一連の事件によって石川に流出した泥がホタルに影響しないか?自然を愛する市民にとって心配な問題です。
11月5日、6日とノバティー南館で「自然保護展」が河内長野市自然環境保護協議会と河内長野市の主催で開かれており、専門家の方にお話を聞ける機会があり、ご教授いただきました。
ご教授いただいた方は、事件の前も後も、ずっと石川に通っている専門家です。結論から言うと蛍については、まず大丈夫、現存の幼虫も確認しているとの事でした。
お話を聞いておどろいたのは、蛍はある程度水が少し汚れている所にしかいない。蛍の餌となる「カワニナ」の餌は有機物などで、水か綺麗過ぎるといけないとのこと。蛍の最大の敵は護岸工事や水路のコンクリート化だとおっしゃっていました。
なるほど「くろまろの郷」の下でも流れている川より横から土管が入って水がよどんでいる所のほうがカワニナがいますし、山の上の沢にカワニナはいません。言い換えれは水が綺麗=何も食べ物が無い生物に厳しい環境。少し水が汚れている=プランクトンなり苔なり餌、食物連鎖が豊富な環境と言えると思います(ものすごく汚れているは別の話)。余談ですが、高知県で海の漁師をしている叔父に「水すむ(清)所に魚すま(住)ん」と聞いたことがあります。
私たち一般人は蛍がいる川は綺麗な川と思い込んでいますが、それは間違いであるとともに、水生自然環境の指標も蛍の生息ではないといいます。
では、何が問題か?
一番心配されていたのは「カマツカ」という魚です。
写真、奥の魚。手前はシマドジョウ。
この魚は砂の中にもぐり生活をしています。
日野地区では、まだまだ砂の上に泥が堆積しており、「カマツカ」がいないと言うのです。
同時に砂の中にいるカマツカの餌である「フタスジモンカゲロー」も危ないと言われていました。
またシマドジョウは大阪府の絶滅危惧種に指定され石川では河内長野市にしかいない。このシマドジョウにも今回の泥の流出は良くないとのことでした。
つまり、「蛍に影響がなかったとしても、カマツカをはじめ自然環境は破壊されています」と言うことでした。
認識を新たにし、あらためて自然破壊は許されず、事業者・宗教法人には原状回復をさせるよう大阪府は責任を持って動いていただきたいとともに、最悪は河川の管理者として大阪府が代執行をしていただきたいと思います。
ご教授いただいた方々に、この場を借りてお礼申し上げます。