帰り道なんだけどね。

桜がたなびく雲海のようで美しい❗️



中千本でヴァイオリン🎻の音が聞こえる。


プロレベルだなあと思ってたらプロでした。

(ジュスカ・グランペール。佐藤竹善や一青窈さんらと共演歴があるみたい)


楽しんで拍手して。

登ります。



まがふ色に花咲きぬれば吉野山

春は晴れせぬ峰の白雲


西行はほんとうに桜の歌が多い。



バス停まで行って奥千本まで乗車。

運転手さんのすぐ後ろに座ると、運転がダイナミックで肝を冷やす。

(こんな山道にも対向車は来るのです)



では登りましょう。



ここは役行者が平安時代に拓いた修験道。

吉野から熊野にかけては170kmにわたる厳しい道のり。

西行は2度早駆けしたよう。

(修行とはいえ凄い健脚です)


この道は世界遺産登録されてます。



ここまで桜が咲いてます。



ここに来たのは何度目になるかな?



金峯神社と隠れ塔の説明。



隠れ塔へは下ります。

しばらく降りると。



見えました。



でもたぶん義経は来てないと思うよ。



修行場だからこの言葉を唱えながら歩くみたいだ。

戻りまして金峰神社。



ご挨拶だけ。

仏像はなかった。

山が神なのかな?

「栄華物語」では藤原道長がここで祈願したと書かれている。


以前の「光る君へ」では道長が佐藤義清と話す場面があった。

北面の武士の佐藤義清はのちの西行である。


西行はのちに旅の途中に源頼朝にも会っている。

(NHK人形劇だと平清盛に会ってます)



ここからがハードなのだ。


以前は半ば義経みたいに伝説だろと思っていたが、西行庵は本物だと知って。

もう一度しっかりと見なければと思ったのだ。



わりと険しい。

ぬかるんだ道や危険な箇所もあるのでスニーカー、できたらトレッキングシューズが安全です。




激しく呼吸してると下り道。

帰りが辛いな。



こんな階段あったっけ?



到着〜💦


西行は吉野山を詠んだ歌も多い。


ここに2度参った芭蕉の句も書いてあります。


露とくとく試みに浮世すすがばや


この句は西行の、


とくとくと落つる岩間の苔清水

くみほすほどもなきすまひかな


これを踏まえている。



春はなお吉野の奥に入りにけり

散りめる花ぞ根にぞ帰れる



西行庵。

再建でしょうけど。

(人形入れなくても)



ここからも桜が見える。



花の色の雪の深山に通えばや

深き吉野の奥に入らるる


さてと。

降りるか。


踏み外すと崖に落ちそうな細い道を歩く。



途中に平地があった。

少しだけ休憩。


向こうの山々を修行で渡って行くのだろうか。



むかしはお寺があった場所のようです。



この辺りでようやく見慣れた道に戻ります。

(山に迷うと洒落にならない)

少しヒヤヒヤしました。



薄い青空と桜の雲海と。


(下り道は脚にこたえる)


ずいぶん歩いて。



懐かしい思い出の神社へ。



吉野水分神社。



ここの桜は長く咲いていてくれるのです。


九十九折りの道を満開の桜に包まれながら歩く。



時折り小鳥の鳴き声。



贅沢な道と時間と。



上千本も満開のようです。


そうして葛切りの店を抜けると15時40分。

西行庵を経ったのは14時30分。

1時間以上かかりますね。



黒門まで来ました。



ここは南朝の関所でもあった。


京都に比べると遥かに小さいが、

高低差があり、山々に囲われているから北朝が攻め入るのは簡単ではないだろう。



下千本を花びらが舞い落ちる。

もう2日ほど前が最も綺麗に散っただろう。



吉野駅に着きましたあ❗️

16時少し前。

しかし駅員さんに聞くと特急電車は完売だと❗️

慌てて急行に乗り込む。

京都発のサンダーバードに間に合うかなあ?


橿原神宮前駅で京都駅行きに4分の乗り換え。


お姐さま方が階段を走る。

ボクも早足で…


あれっ⁉️

脚が言うことを聞いてくれない❗️




【別のお話】




能登の被災地の上を飛ぶブルーインパルス。

「被災地を励ます」のだそうな。😤


被災した魚網も災害ゴミとして引き取ってくれない。

やることなすことほとんどがズレている。

(民主党は東日本大震災の時は特別法で魚網を片付けてくれたのに)


このままでは能登が人がいない半島になってしまう。

見捨てられた気持ちの方が多くなっている。