ダダ散文 -86ページ目

2009/06/03

苦悩極まり

窮まり?

    *
深い笠被った人が

私の前を

笛吹いてわらじの足で歩き去っていった


顔は
見えなかった

     *

苦悩窮まり


私の手中にカードは無い

苦悩窮まり


私の右手が死んでいく


とぐろ巻けず

背骨伸ばせず


私の首は空を見上げれなくなった


苦悩窮まり


私の生活も窮まった


空想も窮まった

妄想も窮まった


これでは案山子よ


烏は私の肉に

集まるか


どんな良い香いもしない

私の肉に


私の肉を食いちぎる所を

私は見たいと

2009/06/02

私たちは役を持たされぬまま
この世に生み落とされた

役をもらえぬまま生活を営むのは不安で不安で仕方ないんだ

仮役でももらったら

少しは安心出来るけれど

でも一体何の安心だか本人にも分かりやしない





君役が決まったの

それはおめでとう

何の役だい

言いにくそうにするナイーヴな彼を思って

私は周りに聞こえないように小さな声で彼の耳元で囁いた

まだよく分からないんだけど‥

そう言って顔を赤らめ俯き

でも彼は嬉しそうだった


それからしばらく経って

私はまだ役がもらえぬまま

彼の舞台へと訪れた


そこにはピエロがいた


彼に通達された役はピエロだったのか

それでも一生懸命に道化続ける彼を見ていたら

私は知らず涙が溢れた

彼は一生懸命に演じていたんだ

だけど私にはピエロの役さへも

何も通達が無いんだ


‥代役でもまわって来ないかしら‥


誰かが役を失う事になるけれど。

2009/06/02

私たちは役を持たされぬまま
この世に生み落とされた

役をもらえぬまま生活を営むのは不安で不安で仕方ないんだ

仮役でももらったら

少しは安心出来るけれど

でも一体何の安心だか本人にも分かりやしない





君役が決まったの

それはおめでとう

何の役だい

言いにくそうにするナイーヴな彼を思って

私は周りに聞こえないように小さな声で彼の耳元で囁いた

まだよく分からないんだけど‥

そう言って顔を赤らめ俯き

でも彼は嬉しそうだった


それからしばらく経って

私はまだ役がもらえぬまま

彼の舞台へと訪れた


そこにはピエロがいた


彼に通達された役はピエロだったのか

それでも一生懸命に道化続ける彼を見ていたら

私は知らず涙が溢れた

彼は一生懸命に演じていたんだ

だけど私にはピエロの役さへも

何も通達が無いんだ


‥代役でもまわって来ないかしら‥


誰かが役を失う事になるけれど。