前回の続きです。
 
スプリングがペダルに付いている理由は
 
音を出す為にビーターが打面に着いた後、次の音を出す為にビーターの位置を戻す役割があるからです。
スプリングが無い場合、反力のみで戻さないといけないので、プレートから直ぐに足を離さないとビーターが戻ってきません。
(ペダルのスプリング無し練習は昔かなり練習しましたが、反力を実感するのには良いですが場合によっては逆効果です。今思えば実際のドラミングには特に必要ない練習でした)
 
 
ただ戻す為だけの物が何故こんなに重要なのかと言うと、
スプリングは引っ張れば引っ張る程、反発する力も増えてしまいます。つまりスプリングを強めにした場合、その分プレートに対しての反発してくる力が強い為こちらの加えた力が削られる事になります。
 
逆に弱すぎてしまった場合、ペダルにはパーツが複数ある為(プレートの重さ、チェーンやベルト、カムなどの接合部の影響で)良い位置に戻って来ない場合もあります。
 
そして、一番重要なのはスプリングを使った反動で足の甲付近までビーターをテイクバックさせる事です。
 

 
 
これにより、ビーターの振り幅が広がり出力が上がります。
 
バスドラムの音量が小さくて悩んでいる方のほとんどが、このテイクバックからの出力が噛み合っていないのが原因だと思います。
 
このビーターをテイクバックさせるスピードにスプリングの強さが関係してきます。
 
バスドラムの音量を最大にしたい場合、ビーターのテイクバックが戻りきった場所(最大振り幅)から打面に向かう瞬間に更に力を加えてやる事で出力が最大になります。
 
ですが、テイクバックの途中に力を加えてしまった場合、スプリングが戻ろうとしてる力に対して反対方向に力を加える事になる為、力が相殺されてしまいますし、振り幅も狭くなります。
 
つまり!
出力する瞬間に、ビーターを自分に合ったタイミングでテイクバックさせる為にスプリングを調整するという事です。
 
強めに設定すればかなり早めにテイクバックしますし、弱めに設定すれば緩やかにテイクバックします。
 
次回から
ペダルのスプリングの強さの基準は、どの様に決めるべきなのか僕なりの考えで書いて行きたいと思います。
 
 
 

「座る」について

↓↓↓

その1

その2 腰痛

その3 筋肉が固まる原因1

その4 筋肉が固まる原因2

その5 筋肉が固まる原因3

その6 固まった筋肉を緩める1

その7 固まった筋肉を緩める2

その8 固まった筋肉を緩める3

その9 固まった筋肉を緩める4

その10 固まった筋肉を緩める5

その11 固まった筋肉を緩める6

その12 固まった筋肉を緩める7

その13 固まった筋肉を緩める8

その14 不自然な姿勢

その15 良い姿勢と悪い姿勢

その16 自然な姿勢と脱力

その17 自然な姿勢に重要な部位 足底

その18 自然な姿勢に重要な部位 脊椎①

その19 自然な姿勢に重要な部位 脊椎②

その20 正しい立位姿勢

その21 正しい立位姿勢の作り方①

その22 正しい立位姿勢の作り方②

その23 頭部(頭蓋)の安定する角度の違い

その24 骨盤の傾きによる腰椎の角度の違い①

その25 骨盤の傾きによる腰椎の角度の違い②

その26 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論①

その27 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論②

その28 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論③

その29 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論④

その30 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑤

その31 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑥

その32 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑦

その33 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑧

その34 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑨

その35 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑩

その36 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑪

その37 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑫

その38 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑬

その39 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑭

その40 ケンダルの姿勢分析と4スタンス理論⑮

その41 バスドラムを鳴らす原理①

その42 バスドラムを鳴らす原理②

その43 バスドラムを鳴らす原理③

その44 バスドラムを鳴らす原理④