2019年の一万人の第九・中野クラスに面白い男がいました。
年齢は20代後半くらい、彼はテノールなので私とは離れて歌っていますが、近くで歌っている人に聞くと、
彼は巧いですよと。
とにかくベートーベンの第九が好きらしく、いろいろな指揮者のオケのCDなども保有しているばかりではなく、打楽器の楽譜なども持っていて、それを見ながら聴いたりもするらしいのです。
そこまで書くと、相当な音楽オタクを想像しますよね?
まあオタクはオタクなんでしょうが、彼はよく飲み、親子ほど齢の離れた我々ともいい感じに付き合ってくれる社会性もちゃんと持っています。
そして、驚いたことに高校時代にはサッカーで全国大会に出て、そこで得点まで奪っているのです。
合唱仲間の中にいれば、そこでの付き合いが全てで、どんな会社でどんな仕事をしているかなど知らない人ばかりです。
彼はどうやら金融系の仕事をしていたようなのですが、去年、その仕事を辞めて大学を受けなおすので、しばらく音信不通になりますと宣言して引きこもり状態になっていました。
その彼から、先日、某大学の医学部に合格したという連絡が届きました。
おいおいラグビーの福岡ケンキじゃあるまいし、かっこよすぎるだろ。
断言できます。
彼は必ずいい医者になりますね。
写真は、去年、みんなで行った赤倉で寝落ちした未来のドクターです。