週末ランニング(北九州)、京築神楽 | 福岡県議会議員 「走る、弁護士!」 堀 大助
こんばんは。

土曜は、午前中に北九州市八幡東区にある河内貯水池でランニングをした後、午後に小倉北区の北九州芸術劇場で行われた京築神楽の北九州公演を見てきました。

まず、河内貯水池。
1919年着工、27年竣工。

1914年に勃発した第一次世界大戦による鉄鋼需要増加に対応するため、官営八幡製鉄所が工業用水確保を目的として建設。
せき止め部分には、高さ44mの巨大なコンクリートの壁があります。完成当時は、「東洋一のダム」と言われていたそうです。現在は土木遺産・近代化産業遺産にも登録されているそうです。


$ほり 大助


この写真を見ると、どこかヨーロッパあたりの風景です、といっても通りそうですね。なんとも味のある造りです。

1901年操業の八幡製鉄所や、この河内貯水池、明治以降の日本の近代化の中心に北九州があったことは誇らしいですね。


建築遺産に引き続いては、文化遺産。
北九州市の南部から海沿いに、行橋・豊前を経て大分に至るまでの地域を、「京築」と呼びますが、その京築地域の伝統文化が「京築神楽」。
先日、豊前でお世話になっている方に教えていただき、見てきました。


$ほり 大助


神楽。
神道の神事で行われる歌舞で、五穀豊穣などを祈り、神に奉納されます。
その起源は、天岩戸(あまのいわと)伝説にあり、岩戸に隠れてしまった天照大神(太陽の神)を誘い出すための舞だとも。

京築には、現在も30以上の神楽団体(神楽講)があるそうですが、これほど多くの団体があるのは全国的にも珍しいそうです。
特に、豊前の岩戸神楽は、日本三大神楽にも挙げられる場合がある、由緒ある神楽だそうです(豊前は修験道の聖地として求菩提山(くぼて)も有名ですし、何か神秘的な場所ですね。)。

さて、神楽公演、時間の制約もあり、全ては見られなかったのですが、想像していたよりもエンターテイメント性の高い内容でした。
おそらく、お客さんへの特別の計らいだったのでしょうが、観客席へ降りてきてお客さんの膝に座ったり、カメラに「ピース」をしたり、赤ちゃんをステージまで連れ帰ったりと、観客との一体感の演出が素晴らしかったです。


本来の神事の場ではこうはいかないのでしょうが、日本の伝統文化を次世代に残すためには、こういう試みも意義あることではないでしょうか。皆さんはどう思われますか?