前回に述べた「国際疾病分類(ICD)」ですが、来年発効される「ICD-11」では最新の医学的知見が反映されています。ICD-11では、病気は流行病、全身性の疾患、部位別の疾患、発達性の疾患、損傷などで分けられ、新しい分類も加わって、26章になりました。分類項目数も約14,000から18,000に増加しました。
現行のICD-10との比較
報道されて注目されたものに、「ゲーム症/ゲーム障害」いわゆる「ゲーム依存症」が疾病として採用されたことや、「精神疾患」として分類されていた「性同一性障害」が性の多様性に基づく考え方から、「性別不合」と改称され、精神疾患ではなく、「性の健康に関連する状態」として分類されたことがあります。
美容医療に関連することとしては、「老化が病気のひとつ」という考え方が盛り込まれたことです。
これに関しては次回に To be continued.
- 第4章 免疫系の疾患
- 第7章 睡眠・覚醒障害
- 第17章 性保健健康関連の病態
- 第26章 伝統医学の病態・モジュールⅠ