TEARS OF THE SUN 70点
ブルース・ウィリス、モニカ・ベルッチ出演の軍事アクションドラマ、「TEARS OF THE SUN」
内戦状況のナイジェリアに、ブルース・ウィリス率いる特殊部隊シールズが、
ナイジェリア在住の米国籍女性医師(モニカ・ベルッチ)を救出しにいく任務の一部始終を描いたドラマ。
内戦の地に他国の軍が赴く・・・というと「ブラックホーク・ダウン」「ホテルルワンダ」を思い出させるが、
この映画は、見る前にまず念頭に
「ブルース・ウィリスが軍の命令によって女性を助ける際に、キリスト教信者である現地民も助けようとするヒューマンドラマ」ということをまず理解して見ていただきたい。
とにかく、大事なのはブルース・ウィリスが無事に女性と現地民を助ける道中に起こるドラマを見る事だ。
でないと、この映画は楽しめない。
何故なら、全くと言っていいほどキャラクターが描かれていないため、
ストーリーの大筋を納得した上で見なければ、「え!?なんで!?」とつまづき、映画を楽しむ事ができないからだ。
ブルース・ウィリスの気持ちの変化はブルース・ウィリス(と監督)だけしか知り得ないのだ。
ブルース・ウィリスの部下たちだって、四面楚歌の戦いで99.9%死亡確定にも関わらず、その理由を問いただす事なく彼の決定に黙って従うのだ。
ストーリーの目的に、納得する答えを求めてしまえば、「バカなの?」の一言で終わると思う。
だいたい、この任務の目的の女が空気を読めないどころか状況も理解できないため、
むしろ「こんなヤツ、ここにおいてけ!」とさえ思う。
とはいえ、それさえ理解しておけば、海軍全面協力の本格的なアクションシーンを思う存分楽しめる。
細かい部分は気にせずに素直に物事を受け取れる人、柔軟性がある人、
またミリオタなあなたはそれなりに楽しめる映画だろう。
それにしても、散々現地に残る、アメリカの助けなんて要らないわ!と言い張ったモニカ・ベルッチが
国境に来た際に、現地民を押しのけて「私はアメリカ国籍よ!」と駆け寄る姿に、
イラクで人質にあった日本人3人の事件を思い出さずにはいられなかった。
REC 80点
謎の感染が広まり、封鎖されたアパートに残された人々を描いたパニックMOVIE。
スペインで公開された本作は、大ヒットになり、すぐさまハリウッドがリメイク権を獲得したという逸作。
ブレアウィッチプロジェクトに始まり、最近ではクローバーフィールド(最近でもないか)でも使用されている手法、P.O.V(=ポイント オブ ビュー・・・主観撮影)で撮影されている。
というのも、この監督は”リアル”さにこだわって撮影したとのこと。
そのため、この惨劇をカメラに収めるきっかけとなっているリポーター役も、スペインで実際にリポーターだったマニュエラ・ヴェラスコを起用している。(偉そうに書いたけどマニュエラ・ヴェラスコを知っていたわけじゃない)
ちなみに、このPOVの視点、つまり撮影カメラマンも本当のカメラマンだとか。
彼の役名の”パブロ”は本名。
見る前から、面白い!との噂は至る所で聞いていたけれど、
この手の映画は苦手なので、なかなか手を伸ばすに至らなかった。
が、しかし、見てみたら、エグい場面はあまりないのと、POVによる手ぶれ効果(?)でうまく焦点が合わず、
スルーできる範疇だった。(なのでその点は、安心して欲しい)
とはいえ、スピーディーな展開に、手に汗握ることは必至。
”閉鎖されたアパート”という密室空間なだけに、考えられる可能性があまりなく、逆に展開が読めない。
POVの難点といえば、
素人による偶発的撮影による記録、という設定が多かったため、
どうしても視野の狭さ、手ぶれによる酔いということがあげられたが、
RECは、プロのカメラマンという設定なので、絵の取り方もうまく、手ぶれもあまりないことが違和感なく設定に設けられているので安心だ。
77分という短さもあり、あっという間に時間が経つ。
ぎゅっと短い中、うまくまとめられた映画を見たい時に、おすすめ・・・していいのかな。
イングロリアス・バスターズ 65点
タランティーノ×ブラピ、ということで注目された、クウェンティン・タランティーノの新作映画。
舞台は、1941年第二次世界大戦下のフランス。
ユダヤ・ハンターの異名を持つ、ランダ大佐によって目の前で家族を虐殺されたショシャナは命からがらその場から逃げ出した。
