確か、
小学校の修学旅行は伊勢だった気がする。
かれこれ、40年近く前のことなので、
夫婦岩を見たことはかろうじて覚えているものの、
鳥羽水族館や伊勢神宮、ミキモトパールを見学したのか
記憶が定かではない。
当時の小学生が修学旅行で買うお土産の定番は、
派手なデザインのペナントや使い道のない木刀、
通行手形と書かれた比較的大きな将棋の駒、
知らないキャラクターのキーホルダーなどなど、
今の時代では考えられないような、
いかにも情報が少ない昭和の子供だまし的お土産。
そして、
せっかくの伊勢旅行なら絶対に購入したいのが赤福餅。
ということで、伊勢に来たなら買うのが当然とばかりに
2箱ばかり購入して帰った覚えがある。
今ではJRの主要駅などで簡単に購入できるが、
昔は簡単に手に入らなかったので、
かなり貴重な存在だった気がする。
最近になって、
なんとなく赤福餅が食べたくなったので、
久しぶりに赤福餅を買ってみたが、
中身を見て驚いたことがある。
昔からこんなにキレイに分割されて入ってたっけか?
ということだ。
自分の記憶が確かであれば、小学生の頃の赤福餅は
餅の形がわからないほどベッタリと餡が敷かれていて、
中に収まった餅を自らヘラですくい取っていたような....
餡もこんなに滑らかじゃなくって、
たい焼きの餡のように、もっとゴワゴワだった気が。
とにかく、こんなきれいな形じゃなかったと思うんだが。
はて?
兎にも角にも、この味、口は覚えていた。