの事は

高2の夏(遅くとも高2の終わり)までに

終わらせてしまって、

難関大レベルの対策を最低でも

1年間はしないとダメだからです。

 

多くの有名私立の進学校が

一般の進学校よりも遥かに早く

勉強を進める理由が、

まさにこれです。

 

しかし、

例えば今高2の生徒が

目標大学が九大だったとして

赤本で数学の問題を

見たところで

この問題がどれくらい難しいのか、

恐らく現時点では

全く分からないと思います。

 

なぜならば、まだ数Ⅲの一部しか

習ってないのに、

高校の全範囲を網羅した問題を

今見たところで、

判断出来るワケがありません。

 

ではいつなら難しいと分かるのか。

一般的には恐らく高3の秋頃でしょう。

 

その時に解いてみて

全く分からない事にようやく気付きます。

 

しかしそこから難関大用の対策を

始めたところで、もう間に合いません。

 

数ヶ月で克服出来るほど

甘くないからこそ

多くの私立の進学校では

1年以上勉強を早めて

対策をしていくのですから。

 

こうして、多くの受験生は

実際受験を体感していく中で

まさかここまで通用しないとは…

と思いながら

第一志望を断念する人が

圧倒的に多いのです。

 

つまり、

第一志望に合格出来ないのは、

そこに辿り着くための道のりが

どれくらいの遠さなのか、

それが全く見えていない事が

大きな原因なのです。

 

しかし、私から習ってきた生徒達は

高1や高2で第1志望にしてきた大学に

手が届く生徒がかなり多いです。

 

それはなぜなのか。

 

それを次回、お話したいと思います。

 

 

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担当科目

英語・数学・化学・日本史