今日の世界情勢~キング牧師演説から50年;差別や偏見に負けない自己を~ | 福岡県議会議員 「走る、弁護士!」 堀 大助
キング牧師の演説から50年ということで、オバマ大統領が記念の演説を行いましたね。

http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-23861859

"Because they marched, city councils changed and state legislators changed and Congress changed, and yes, eventually the White House changed," Mr Obama said to great cheers. "Because they marched, America became more free and fair." (一部抜粋)

-小さな行動がやがてはホワイトハウスまで変えた…-
感動的で情熱的だなぁと思いながら、むしろこのような演説が生み出されるに至った背景、アメリカが抱える人種間対立や経済格差などの諸問題が浮き立ってきます。

もちろん、日本でも差別や経済格差は深刻な問題です。
年間自殺者が3万人を超えたり、kodokushi(孤独死)という言葉が昔のKaroshi(過労死)と同様、国際語になりつつあるのが現状。
オバマ大統領が今回の演説で特に経済的平等に力を入れていたように、日本でも上のような問題の主原因のひとつは経済格差であろうかと思います。

もともと、「経済」は「経世済民」が語源。
今のようにeconomyだけを指すのではなく、広く世を治めて民を救う意味の言葉でありました。だから、現在の経済格差についても、その表象が純粋な経済問題であったとしても、根底にあるのは広く様々な問題であることを忘れてはいけません。

PS
差別でふと思い出した話を。
以前、韓国に行ったときに友人の車でドライブしていて聞いたのですが、
韓国では以前はナンバープレートに登録地が記載されていました(福岡、北九州みたいに)。
ただ、その登録地によって差別したり、変な目で見たりする人がいたことから、韓国では登録地を記載しないナンバープレートに変更したとのことです。
たかが車の登録地でも差別って起きるんですよね。日本でもこういった偏見はあります。

人種・肌の色・出身地などの表層に惑わされない、確固とした自己を築き上げたいですね。

"I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the colour of their skin but by the content of their character," (キング牧師演説より)