富田林が小水力発電、河内長野での可能性は? | だばなか大介オフィシャルブログ Powered by Ameba

だばなか大介オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本共産党河内長野市議会議員 だばなか大介

 4/10付の産経新聞に富田林市が上原減圧槽で小水力発電を行うとの記事がありました。

 

「DK-パワー」さんという事業者さんとの共同事業で、年間70万円の収入を見込んでいるとの事です。

富田林市さんに契約内容などお聞きしました。設置工事やメンテンスはすべて事業者が行うといことで、いわゆる「タイムズ」や「大東建託」と同じような契約内容です。

 

河内長野でもできないのか?とのお声をいただきました。

 

滝畑ダムの水は河内長野市と富田林市の共同の水です。

 

ダムの水はまず、ダムの内部で減圧(放圧)しています。もったいない限りですが設計上どうすることもできません。後付けで発電機をつけたとしても、非常に効率が悪くなります。

 

次に日野浄水場まで水が来ます。ここでは、発電は可能です。

過去ブログ↓日野浄水場視察 2013年

https://ameblo.jp/dabanaka/entry-11569883457.html

ダムとの落差は12m、水量0.4㎥/秒、発電量は38kw/時間

です。2013年当時で20年間で、1年間2000万円~3000万円の赤字となるとの試算でした。

原発事故後、発電機の性能も上がっているので、再度検討すべきです。

ただ、ここでの発電は富田林市と共同になります。

 

次は日野浄水場からの水です。

富田林の分は1本で送水しています。高低差もあるので上原で減圧しています。(富田林はここで発電しています)

 

河内長野市は日野浄水場から、それぞれに配水しています。

 

詳しくは、市HP

https://www.city.kawachinagano.lg.jp/uploaded/life/14668_52131_misc.pdf

バラバラに配水し、所によっては高低差はほとんどありません。

マイクロ発電レベルの小さいものを条件のある配水池に設置はできますが、採算性は疑問が残ります。

 

ダムより上の水は高低差はあるものの水量が少なすぎます。

詳しくは過去ブログ↓100年前の滝畑水力発電所 2016年

https://ameblo.jp/dabanaka/entry-12215338456.html

 

ダムより下は高低差が少なく農業用水の水利権などがあり困難です。

 

以上のことから日野浄水場での減圧部分が一番ポテンシャルは高く、採算が出ることに一番近いと思います。

 

いずれにしても原発事故から9年たち水力発電をめぐる情勢も変わってきています。日本共産党としても再度水力発電の可能性を精査するよう求めてまいります。