先週の木曜日に厳しく


「打たれたくないと思う気持ちを捨てて

打つべきところを真剣に打とうとするべし」


と話しました。


その翌々日の土曜日にも稽古がありまして、さてどうだろう


「そんな怖いことはしたくないからもう稽古しない!剣道辞める!」


って人が出てもしゃーないのかなぁ、と思いながらの参加。


予想とは外れて全員が参加していて一安心。


でもなー親に言われて無理やり来てて、稽古始まったら逃げ腰嫌々〜とかかもなぁ、と思っていたら全然そんなことはなくて


「打たれる前に打ったる!」

「打ち出したら打ち切る!」


などの気迫と根性が感じられる稽古をしていました。



基本打ちの途中に


「打ってこない相手を打つのはもう十分上手いから」


という理由で面に対する応じ技、小手に対する応じ技を追加して、動く相手にどう打つか、を練習したからやる気になったのかも。



なにはともあれ、やる気を出して目標突破の可能性が見えてきたのは良いことです。


できないうちは怖くて逃げ腰になっても、できるようになれば怖がらずに攻めていけるようになるはずだし、やる気が持続しているうちにコツとか掴んで自信を持って欲しいものです。

再来週の土曜日に昇級審査があるのですが、

このままでは誰も合格できず、

本人はガックリ、親御さんはガッカリ


「もう剣道やめます(やめさせます)」


なんて展開になりそうです。



課題は立ち合い(合い掛かり)で打ち合えないこと。


打たせてもらえる切り返しはバッチリ合格レベルなんですが、相手も打ってくる立ち合いになると途端に


へっぴり腰で

左足はそのまま残ってて

手だけ伸ばして打ってる風


みたいな感じで、何が何でも打ったる!という気持ちがなくて、自分が打つよりも打たれないこと、打たれても痛くないように身を固くして防御を優先しているから


そりゃー全力で打てないよね、という話。



サッカーでも野球でも、全力でシュート!全力で投げる!みたいな肉体の躍動が勝敗に関係ない楽しさに繋がって、自分で目標を見つけたり自己肯定感が高まって自信がついたりするので、是非是非剣道でもフルパワーの打突とフルスピードの足さばきで楽しいを開拓してほしいものです。



というか竹刀を振って当たらなかったら自分にイライラして、次こそはど真ん中に叩き込んだる!とみんな思うもんだと思い込んでいたのですが、意外とそうでもないみたいですね。


自分は若干狂戦士(バーサーカー)寄りなのかしら。

昇段審査の強化練習に参加してきました。


今の気持ちを一言で言うと


「俺も稽古してえなぁコンチクショウ!」


もう一言言うなら


「打たれて痛いのはわかるけど、痛がるのは稽古終わってからにしよ?」


こちとら延々と正面打ちからの切り返しを数十分受け続けてるのに1ミリも痛いとか辛いとか言ってないんだから、合い掛かりで一回小手を打たれたぐらいで泣きを入れるなとも言いたい。大人だって痛いもんは痛いんですよ?


あと打ちたい。踏み込みのコツが少しわかったから忘れないうちに打ちたい。打ちまくって身体に染み込ませたい。


なんで稽古したくてたまらない人が稽古できなくて、稽古できる人がイヤイヤ仕方なくダラダラ稽古してるんでしょうね。


三段受ける高校生とかが出稽古に来ないかなぁ。

結論から言うと踏み込みは意味があるし必要だと思います。

以下は結論に至るまでの過程をつらつらと。

 

 

右足のかかとが痛くて稽古ができません!という声を聞いて、なんかかかとが痛くならないコツとかないかぁと検索して見つけたのがこちらのページ。

 

 

なるほどなぁ、足で床を打突するイメージか。

でもあんまビシバシやってたら結局かかと痛くなったりするんじゃないの?自分の時はどうだっけ、と検索かけたら出てきたのがこちら。

 

 

なるほどなるほど、右足を高く上げなきゃ右足に掛かる負担も少なくなるから痛くなることはないのか(理屈を完全に忘れてた)

 

まぁでもどっちにしても大事なのは

 

前方に倒れ込むような左足の押し出しによる体重移動

右手&左手の押し引きによる瞬間的に加速する竹刀操作

 

この2つのタイミングを竹刀が当たる瞬間にいかに一致させるか、なんじゃないの?

