毎年恒例の穴八幡詣。
いつものように高田馬場から歩きます。
だいぶ盛り上がって来たとはいえ、なんとなく年の瀬という雰囲気は感じられません。
我々から日常の歓びを奪ったコロナは、本当に憎いですねえ。
穴八幡の境内には、今年も出店は皆無です。
あれがあるからいい雰囲気なんですけどねえ。
一陽来復のお札をいただき、八幡さまに手を合わせます。
参拝を終えて、また馬場まで戻り、電車で目黒へ。
この日は、今年最後の合唱練習がありました。
主に練習したのはビバルディのグローリア。
2016年の一万人の第九に参加して以降、なんとなく頻繁に歌うことになってしまいましたが、ラテン語の曲は初めてです。
しかし、ドイツ語と比べて、ラテン語の方が歌い易いことを知りました。
なんとなくローマ字読みで行けそうなのです。
しかし、読みは出来てもまだ音が腑に落ちていないので上手く歌えません。
来年の演奏会に向けて、少しずつ積んでいくしかないということですね。
でも、こんな齢になって、こうして目標を持って仲間たちと共に歌を磨いていく作業が出来ることは、しみじみ幸せなことだと感じています。
それにしても、穴八幡で手を合わせて、すぐにバロック時代の宗教曲を歌うノンポリな感じに我ながら笑ってしまいます。
でもこれでいいと思っています。
こうした行いもそうですが、例えば古都を歩くことも、古い居酒屋のカウンターで物思いにふけることも同じことだと思うのです。
そこここに宿る先人たちの想い、あるいはそこに堆積した多くの営みや祈りに感謝し、敬意をもって手を合わせ、歌いそして盃に酒を満たすのです。
反省会は『やすべえ』というチープな酒場で少人数で和やかに。
先生もご満悦でした。
この日、ソプラノのTさんがみんなに配ってくれたチョコレート。
その気持ちが嬉しいですね。
でも今年もらえるものは、これだけかな?
メリークリスマス!