母の妄想の行方 | チェブログ

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標高1200メートルのお山暮らしです。
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櫻井翔君のファンであり、皇帝プルシェンコ陛下のファンでもあります。
山での暮らしをボツボツと綴っています。

アルツハイマー型認知症の母は一時期(けっこう長期)父が近所の女性(90歳代)と浮気をしていて、女性のためにマンションまで借りてやっている、という妄想に取り憑かれ、毎晩、父に激しく怒りをぶつけるという日々が続いた。


結局、父と二人で件のマンションを見に行き、そんな女性がいないという現実を突きつけられてから、ピタリとこの妄想は出なくなった。


それから3ヶ月以上経過。


私はいつ妄想が復活するかビクビクしながら過ごしていたら、ある日の母が、「おじいちゃんは、私が散歩に誘っても中々行こうとしないクセに、自分が出かけたい時はサッサと一人で出て行くんや。私が追いかけていくと、ついてくんのか!って言うんやで。でもな、もうそれも無くなったわ〜」

「そうなんや。よかったね」と私。

「相手の女がいってもたからねw」と上を指差して少し微笑む母。


あー浮気相手は死んだことになったんや。


コレで完全に終了したんだ〜。

もう復活を心配することは無い。

良かった。


最近の母は以前と比べて格段と穏やかだ。


よく認知症の人の妄想は否定せず、同調した方がよいというアドバイスを見かける。


確かにたわいもない妄想ならそうやってやり過ごすのが良いと思うが、この事実無根の浮気妄想は、否定しないと父の立場が無いし、母に無実無根なのに攻め続けられた父はストレスで体調を崩してしまった。


結局のところ、母の頭の中では、父は浮気をしていた事になっているが、浮気は相手が昇天したことで終わった事として決着した。


コレで良いのだ。


父も平和。

母も穏やか。

私も楽。


一件落着〜。