ここひと月半ほどは舞台本番がいくつもあり、おかげさまで忙しい日々を過ごしておりました。
先日、友人の三遊亭楽八さんのご縁で、寄席に出演。
過去に寄席に出演したことは何度かあるのですが、その時はマジックでの出演でした。
今回は初の落語に挑戦。
演目は「初天神」でした。
桂小三治師匠や春風亭一之輔師匠の噺を参考にしながら、自分なりに構築して、稽古稽古…からの本番。
サゲも楽八さんと一緒に考えて、オリジナルの終わり方で。
それに加えて、噺の最中にちょっとだけマジックっぽいことが起きたり、お客様からいただいた単語が噺の中に登場したりと、私らしい味付けで好き勝手やらせていただきました。
お客様も暖かく、大いに笑っていただきました。
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やはり今回勉強になったのは「間」のこと。
普段はつい「押す」ことで笑いを取ろうとしてしまうのだけど、
お客様に投げた言葉が、お客様の中に沁み渡って意味が伝わり、笑いが起きていく。
その「間」を持てるかどうかが大事なんだなぁと思い知らされました。
最初のうちは間が怖くて、焦ってバタバタと力で押そうとしてしまうのだけど、
きちんと「何もしない」間を持てるか。
話芸の道はまだまだ奥が深そうで、こちらもまた深めていきたいところです。
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会場の亀戸梅屋敷は、ちょうど梅の盛りでした。
今回もお読みくださりありがとうございました!
〜 あの日の過ちを忘れない 〜
日向大祐