前回の続きです。
スプリングがペダルに付いている理由は
音を出す為にビーターが打面に着いた後、次の音を出す為にビーターの位置を戻す役割があるからです。
スプリングが無い場合、反力のみで戻さないといけないので、プレートから直ぐに足を離さないとビーターが戻ってきません。
(ペダルのスプリング無し練習は昔かなり練習しましたが、反力を実感するのには良いですが場合によっては逆効果です。今思えば実際のドラミングには特に必要ない練習でした)
ただ戻す為だけの物が何故こんなに重要なのかと言うと、
スプリングは引っ張れば引っ張る程、反発する力も増えてしまいます。つまりスプリングを強めにした場合、その分プレートに対しての反発してくる力が強い為こちらの加えた力が削られる事になります。
逆に弱すぎてしまった場合、ペダルにはパーツが複数ある為(プレートの重さ、チェーンやベルト、カムなどの接合部の影響で)良い位置に戻って来ない場合もあります。
そして、一番重要なのはスプリングを使った反動で足の甲付近までビーターをテイクバックさせる事です。
これにより、ビーターの振り幅が広がり出力が上がります。
バスドラムの音量が小さくて悩んでいる方のほとんどが、このテイクバックからの出力が噛み合っていないのが原因だと思います。
このビーターをテイクバックさせるスピードにスプリングの強さが関係してきます。
バスドラムの音量を最大にしたい場合、ビーターのテイクバックが戻りきった場所(最大振り幅)から打面に向かう瞬間に更に力を加えてやる事で出力が最大になります。
ですが、テイクバックの途中に力を加えてしまった場合、スプリングが戻ろうとしてる力に対して反対方向に力を加える事になる為、力が相殺されてしまいますし、振り幅も狭くなります。
つまり!
出力する瞬間に、ビーターを自分に合ったタイミングでテイクバックさせる為にスプリングを調整するという事です。
強めに設定すればかなり早めにテイクバックしますし、弱めに設定すれば緩やかにテイクバックします。
次回から
ペダルのスプリングの強さの基準は、どの様に決めるべきなのか僕なりの考えで書いて行きたいと思います。
「座る」について
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