聖帝サウザー 最強説 | 北斗の拳好きすぎるブログ

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たまに他のアニメも語っちゃいます。



こういう漫画って、誰が1番強いと思うかの議論が楽しいものである。
全員と闘うわけではないため、自由に想像できるのだ。

しかし、聖帝様は違った。
私たち下郎にそんな議論の場など与えない。
他の南斗にどんな秘奥義があろうと、南斗聖拳最強は聖帝様で確定なのである。



南斗聖拳最強


「南斗鳳凰拳」とは、シュウ曰く他の南斗聖拳では勝てない、南斗聖拳最強の拳とされている。

「将星」を宿星に持つ一子相伝の拳法で、伝承者を倒さなければ継承出来ない。

将星とは言っても南斗の将は別で存在するため、その役割は明らかにされていない。南斗聖拳最強とされていることからおそらく、南斗聖拳をまとめる役割を担っていると考えられる。

何をもってして南斗聖拳最強なのかは明らかにされていないが、対ケンシロウ戦を比較すれば自ずとその答えは見えてくる。

とにかく強いのである。

これまでの南斗六聖拳と違い、ケンシロウに完勝してしまうのだ。勿論特異体質あっての完勝だが、踏み込みの速さ、拳の威力においてもダントツ。南斗聖拳の急激な巻き返しである。

ケンシロウを圧倒したという点では、一撃で四肢を切り裂き勝利したシンも同じだが、その当時と比べ、ケンシロウはかなり成長し進化している。その証拠に、あのラオウの拳を受けても倒れない程に強くなったのだ。そのケンシロウを瀕死状態にまで追い詰める強さ。これだけでも十分、南斗最強の拳だと納得が出来る。

しかし、ただめっちゃ強いからという理由で、他の南斗聖拳では勝てないと断言できるものではない。

南斗聖拳最強であるその真の理由とは、

南斗鳳凰拳奥義・天翔十字鳳にある。




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天翔十字鳳とは、天空に舞う羽根と化し相手の攻撃を躱すという、防御においても優れた奥義。
天空に舞う羽根の如く宙に舞い、攻撃を受ける瞬間にその実態を眩ませ回避するというもの。

ケンシロウの打撃を躱したように、南斗聖拳の手刀などの斬撃も全て躱せるのだ。それは衝撃波や闘気波であっても同じである。回避によりまともに喰らうことがないため、秘孔を突かれない限り致命傷には至らない。

更には、躱すと同時に高威力の攻撃を繰り出すことが出来るため、一方的に打撃を与えるという、サウザーにとってまさに不敗の拳である。

つまり、この天翔十字鳳を奥義とする南斗鳳凰拳に、外部からの破壊を真髄とする南斗聖拳では勝てない。
これが、他の南斗聖拳では勝てないという証明となるのだ。

では他流派ならどうなのか。

ここからは、「ラオウが闘いを避けた」ことや、ケンシロウとの闘いを元に、私情を挟みまくった独断と偏見による解説となるのであしからず。


改めまして、


聖帝サウザー最強説



まず南斗聖拳と同じ原理となる流派では、サウザーに勝てない。
瞬時に細胞を滅殺するという元斗皇拳であっても、それは同じである。天翔十字鳳をやぶる奥義はないのだ。

となるとやはり、通用するのは北斗神拳、或いは同じ原理の北斗琉拳である。

サウザーはケンシロウに敗れたが、私が言いたいのはそういうことではない。勝敗は一旦置いといて、各々がフルパワーで闘った場合、『北斗の拳』の中で一番強いのはサウザーだということだ。


まずは、敗北となったケンシロウ戦、つまり対北斗神拳の場合。

初戦、サウザーは極星十字拳で攻撃し、ケンシロウは秘孔・人中極を突いた。この時、特異体質でなければ確かにサウザーは敗れていた。
しかし、特異体質でなければということ自体がおかしい、特異体質なのだ。
これは、特異体質だからケンシロウの攻撃を受けただけである。
わざわざひとーつふたーつと数えてみる辺り、不死身の肉体アピールであり、北斗神拳が通用しない身体を持つ俺にとってはお前も下郎、と言いたいだけである。

それに、ケンシロウは極星十字拳を見切ったと言っているが、その後まともに喰らいノックダウン。対するサウザーは攻撃を受けながらも余裕の高笑いで圧倒的力を見せつけた。この初戦の時点では、特異体質を持ったサウザーの完勝であり、殺そうと思えば殺せていたのである。

そして再戦。この時のケンシロウは初戦とは違い、かなりレベルアップしている。
シバの犠牲、シュウの死を目の当たりにし、サウザーを毛髪に至るまで滅殺したいほどに怒り狂っていたのだ。
怒り、悲しみは愛ゆえ、北斗神拳の真髄である。その過去最高のフルパワー全開で挑んだのだが、なんと再び極星十字拳を受けぶっ倒れたのだ。

