「国際疾病分類」と呼ばれるものがあります。WHO(世界保健機関)が作成した、世界中の疾病、傷害及び死因の統計分類のことで、正式には「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems」という名称です。「ICD」と略されています。
現用のICDは、「ICD-10」で、第10回改訂版として1990年に採択されたものですが、日本で実際使われているのは、ICD-10のままの改正勧告である「ICD-10(2013年版)」に準拠した「疾病、傷害及び死因の統計分類」です。統計法に基づく統計調査や医学的分類として医療機関における診療録の管理等に利用されています。
保険診療において、生命保険会社などの診断書(証明書)の病名記入欄に、「ICD分類」も記入するようになっていたことを思い出しました。
そのICDですが、2018年に改訂版「ICD-11」が公表されており、日本での適応に向けて準備され、来年2022年に発効されるそうです。