セバスチャン・フンドラ vs ブライアン・メンドーサ | R I N G C H E C K !

R I N G C H E C K !

打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
知り合い・近親者向けに書いています。



吉野選手 vs シャクール・スティーブンソン は、 骨盤後傾モンゴロイド vs 骨盤前傾ネグロイドのスタイルウォーズとして大いに期待していましたが、 想定以上の実力差に愕然といたしました … 1Rこそ吉野選手の包括的な右スイングからのアタックが有効に映りましたが、 2Rからは凡そボクシングに必要な全ての要素でビハインドを強いられ … ラストの早過ぎるストップも含め 日本人として本当に悔しい結果となってしまいました。





続いて アフマダリエフ vs タパレス 、 これまでのアフマダリエフの試合を見ている方なら誰でも分かるであろう … 異常なまでの覇気の無さと単調な所作 … どこかにトラブルを抱えてるとしか思えないボクシングに閉口しました。 タパレスも変わった戦術を取る訳でも無く、 右リード主体の普段着仕様なのに ( ただ、タパレスの異様なビルドアップと あの悪名高きプロモーションの関係性は … やはり些か疑いの目で見てしまう ) … 旧共産圏のトップアマ上がり 且つ奥手でリードを取る選手の中に、合い四つよりも喧嘩四つの方を得意とする選手を散見しますが … アフマダリエフは そのタイプには入っていません。 不可解極まりないです。 アフマダリエフの このような試合はアマ~プロ通して初めて観ました。





さて、本題。 WBCスーパーウェルター級暫定王座決定戦。 ついに陥落した “ タワーリング・インフェルノ ” フンドラ … 見事に進撃の巨人を倒したのは、 ジェイソン・ロサリオをKOし、 モモ・ラモスのキャリアの中で最も善戦したガッツマン、 ブライアン・メンドーサ !




▼ セバスチャン・フンドラ vs ブライアン・メンドーサ







エリクソン・ルビン が提示したヒントを拡げ見事に具現化してみせたメンドーサ、 超遠距離とゼロ距離を上手く使い分けての緩急ボックス。 遠距離ではヘッドムーブを絶やさずロングの飛び込みストレートでアタック、 距離が縮まると強引にクリンチ → ゼロ距離から小さくテイクバックしつつ隙間を開けショートフックを捻じ込んでいく。 それでも進撃を止めない巨人フンドラ ! … その規格外ともいえるロングジャブ/アッパーは見るからに硬く貫通力がありそうだが … メンドーサは被弾しながらもコツコツとサラスさん直伝の戦術を遂行していく !





アマ時代はナショナル・ゴールデン・グローブの準決勝まで進んだメンドーサ、 スリップ&ステップインに乗せる左フック、 そこからのボディ攻めも素晴らしく、 アマ上がりならではの流麗さと武骨なスラッガーの2面を併せ持つ魅力的なボクサーです。 フンドラのような所謂フレームゲームで勝ってきた圧倒的体躯を誇る選手を、 どう考えても体格的に不利な小兵が技術/戦術を駆使して駆逐する … これこそ我がブログが最も興奮するタイプの ( と、同時に研究材料となる ) 試合なのです ^ メンドーサの試合後インタビュー も素晴らしかった ! 感動した ! !













◎ 結果:メンドーサ 7R KO勝利