受けたことは仕方ない。受けたことで謎は大まかに解明できた。ただ、まともに喰らうとこうなるのだ。





たった一発で、物凄い破壊力である。この時続けて攻撃されていれば、ケンシロウは死んでいただろう。
実際そうさせないためにトキは動いたのだ。

しかし、これを受ける寸前に秘孔をつくことにも成功。そして互いに奥義を放ち、天破活殺によって勝敗は決まった。

この結果というのは、結局秘孔さえ突ければケンシロウの方が強いということではない。
サウザーが特異体質であることに奢り、非情の帝王となったことが敗因である。帝王のプライドと奢りが、ケンシロウに身体の謎を解かせてしまったのだ。

身体の謎を見破られる前に、虚を捨て天翔十字鳳で闘っていれば、ケンシロウが天破活殺を放ったところで致命傷には至らない。
ラオウが闘いを避けていた理由はこれだ。
となるとやはり、ラオウでも勝てない北斗神拳がサウザーに打ち勝つには、確実に秘孔をつくこと以外にない。
天将奔烈でも吹っ飛ばせば倒せるんじゃないか、というのは相手が常人である場合で、拳を極め、闘気を纏う相手には一撃必殺とはならないのだ。

身体の謎、南斗鳳凰拳のどちらもわからないまま挑むのはリスクが大きく、勝てる可能性も低いとラオウは読み、避けていた。そして実際、天翔十字鳳という無敵の奥義が存在し、ラオウの剛拳もふわふわとかわされてしまうのだ。


では、既に身体の謎を知るトキならどうか。
トキが知っていることをサウザーが知っていたなら、早々に天翔十字鳳を出すことになる。
だが、トキが知っていることをサウザーが知らなかった場合、サウザーはケンシロウ戦同様、極星十字拳で仕掛けるため、この時に柔の拳で受け流され秘孔を突かれる可能性がある。
ただ、秘孔の位置が逆とはわかっていても「あのような位置に!」とラオウが驚いているように、正確な位置はこの時点ではわからず、的確に突くことは難しい。
実際ケンシロウは、天破活殺で触れずして秘孔を突き、秘孔の位置をあらわにしてから有情猛翔破を命中させている。
となると、正確に知られる前にサウザーは天翔十字鳳の構えに入るだろう。そしてこれに対しトキが、天破の構え→天破活殺に至るかどうかが鍵となるのだ。
もし秘奥義が伝承者のみに継承されるものだとすれば、トキに勝利はない。触れずして秘孔をつく天破活殺を成功させるには、闘気を練り上げる天破の構えが必要となるからだ。
しかし、ケンシロウと同じ戦法が可能となれば、身体の謎を知るトキの方が強いということになる。

ただ、どうしてもサウザーが最強であると言い張りたい私は、トキでは勝てない理由を見出した。

病である。

病気だから負けるというものではない、持久戦に持ち込めないのだ。

特異体質という防御力を半減させたからといって、鳳凰拳の攻撃力は変わらない。
正確な秘孔の位置を探し、天破活殺を放つタイミングを掴むまでにどうにかサウザーの攻撃に耐えなければならないのだ。
ケンシロウは他と比べても、回復力とスタミナがずば抜けているため攻略できたが、トキは病に侵された身。弱っていく身体で、あの強靭な肉体を持つサウザーには勝てない。やはりここでも、「病でなければ」と惜しまれる存在となるのだ。


あとは北斗琉拳になるが、破孔の位置も秘孔と同様とするなら、結局は同じである。

厄介なのはカイオウだ。カイオウの奥義・暗琉天破は魔闘気によって無重力空間を生むことで、敵に位置を見失わせるというもの。これによってケンシロウは、無想転生を見破られている。

ただ、大量の魔闘気が噴出するのは相手が北斗宗家の男の場合であり、サウザーは北斗琉拳とは何の因縁もない南斗。魔闘気が通常量であれば、空間が少し歪んだ所で回避は可能となり、受けたとしても特異体質によって致命傷を負うことはない。

つまり、サウザーの方が強いということになる。



  結論



北斗神拳が通用しない特異体質を持って生まれ、南斗聖拳最強の南斗鳳凰拳伝承者となったサウザーは最強である。


あーだこーだと言わなくても、もうこの時点で無敵なのである。外部、内部からの破壊が通用しないものを倒しようがないのだ。



とはいえ、結果、サウザーはケンシロウに敗れた。
愛を否定し非情となったことで、進む道を誤ってしまい、北斗神拳伝承者に正されたのである。

痛みのない有情拳は一見、ケンシロウの優しさ、甘さに思えるが、サウザーにとってはこれこそが一番残酷だっただろう。
愛を背負うものに敗北し、情けをかけられるということは、これまでの己の生き様が全否定されることになる。
そして、否定し続けた、悲しみや苦しみの根源である愛に救われるということは、オウガイの死と向き合うということ。サウザーにとって最も辛く悲しいことなのである。

だが、そこにあるぬくもりを思い出させたケンシロウはさすが、優しさでできている男。非情の帝王ではない本来の、南斗鳳凰拳伝承者サウザーとして絶命したのだ。


最強はサウザーだが、やはり必ず最後に愛は勝つ。見事な完敗である。