快感を得るホルモン、エンドルフィンは
視床下部のニューロンで作られます。
 

麻薬の一種であるモルヒネの、

6.5倍もの鎮痛作用を持つエンドルフィン。

 

 

その作用でもっとも知られているのは

マラソンなどで聞かれる

『ランナーズ・ハイ』ですが、

 

実はマラソンのような極限状態に

追い込まなくても、

エンドルフィンは分泌されます。

 

多少息が上がる程度の強度で

15分以上のエアロバイクを漕ぐことでも

心地よいセックスや、

チョコレートなど血糖値を上げやすい糖質を

含まれるものを食べることでも

エンドルフィンが活性化することがわかっています。

 

 

苦しさを鎮痛するだけでなく

快感を与えてくれるエンドルフィンは

言わば報酬的なもの。

結果として湧き上がるもの。

 

故に、

ゆったりと包み込んでくれるように

満たされる快感は

 

ただ走る、ただ性行する、

ただ食す、といった行為だけでなく

 

感情を伴った高揚とともにあることで

より深く味わえるものでもあるのです。

 

エンドルフィンには

アルファ(α)・ベータ(β)・ガンマ(γ)の

3つがあり、その中でも、β-エンドルフィンは

苦痛を取り除くときに最も多く分泌されます。

(この記事内でのエンドルフィンとは

 β-エンドルフィンをさしています)

 

では、また。

明日を人生で最高の1日にしていきましょう。

Peace.

 

 

 

 

 

 

 

記憶やひらめきには・・・

「記憶」や「ひらめき」といった

脳の機能において、神経伝達物質の

役割の重大さは計り知れません。

 

2013年

『Nature Communications』で公開された

山口大学・美津島大教授の研究によって

学習が成立するきっかけはアセチルコリン

だと明らかにされました。

 

 

また、精神科医の樺沢紫苑氏によると、

中でもアセチルコリンは、

シータ波という(脳波)をつくり出し、

シータ波は、シナプス(神経と神経の接合部)

を活性化させます。

 

つまりアセチルコリンが充実することで、

記憶や学習、理解や判断といった

「学習機能」と、「ひらめき力」が高まり、

 

それによって仕事の効率を高めたり

クリエイティビティが向上すると

いうのです。

26分の昼寝

アセチルコリンは睡眠時に分泌され、

シータ波は入眠時のまどろみや、

深い瞑想状態のときに生じるため、

 

適度な昼寝は、

アセチルコリンとシータ波の両方に

効果が期待できます。

 

そして、

NASAの研究によると「26分」が

脳のパフォーマンスを引き出す

理想の昼寝時間だとされています。

アセチルコリンを不足させない

アセチルコリン不足を予防するには

以下のような方法が提言されています。

  • 座ったまま手足を動かす
  • 26分間の昼寝 
  • 好奇心を持ち続ける 
  • 外に出かける 
  • コリン食を摂取する

※コリン食とは「コリン」を含んだ食品で

 卵黄やレバー、大豆等に多く含まれている。

 

 

アセチルコリンは脳内でバランスを崩すと

アルツハイマー病、あるいはパーキンソン病

の症状に影響を与えることがわかっています。

 

アセチルコリンを充実させ

シナプスを活性化して、

脳の働きを常に活発にさせておきましょう。

 

 

 

では、また。

8月もラストスパートです。

明日を人生で最高の1日にしていきましょう。

Peace.

 

概日リズム(サーカディアンリズム)

人間の体内時計は25時間周期で

動いていると言われています。

 

これは人間の概日リズム(サーカディアンリズム)

と呼ばれていますが、

 

24時間周期で繰り返される地球の時間に

人間の概日リズムを合わせるための

調整作用を持っているのが

メラトニン(睡眠ホルモン)という物質です。

 

 

朝、日光を浴びて分泌されていくのが

セロトニンであることは前回お話ししましたが

日光を浴びてメンタルヘルスを改善せよ【しあわせホルモン】

 

起床から15〜6時間経って暗くなってくると

メラトニンという物質が増えていくのですが、

 

この「暗くなる」というのがキーワードで

メラトニンは光によって抑制されてしまうのです。

 

眠るときに部屋を暗くするとよく眠れるのは、

光を遮ることでメラトニンが分泌されてくるからです。

概日リズム睡眠障害

 

光が遮られることにより分泌されるのが

睡眠ホルモン、メラトニンであるということは

 

夜更かしや徹夜を続けていると

夜間に光を浴び続けることにより

メラトニンの分泌に支障をきたし、

 

概日リズムの調整が

うまくいかなくなるということです。

 

 

当然、これでは朝起きられなくなり、

学校や職場へ遅刻するような事態に

なってしまうわけです。

 

これは「睡眠相後退症候群」と呼ばれ

概日リズム睡眠障害の一つです。

セロトニンとメラトニンは表裏一体

メラトニンはセロトニンを原料に作られる脳内物質なので、

日中にセロトニンを活性化させておくことも大切です。

 

つまり、

朝、陽を浴びてセロトニンを生成し、

夜、暗くしてメラトニンを分泌させて、

健やかに眠ることで

サーカディアンリズム(概日リズム)を整えながら

快適な生活が実現されていくのです。

メラトニンの効果

また、メラトニンは眠りを誘うほかに、

抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、

疲労を回復させるため、

病気の予防や老化防止に、さまざまな効果を持つ

と考えられています。

 

最近ではメラトニンが不足すると

糖尿病の発症率が高くなる

という研究も報告されています。

 

つい夜更かししてしまいがちな人は

夜、1時間早くテレビやパソコン、スマホといった

光から離れてみてはいかがでしょうか。

 

 

では、また。

明日を人生で最高の1日にしていきましょう。

Peace.

