10月のある土曜日
「う~ん。遅いな~。」
マイは本八幡駅前で誰かを待っていた。
「そろそろ来てもいい頃だけどな~」
マイが不満そうに頬を膨らませながら呟いていると・・・・・
? 「マイ姉ちゃん~!」
マイの元に右手を振りながら左手にカバンを持った美少女がやってきた。
「あっ!梨加!待ってたよ~。」
梨加 「マイ姉ちゃん、ごめんね!寝坊して電車に乗り遅れちゃったの!」
「そうなんだ。でもよかった!梨加が事故に遭ってなくて。」
梨加 「ありがとう♪マイ姉ちゃん。」
先程からマイのことをマイ姉ちゃんと呼ぶこの美少女は渡辺梨加。マイの母方いとこで中学二年生。外見はマイ似の美少女だが運動音痴で料理も苦手である。
「それじゃあ早速リュウくんの所に行こっか♪」
梨加 「うん!リュウさんと会うのは今年のお盆以来だな~」
「あっ!梨加!くれぐれも私からリュウくんを奪わないでね!奪ったら怒るよ!」
梨加 「奪ったりしないよ!リュウさんは「俺はマイちゃんを世界で一番愛してる」って言ってたし、それに私、二人のイチャイチャを見せられたこともあるから奪う気なんてさらさらないよ。」
「そっか!よかった❤」
梨加 「(語尾にハートが付いてるし・・・・それだけマイ姉ちゃんはリュウさんのことを愛しているんだ・・・)」
梨加は心の中で引いていた。
そして二人は市川総合高校野球部グラウンドに向かった。
リナ 「あっ!まいやーん!おはよう!」
「生駒ちゃん、おはよう!」
リナ 「うん?ねぇまいやん、隣にいる子は誰?」
「この子は私のいとこの渡辺梨加ちゃんだよ!ほら梨加、生駒ちゃんに挨拶して♪」
梨加 「は・・・はじめまして!中学二年生の渡辺梨加です。よろしくお願いします!」
リナ 「ウチ、生駒リナ!梨加ちゃんは中学二年生なんだ!ウチと同い年だね!よろしく!」
梨加 「私、ちょっと人見知りですけど仲良くしてください!お願いします!」
ちょっとぎこちない挨拶する梨加。
リナ 「おー大丈夫!大丈夫!じゃあ仲良くするためにニックネームで呼び合おうよ!」
梨加 「ニックネームですか?」
リナ 「うん!ウチは生駒ちゃんって呼んで!」
梨加 「わかりました。じゃあ私のことはベリカって呼んでください!よく友達にそう呼ばれてるので♪」
「生駒ちゃんと梨加が仲良くなれてよかった♪」
マイは二人が仲良く会話してるのを暖かい目で見つめていた。
「あっ!マイちゃん!来てたんだ!」
「あっ!リュウくん!」
リュウが練習の休憩時間にマイ達の元にやってきた。
梨加 「あっ!リュウさん!こんにちは!」
「梨加ちゃん、久し振りだね!」
リュウは梨加と親しげに話始めた。
リナ 「えっ!?リュウさん、ベリカちゃんと知り合いなんですか?」
「まあな。今年のお盆にマイちゃんの実家に行った時にあったことがあるからな。」
リナ 「なるほど~・・・・ん!?」
リナがふとマイの顔を見てみると不満そうに顔を膨らませていた。
「梨加め~!!!私のリュウくんと仲良く話さないでよ!!」
リナ 「まいやんがすごい嫉妬してる・・・・・・」
リナはマイが嫉妬している姿を見て怯えていた。
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ナナセ 「そういえば生駒ちゃんにもかわいいはとこがおったやん。」
リナ 「ああ!てちのこと!」
マイ・梨加 「「てち?」」
「ねぇ、生駒ちゃん。てちって誰?」
リナ 「ウチのはとこの平手友梨奈ちゃんのことだよ!ショートカットだけどウチとは違い運動神経が抜群なんだ!」
マイ・梨加 「「へ~そうなんだ!」」
「ちなみに生駒ちゃん、てちって何才なの?」
リナ 「てちは小3だから今年で9才だよ。」
梨加 「生駒さんと6歳も離れているんですか!じゃあアスカより下なんだ・・・・・」
「私、友梨奈ちゃんに会ってみたいな~。」
リナ 「大丈夫!大丈夫!てちは近いうちに登場するってメビウスさんが言ってたから!」
ナナセ 「ちょっと生駒ちゃん!現実とごちゃ混ぜになってるからアカン!」
「そうだよ!読者の皆様が混乱するから!!」
梨加 「最後の発言は聞かなかったことにしよ・・・・・・。」
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ショウ 「リュウ、マイちゃん達は何を話してんだ?」
「気にするな。多分俺たちに関係ないことを話してるから。」
ハルト 「ところで!マイちゃんのいとこの梨加ちゃんはかわいいよな!早速口説きに行ってくるわ!」
ハルトの言葉を聞いてリュウ達は一斉にハルトを睨む。
「てめぇ――!!いい加減にしろよ!!」
ショウ 「本当懲りないやつだな!!」
ヒロト 「今度は俺とリュウとリナちゃんのトリプルキック喰らわしてやろうか!!!」
カズヤ 「お前もいい加減一途になれよ!!」
ハルト 「わ・・・・悪かった。」
その後、梨加は岡田家とふれ合った後、家族が待つ茨城県東海村に帰っていった。
つづく
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