一方で、ナチス兵をゲリラ戦法で襲い殺していく連合軍(イングロリアス・バスターズ)の大尉をブラッド・ピットが演じている。
そして、ナチス×少女×バスターズが打倒ヒトラーを目指していく物語。
今までナチスとユダヤ人をテーマにした映画といえば、シンドラーのリストなどに代表されるように、とにかくユダヤ人はこてんぱんにやられしかしその中で人道的な人物が現れ、その悲しい物語の中にも僅かな希望を感じ涙する・・・・というのが、古典とも言えるべき描かれ方だった。
まぁ、史実を基にすれば、そうせざるを得ないのだが。
ここにきてワルキューレ、ディファイアンスなど、ナチスに対してユダヤ人が抵抗をし、ただではやられないぞ!という作品が増えてきている気がする。
どちらも事実を基にした映画なので、圧倒的に不利な中、いかに知恵を絞って戦うか、という面白さがあった。
しかし、このイングロリアス・バスターズは、もうとにかくナチスぶっ殺してボッコボコにする映画。
今までの鬱憤を吐き出すかのように、ナチス兵は嬲り殺される。
それは決して見ていて爽快感があるものではないので、女子にはお勧めしかねる。
それもそのはず、この映画、ユダヤ文化に造詣が深くないタランティーノ監督は、ホステルでその残酷な描写でその名を轟かせたイーライ・ロスをアドバイザーとしているとのこと。
その影響なのか、目を覆いたくなるようなシーンも多数・・・なので苦手な人にはおすすめしかねる点である。
(ちなみにイーライ・ロス監督出演しています)
さて、個人的には、まるで絵空事のようで虚しくなるので、史実を大胆にフィクションにしてしまう作品はあまり好きではない。
しかしバカげているのに、作品としてまとまっているのは、やはりタランティーノ監督のなせる技なのか。
この映画はchapter仕立てになっているため、飽きずに見ることができる。
そして区切りのいいところで、次のchapterへとつながっていくので、先ほどのchapterと次のchapterはどうなるんだろう?とわくわくさせてくれる。
しかし、それは途中までだった。登場人物が多いわりに、複雑にその関係性が絡み合うわけではなく、期待していただけにがっかりしてしまった。
しかし、やはり映像や演出はとてもおしゃれでかっこよい。
タランティーノ節が好きなファンには、たまらないだろう。
ただしブラピ目的だけで見に行くファンにはあまりおすすめはできない。
007 カジノ・ロワイヤル 85点
007を見たので感想を記載。(くどいですが今さら)
感想は一言…
あぁ、ダニエル・クレイグすてき。
そう、公開前は大大大ブーイングだった新ジェイムズ・ボンドことダニエル・クレイグ。
いまや歴代最高のボンドとも言われるほどの人気だとか。
鍛え上げられたダニエル・クレイグの肉体に、
体をはったアクションシーン、
その上、タキシードをビシッと着こなす彼を見ればそれも納得。
ジェイムズ・ボンドは、若かりし頃のおじさまたちの憧れだと思ってきたが
こんなボンドなら、今すぐ抱かれたい!!
と、世の多くの女性は思うのではないか?
肝心のストーリーはといえば、
新シリーズにしてボンドが00(ダブルオー)に昇進した頃が描かれている。
そのため私のようにこれが初007デビューだとしても、大丈夫。
近年007のファン層がボンドと共に歩んできたおじさまたちばかりだから、
新しいファン層を取り込む意味もあったのだろうか?
アクションあり、スパイならではの便利アイテムあり、そして予想外の展開の中、頼もしいボンドにハラハラしながらも爽快感を感じられ、
大変お腹いっぱいに面白く飽きさせない。
その上ダニエル・クレイグにうっとりできるなんて、何て素晴らしいのだろうか。
タキシードに身を包んだボンドには、女性ならずとも男性までもが唸ってしまうのではないだろうか?
個人的にはラストの山場の直前、船の上でのボンドが、飼い馴らされたトラのようでSOOOOO CUTE!!
どのシーンか言ってしまうと、さらに今さら御覧になる人にネタバレになってしまうので、
伏せるとするが、女性なら母性本能をくすぐられること間違いなし。
考えすぎない程度に観れる脚本に、素晴らしいボンドの様式美に、と贅沢すぎる一本である。
今後の007シリーズにも期待したい。