 

セロトニンはバランサー

うつ病に関して調べると

必ず行き当たる脳内物質が

精神の安定、安心を支える「幸せホルモン」

セロトニンです。

 

【ドーパミン】【ノルアドレナリン】【セロトニン】

この3つが三大神経伝達物質と言われています。

 

ドーパミンについては

自分を褒めるとやる気になる【幸せ物質】

ノルアドレナリンについては

ストレスに打ち勝て【闘争と逃走のホルモン】

で、それぞれお話ししました。

 

 

この三大神経伝達物質の中でも、

セロトニンには精神を安定させる役割をがあり、

 

ノルアドレナリンやドーパミンの

分泌量のバランスをとる働きをしています。

 

セロトニンが低下して、

これら2つのコントロールが不安定になると

メンタルのバランスを崩してしまい、

 

日中でもひどい倦怠感を覚えたり、

不安やうつ・パニック障害などの

精神症状を引き起こすといわれています。

 

セロトニンを分泌させよう

 

セロトニンは、

日光を浴びることで分泌されます。

起床直後がとても有効で

1日15〜30分程度浴びるのが良い

とされています。

 

朝日を浴びて目を覚ませばバッチリです。

早起きの習慣がつく上に、

確実にセロトニンを分泌させられます。

また、セロトニンは

咀嚼や呼吸、歩行といった

反復する運動機能にも関わっているので

 

朝食をよく噛んで食べることを意識する

だけでも効果はありますし、

ジョギングや階段昇降といった運動、

深呼吸のほか、音読、カラオケなども有効です。

 

ただし、セロトニンを活性化させるには

5分〜30分程度の継続時間が必要なので、

5分以上は続けられることが基本です。


 

 

セロトニンを分泌させ活性化するには

  • 日光を浴びる(朝がベター)
  • 有酸素運動を習慣化する
  • 喜怒哀楽の感情を表現する
  • 睡眠を十分に取る

といった生活が理想的なわけです。

 

近年、セロトニンの低下の原因に、

女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、

更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。

 

 

セロトニンを増やすには   

セロトニンの生合成には

必須アミノ酸のトリプトファン

必要となってくるのですが、

必須アミノ酸については、また回を改めて・・・

 

 

 

では、また。

明日を人生で最高の1日にしていきましょう。

Peace.

 

ストレスとノルアドレナリンは

切っても切り離せない関係です。

 

三大神経伝達物質の一つと呼ばれる

ノルアドレナリンは

 

恐怖や不安といった

ストレスから逃げたり、

あるいはそれらに打ち勝つために

 

交感神経を活発に働かせ、

注意力や集中力を高めます。

 

つまり、

自分にストレスをかけてやれば

ノルアドレナリンは分泌されるわけです。

 

 

交感神経が活発になると、

心拍数や血圧の上昇が起こり、体は

「いつでも戦える!」

「いつでも逃げ出せる!」

という、アクティブな状態になります。

 

動物が

突然の危機(急に人に出くわすなど)に

直面した時、

毛を逆立てて逃げられる態勢をとったり、

威嚇することがありますね。

 

ノルアドレナリンが分泌された状態とは

正しくああいう状態なわけです。

 

 

 

ただ、このノルアドレナリンの効力は

短期間しか持続しないと言われています。

 

厳しい上司でも

毎日のように厳しく接せられていると

慣れてしまうのと同じです。

 

臨戦態勢はいつまでもとっていられないのです。

 

 

また

ノルアドレナリンが分泌される

ということは、

それだけストレスがかかっている

ということなので、

 

いつまでも分泌され続けていると、

疲労が蓄積したり、

精神に支障をきたす可能性も

出てきてしまいます。

 

 

分泌が過剰となると、

イライラ・不安感につながったり、

攻撃性が現れたり、

不眠や交感神経症状(動悸・血圧上昇など)

にもつながります。

 

したがって、ノルアドレナリンは

単に分泌させるだけでなく、

「分泌させない時間=休養」をとることも大切なのです。

 

 

「闘争と逃走(Fight and Flight)のホルモン」

とも呼ばれるノルアドレナリン。

 

ストレスに立ち向かうためには

ないと困りますが、過剰でもまた問題です。

 

 

 

次回は

ドーパミンやノルアドレナリンのバランスを取る

重要な神経伝達物質を紹介します。

 

 

 

では、また。

明日を人生で最高の1日にしていきましょう。

Peace.

 

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