赤鯱とシャチのおかげでケンシロウは無事救出され、手当もしてもらいようやく復活。
勿論打倒カイオウを望むが、なんやかんやあってケンシロウは実の兄であるヒョウと闘うことになってしまいます。
それでも、いや、ならばこそ尚更倒さなければいけないという強い覚悟をケンシロウは見せるのですが、ここでファンは思うわけです。
「ケン、成長したな…」って。
昔はしつこいくらいに甘い甘いと言われ続けたケンシロウが、血を分けた実の兄であるヒョウを倒す覚悟を決めるんですから。
ケンシロウ本人はちょっと天然な所があるのでどこまで自覚してるのかはわかりませんが、沢山の悲劇を目の当たりにし、沢山の強敵たちの想いを背負い、自分のやるべきこと、非情にならなければいけない時、そういった宿命と闘わなければならないことを学んできた結果がこれです。
「実の兄だからこそこのオレが倒さねばならぬ!!」
こんな過酷な宿命を背負い切れるほどに成長しました。
これもラオウという大きな存在があったからで、そのラオウというバカでかい壁を乗り越えられたのもまた、シンを始めとする強敵たちとの闘いや彼らの背負う宿命などが・・・あかん止まらない。
ケンシロウの成長についての私の想いが止まらない。
でも本当にこうして改めて振り返ると、最愛のユリアを失って鬱状態になったせいでショウザが死んじゃったことも仕方ないとすら思える。
もっと早い段階で「あかん、もう疲れた。無理。」となるのが普通だ。
助けて欲しかったけどね。
進めます。
ケンシロウの従者、黒夜叉が登場するも流石は第二の羅将。敵いません。
なんとなく弱いイメージがついてしまってるヒョウ兄だが、ラオウと同様、比較対象であるカイオウがただ化け物クラスなだけで本当は強いんです。
そしていよいよ実の兄弟がご対面。
優しい兄の顔で再会したかったろうに・・・。
完全に記憶を奪ったのはカイオウだが、そもそもを辿るとやはりジュウケイの罪は重いなとここでも思う。
なんかもう、かわいそうや。
この場面は年々、胸が苦しくなるというか、どっちにも感情移入しすぎてしんどい。
何故血を分けた兄弟が闘わねばならぬのか。
本当なら感動の再会のはずが、勝負どころか殺す覚悟で拳を交える再会になるなんて。
最近兄の存在を知ったケンシロウはともかく、弟想いのヒョウがそれを忘れケンシロウを殺そうとしているのが泣けてくる。
ゲームで泣くな私。
一方、
実の兄弟対決が始まった裏ではカイオウが仮面というのか鎧なのか兜なのかを外し、当時のアニメ勢のほとんどが予想してた通りのお顔(当時)が公開されムービーへと突入。
北斗神拳VS北斗琉拳
でもねヒョウ、やはりあなたはあくまでも宗家の嫡男。そして根っからのお人好し。
魔拳と呼ばれる北斗琉拳を極めることは出来ないの。
はい!目覚めし!!!
これが真のあなたなのよ、ヒョウ。
愛をとりもどしました。
ケンシロウと同じく純粋だから目の前で起きたことを素直に信じちゃうタイプなのだろう。
ヒョウにとってはカイオの存在が大きいがゆえこうなってしまったのだ。
シャチが割って入っていなければ悲しい結末となっていたかもしれない。
いくらそれが宿命だとしても、相打ちだけは避けたかったというシャチの気持ちも痛いくらいにわかる。
当の本人たちは覚悟決めてるんだろうけど見てる側としてはいやいやいや待って待って待ってとなるのだ。
あとさ、その肝心の「シャチが割って入るシーン」がムービーではカットされてました。
シャチの決死の覚悟がカットされてた。
ていうかそのシーンもそうだけどシャチは何回決死の覚悟をしただろう。
北斗琉拳の習得スピードからしておかしいと思ってたんです。
やっぱりシャチってただ者ではないんじゃなかろうか。
まあそれで言うとバットもただ者ではないしこれってつまり・・・
いや、ケンシロウですね。
ケンシロウと関わるとみんな心が強くなるんでしょう。
そんな感じのことをレイが言ってたから間違いない。
いくら才能や力があっても「結局ケンシロウ」となるのはこういうことなんでしょうね。
勿論ケンシロウに才能や力がなければ生き残れないんでダメなんだけど、大事なのは愛だってことなんでしょうね。
つまり、
愛やわな。