Boxing Night in Humo Arena Uzbekistan. DAZN 2021 | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
知り合い・近親者向けに書いています。










岩佐選手 vs アフダマリエフだけでなく、 当ブログで何度も記事にしている マドリモフギヤソフハサンボイ というウズベキスタンのスターボクサーが勢揃いの大注目興行です。





▼ 岩佐亮佑 vs ムロジョン・アフマダリエフ







↑ 個人的には岩佐選手の立ち上がりも良く見え ( おそらく作戦通りの ) 自分だけが当てられるレンジをキープしながらの右リードもしっかりと突けていたのかな … と感じるや否や … 今度はアフマダリエフが強引に距離合わせに努め、 あっと言う間にペースを奪い返す。 さすがに差し合いでは岩佐選手に若干アドバンテージがありましたが、 一度アフダマリエフのチャージを受けると被弾量は少なくない印象。 岩佐選手の顔面が紅潮し腫れ始める。 以降もアフダマリエフにスリップ&ステップインのタイム感を掴まれ岩佐選手が後手後手に回るように。 それでも自分のターンには何とかリングジェネラルシップを均衡に引き戻しては居る印象で、 勝負は後半なのかな … と思っていた矢先 … 5Rアフマダリエフのチャージ … そして … 速すぎるレフェリーストップ。 岩佐選手の表情は まだまだ生気に満ち溢れ、 これからだと言う所でのストップには些か閉口しました … が、 やはり数秒間連続で被弾し続けるというのは … レフェリーによってはストップを取られるという覚悟をしなければならないのも事実で … なんとも無念 … 消化不良なタイトルマッチとなってしまいました。
 






▼ シャフラム・ギヤソフ vs パトリシオ・モレノ







↑ 今回もギヤソフが凄まじ過ぎる。 長身サウスポーボクサーファイターを全く苦にせず。 当たり前のようにリードと触覚で距離合わせをし、 終始自分の距離で試合を展開。 緩急を付けたショート回転と豪打をセンス良く配分し、 また触覚からガードスワイプ、 顔を痛打したら必ず腹に2つ以上返したりと打ち分けも巧み、 ハイテンポでオフェンシブル、 それでいてハイテクという とんでもないボクシング。 WBA路線であるならば プログレイスやバルテレミとの絡みが観てみたいです。






▼ イスライル・マドリモフ vs エマニー・カロンボ







↑ 今大会のベストバウト ! 無敗プロスペクト同士 ! いつも通り序盤からスイッチしまくり様々なポジションから多彩な切り口で入るマドリモフでしたが、 カロンボは不気味に耐えながら待ち受け、 一発を狙っている様子。 カロンボの距離が長いので、 マドリモフもサウスポー中心のスタンスで中間距離のビハインドを無くすよう努めますが、 カロンボはサウスポー時のマドリモフに対する二軸の右のタイミングが合っており、 マドリモフの被弾量が徐々に増えてしまう … しかし 劣勢のまま ズルズルと行かないのが元旧共産圏国トップアマの恐ろしさ。 5R以降はオーソ中心で強引に距離を潰す展開を増やし、 一気にポイントを奪い返しに行く。 8Rにはカウンター左フックで遂にカロンボがダウン ! 一気に倒しに行くマドリモフでしたが … 引かないカロンボも凄い。 見応えたっぷりの10R、 判定は文句無しにマドリモフでしたが、 カロンボもまた観たい選手だと思いましたね。 素晴らしい試合でした。






▼ ハサンボイ・ドゥスマトフ vs マーシン・キゾタ







↑ ハサンボイ、 プロ3戦目にしてWBAインタータイトルマッチ。 好戦績のタンザニアボクサーが相手でしたが … この辺では相手にならず余裕のKO葬。 アマ時代から得意とする “ 大きな軌道なのに超高速で死角から飛んでくる左スイング ” … ちょこまかと細かい二軸ステップとアングルチェンジ、 そこからのアタック、 そして内外多彩な角度から放たれるショートパンチの上下 … こうした様々な所作挙動をしながらも、 中にKOに繋がるキラーショットを混ぜてくる辺り … さすがにクオリティブロールール適用後の五輪金メダリストといった感じです。 プロでのフレーム的にはミニマムだと思うのですが、 ライトフライでも十分に通用するボクシング幅を持ったオフェンシブなハイテクボクサーです。 WBA、 WBC共に日本人ボクサーが世界ランカーに数多く居る階級なので、 どんどん絡んで行って欲しいですね。