足だけバーン!と鳴らしても意味なくね?と思っていたんです、実際にやってみるまでは。

 

 

右足をスッと小さく浮かせて前にスライドさせて、かかとが床についた直後に中指の指球が床につくような感じで、土踏まずの部分の空気を踏み割るように踏み込み。

それと同時に竹刀を振り終わって打突部位にHIT。

 

と、踏み込み音をさせることを意識しながら打突すると明らかに打突の手応えが違います。

なんというか、重心移動がビシッと決まって竹刀が進むベクトルがグラつかずに一つの方向にキマっている感じ。

 

踏み込む足のかかとからつま先にかけてキチンと真っ直ぐ前を向いて、後方から前方に体重が掛かっていくようにすることで、上半身から腕の軌道も左右にブレたりせず、真っ直ぐ打突部位に向かっていくから当たった時の威力が上がるのかなぁ。

 

 

足の裏も、かかとの一部分とかつま先の一部だけとかで踏み込んだ瞬間の身体を支えるわけではないから負担が集中せずに怪我をしたり痛くなったりしにくいのかも。まだそこまで回数重ねたわけじゃないから推測ですが。

 

 

なんにせよ「理に適った足の使い方をすると良い踏み込み音が鳴って足の負担も少なくなる」ことはわかりました。

同時に「踏み込み音がすれば理に適った足の使い方をしているわけではない」ことも。

 

教わったことを素直に聞くことも大事だけれども、一回はじっくりと考えてみたほうが良いのかもしれませんね。理解して納得できれば習得も早そうですし。

稽古が始まる前の道場で、鏡の前に立って


基本の構えから大きく面打ち、刺し面、出小手、小手面、抜き胴、返し胴の素振りをしていたら


「胴の打ち方がおかしい!お手本見せたるからよく見とけ!」


と言われて、その人がやってる胴打ちを見せてもらったけどなんかいまいちよくわかんないなぁ


と頭をひねりつつ、そもそもこの人誰だっけと思ってたら目が覚めて夢だったことに気が付きました。


せめて夢の中ぐらい良い気分にさせてほしいものですが、自分自身が知らないこと(納得のいく胴の打ち方)は夢の中でも再現できないということでしょうか。

ホント夢も希望もありゃしない(笑)


面と小手はマシになってきた気がするので、胴もなんとかある程度納得のいく程度に打てるようになりたいものです。


ちまちま確認しながら打ってるからいつまでも打てないぼいので、もう多少外してもご愛嬌と開き直ってぶん回していくべきですかね。上手い人の胴はだいたい躊躇なく振り切ってるし。

昇段審査の強化練習に参加して、中学生相手に切り返しの元立ちを連続30分程やりきったら物理的に頭が痛くなりました。


次回から面の中に手ぬぐい仕込むとかして物理的なダメージを軽減しようと思います(笑)


まぁガンガン上達していってくれてるから精神的に頭を痛めたり悩ませたりすることはないので強化練習の目的は達成できているみたいです。


そして隣のグループで同じく切り返しの特訓を受けている小学生を見ていると、正面打ちはきれいに打てるのに左右面で


「右手ギュッと握ってブンブンブン」


とやっちゃって全然不適切な高さの竹刀を打ってる人を発見。


その人は立ち合いとか試合の時もやたらと竹刀を立ててしまうので、相手が近くにいると右手を握りこんでしまうのかな?となんとなく思いました。



後で自分で竹刀を握って確認してみると、確かに右手に力を入れて竹刀を立てると


「バーリヤ!」


みたいな感じで前方に盾ができるような感じがします。

実際は小手とか打ち放題なのですが(笑)



昨今、あんまり身体と身体をぶつけ合う遊びが推奨されないし、ここ数年はコロナもあってなおさら誰かが近くに居る、触れ合う機会が少ないから、近くに誰かがいる状態になると緊張して竹刀を立てて身を守ろうとしてしまうのかな?


とはいえ基本稽古も立ち合いも、もちろん試合も右手を握り込んで打っていたらお話にならないので、打つ時は守りを考えず捨て身で打ち切るようになって欲しいものです。


なまじ頭がいい人だから色々想像しちゃって捨て身になれないのかな?

切り返しって何が重要でどうするのが正解なの?


踏み込むと右足の裏が痛いんだけど、痛くなるのが普通?


