今日のちょいよし
原因を早く見抜き、結果を予測して悪しき未来を防ぐのが真の悟りの智慧であり、神通力(奇跡)によって問題の解決を図るのは間違いである
ブログ連続1139日目、今日のちょいよし本
釈迦と十人の弟子たち/河出書房新社
Amazon紹介・目次・拝読のきっかけ・効果など
釈迦と十人の弟子たち①を参照ください
縁起の思想
今日は、お釈迦様の教えの一つを記事にします
今日取り上げる教えは、十大弟子の中でもっとも知恵ものとされる「舎利弗(しゃりほつ」が深く感銘し、弟子になるきっかけとなったものです
みなさんは、「原因と結果の法則」というのをご存知ですか?
「あなたの身の回りに起こっている出来事や状況(状態)は、すべてあなたの過去の行いがもたらしたもの」だという法則です
このタイトルの本が、1902年にジャームズ・アレンによって書かれ、世界の自己啓発書のルーツ(レジェンド)のひとつとして100年以上経った現代でも親しまれています
ところが・・・お釈迦様が数千年間に同じようなことをおっしゃっているのです
それが「縁起の思想」です
本書では、弟子のアッサジが次のように言っています
▷諸法は因より生ず 如来は(釈尊)はその因を説きたまふ 諸法の滅をも亦 大沙門(釈尊)は此の如く説きたまふ
その意味も本書から引用します
▷全てのものは原因(因縁)があって生ずる。この世の中のあらゆる事物・現象は、すべて互いに関連しあっていて、何一つ孤立したものはない
まさに「原因と結果の法則」ですよね
奇跡を願うのは間違いである
さて、お釈迦様は「縁起の思想」によって起こりうる結果には抗わないように考えていたようなのです
▷お釈迦様の故郷のカピラ国がコーサラ国に攻められようとした時、滅亡の日が近いことを知った目犍連(もくけんれん/十大弟子の一人)は、神通力で大きな鉄の籠をつくり、それで国全体をすっぽりと覆って攻撃を避けようと進言した
※現実的に言えば、鉄の籠で国家を蚊帳のように被せてしまうなんてことは物理的に不可能ですが、「神通力」とは「智慧」のことを指しますから、鉄の籠とは強固な塀をつくることかもしれないし、強い軍隊をつくることかもしれません。もっとも、この時のお釈迦様と目犍連の間では「奇跡」という意味で使われています
お釈迦様は言います
▷故郷が滅亡するのも自業自得。それなりの業(原因)があってのことであり、業による結果は、誰も変わって受け止めてやれない。原因を早く見抜き、結果を予測して悪しき未来を防ぐのが真の悟りの智慧であり、神通力(奇跡)によって問題の解決を図るのは間違いである
日本も似たような状態にあるのではないでしょうか・・・
憲法9条が日本を守ってくれるなんてことを信じている日本国民がどれだけいることでしょう
日本の向かっている状況は世界の歴史が証明しています
「カルタゴの滅亡」がそれです
日本国民はこの悲惨な歴史に学ばないといけません
(カルタゴの滅亡についてはこちら:「新 歴史の真実②」)
話が飛びました・・・
「過去が現在をつくりだしている、現在が未来をつくっていく」
この言葉は、個人としても、国家としても、大切な考え方だと思います
今年度の臨時国会、〝うちわ〟で〝内輪もめ〟してていいのでしょうか?
お後がよろしいようでここまでにします・・・
今日のちょいよし
原因を早く見抜き、結果を予測して悪しき未来を防ぐのが真の悟りの智慧であり、神通力(奇跡)によって問題の解決を図るのは間違いである