高校入試、内申がヤバイ「チャレンジテスト」 大阪府・維新の会が進める弱肉強食の教育介入 | だばなか大介オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本共産党河内長野市議会議員 だばなか大介

みなさん、高校入試の内申点を決めるために、大阪府・維新の会が統一のテストを行い競争で学校を振り分けようとしているのは、ご存知ですか?

 

「中1から内申が付く」ぐらいの認識の保護者も多いと思いますが、本当の中身と狙いはひどいものです。

 

内申を1年生からテストの点数で決めようと言うのです!

 

内申とはなんでしょうか

「子どもたちの平素の学習状況、学力検査では把握できない学力や学力以外の生徒の個性を多面的にとらえる、子どもたちの優れている点や長所を積極的に評価する(文科省)」

です。

 

それを、たった1回のテストの点数で序列化し、決めようとしています。

 

 

そもそも「全国一斉学力テスト」や「チャレンジテスト」など文科省や教育委員会が行うテストは「行政調査」であり「テスト」ではありません。テストとは教師が行なう教育活動の一環です。学校・教師だけができるものであり、文科省や教育委員会ができる事ではありません。テストは教師が持っている教育課程編成権、教育評価権にあたります。テストを文科省や教育委員会が行なうことは、教育内容の国家支配につながる違法行為であり、旭川最高裁判決でもその違法性が示されています。

 

にもかかわらず、大阪府教育委員会は、府下統一のテスト「チャレンジテスト」を行なおうとしています。

 

そしてこの制度の最もひどいところは3年生です。

上の図では団体戦と書いています。

 

3年生のテスト結果は府下で序列化されて、その学校が付ける内申の平均点が決められてしまいます。

たとえば・・・

内申点平均「4」と言われた学校は、「5」を一人付けると「3」を一人付けると=平均「4」、になります。

内申点平均「3」と言われた学校は、「5」を一人付けると「1」を一人付けなければ=平均「3」にならないのです。

こんな理不尽な話はありません。

実際に内申点1点は入試点の10点に相当にあたります。

 

1、2年は普段の成績が良い人は、テストを受けないほうが有利

成績の悪い子は「テストに参加しない方がいいのか」

あるいは、成績が悪いやつは「テストを受けてほしくない」

「転校するしかない」

人間関係を含めて様々な問題が起ります。

点数による排他的競争を持ち込む

これが教育なのでしょうか?

 

中学校の校長会も反対の声を上げています。

教育と学校と地域を壊す制度です。

 

点数による競争と序列化は、排他的な競争を生み出します。

教育とは他者を蹴落とし、競争に打ち勝つことではありません。
子どもたちの成長発達を促し、人格の完成を目指すものです。

 

チャレンジテストは、市町村単位で参加するかどうかを決めることができます。共産党市会議員団として、河内長野市教育委員会にチャレンジテストに参加しないよう求めてまいります。

みなさんも機会ををとらえて市教育委員会に不参加を求めていきましょう。