等など、あー昔自分も悩んでたわー悩んでたわー、みたいに全力でわかるよ!という質問をされたりされなかったりします。


されなかったりする、というのは態度で疑問に思ってるのがありありと伝わるんだけど実際に聞きに来ることがないということです。



特に昇段審査の特訓とか中体連の試合前の追い込みとかで稽古の頻度が高まると、


毎度毎度切り返しやらされるけどこれ何が正解やねん!とか


踏み込め言われるけど床を足の裏で叩いたらそれでいいの?とか


しんどい中稽古してるんだから納得して稽古したい!という気持ちが伝わってきます。


直接聞きに来ればわかる範囲で伝わるように配慮しつつ伝えますが、あんまり聞きに来ないので、稽古の途中に短時間で短く伝えるぐらいしかできません。



わからんままなんとなくやっても意味が薄かったり怪我をするだけなんだけどなぁ、と思いつつ、こっちからお仕掛けてあーだこーだ言うのも違うよなぁ、とも思うわけで。



解説とかしてるいい動画ないかな?と探してみたらいろんな人がいろんなことを言っててそれはそれで混乱するだけだろうし、なかなか理解するのは難しいですね。



バシッ!と理解できれば動きも意識も変わってくるので、自分から積極的に動いて知識を獲得して欲しいのですが、はてさて。

受け身で教えてもらうの待ちではたどり着けないこともあると思うんですよね。

「昇段審査には品と格も必要ですよ」


と言われたことがあります。


そんなこと言われても自分は下品で格下だしなぁ、と思いつつ、そもそも品と格ってなんやねんと時々考えています。


とりあえず、自分に自信を持って堂々と技を出す姿勢や構えを総合して格とか品というのかなーと今のところの答えは一応出しているのですが、格について最近また少し気がついたことがあります。



これから初段を受けようとしている人とか、中心を取ることに頓着がない人を相手に構えていると


なんか打たれる気がしないから気持ちに余裕があるなぁ


となって、実際打ち合っても割とやりたいように打ったり捌いたりできます。


しかし5段以上をお持ちの先生方相手だと、向かって構えているだけで


うわーめっちゃ打たれそう!打っても当たんなさそう!


となって、実際そうなってしまいます。



この辺の実力差からくる振る舞いが格で、結局実力に裏付けされたものだから心の持ちようだけでどうこうできるものではないのかなぁと。


しかしこの、向かって構えるだけである程度実力がわかる気がするのは楽しいですね。格上の人との実力差ははっきりしないけど、格下の人との差はある程度わかるわかるのも不思議。自分が通ってきた道だからかな?

なんか今週ずっとヘロヘロだぜ〜

一回息が上がると腕が上がらなくなるぐらい力が抜けるぜ〜


これはもしかして、また老化の階段を登ってしまったのだろうか、と戦々恐々としていましたが、カレンダーを見てたら原因が判明しました。


先週の日曜日に急に仕事が入って出撃したせいで、ずっと休みなしで動き回ってた模様(つまり13連勤中)


仕事は忙しい時期で心身ともになかなかのハードワークなう!だし

稽古は週3に増えたし中学生相手にフルパワー出さなあかんし

そりゃ一回稽古中に座っちゃったら立てなくなるよな、と。


そんな状況の中、小中学生の参加が少なかったので久々に先生方にフルパワーで掛かって行った自分はエラい。超エライ。身体が超エライ(しんどいという意味です)



そして先日から少し気にしていた、全然稽古に来ないのに昇段審査受けます!と言っていた中学生が昇段審査受けるのやめます、ついでに剣道もやめます、と言っているのを見かけました。


なんでしょね、いろんなことをしていて忙しくても寸暇を惜しんでやりたいことに取り掛かる人もいれば、やろうかな〜と思って自分でやると決めて周りの人と約束までしたことすら適当に投げ出す人もいる。その差はどこから来てるんでしょうか。


やると決めたら試練の道を行く人と

やめると決めたら何もかも投げ捨てて逃げていく人。


両者は若いうちは能力とか環境とかにそんなに差はなくても、高校に入る時とか社会に出た後とかにとんでもなくでっかい差がついていて、もう取り返しがつかない状況になるんじゃないかなぁ、とか見ていて思いました。


他に何か全力を傾けて取り組んでることがあるんなら他を辞めてそっちに全力投球!でいいんでしょうが、半端にやめていく人って大体他にやることなくてただしんどいことから逃げてるだけってパターンが多いから余計将来が気になります。



なんで剣道の稽古に行ってるだけなのに他のことを色々と考えてしまうのでしょうか。身体は疲れてるけど頭は暇なのかしらん。どっちもそれなりに酷使してるはずなのですが。酷使し足りないのかな?

30代の頃は激しく動いて疲れても、夜しっかり寝れば次の日そんなに疲労って残らなかったんですよね。


それが40過ぎると疲れすぎると夜寝付きにくくなって、そして次の日に突然


ガターン!


って音がするぐらい一気に疲労感がくるようになりました。

特に42を超えてから顕著に(笑)



まぁ40超えてからはそれまでみたいに


勢いをつけて大きく激しい剣道!


を卒業して、


ビターッ!と止まった状態からいきなりマックスフルパワー!静と動を極める剣道!


みたいなことをやってるから疲労の深度が違うのかもしれませんが。



だいたい稽古した後、18時間後ぐらいにガターン!がくるので昼過ぎ2〜3時ぐらいにヘロヘロになってる感じ。


これからどんどん寒くなってくるし、寒さで腹が減るし、食ったら消化にエネルギー使って眠くなるし、稽古だけでなく体調管理にも気を使っていきたいですね。


アルコールは控えめに。鶏肉とチーズを多めに。あと鉄分も意識的に摂っていきたいですね。剣道貧血とかあるらしいですし。