イングロリアス・バスターズ 65点
タランティーノ×ブラピ、ということで注目された、クウェンティン・タランティーノの新作映画。
舞台は、1941年第二次世界大戦下のフランス。
ユダヤ・ハンターの異名を持つ、ランダ大佐によって目の前で家族を虐殺されたショシャナは命からがらその場から逃げ出した。
一方で、ナチス兵をゲリラ戦法で襲い殺していく連合軍(イングロリアス・バスターズ)の大尉をブラッド・ピットが演じている。
そして、ナチス×少女×バスターズが打倒ヒトラーを目指していく物語。
今までナチスとユダヤ人をテーマにした映画といえば、シンドラーのリストなどに代表されるように、とにかくユダヤ人はこてんぱんにやられしかしその中で人道的な人物が現れ、その悲しい物語の中にも僅かな希望を感じ涙する・・・・というのが、古典とも言えるべき描かれ方だった。
まぁ、史実を基にすれば、そうせざるを得ないのだが。
ここにきてワルキューレ、ディファイアンスなど、ナチスに対してユダヤ人が抵抗をし、ただではやられないぞ!という作品が増えてきている気がする。
どちらも事実を基にした映画なので、圧倒的に不利な中、いかに知恵を絞って戦うか、という面白さがあった。
しかし、このイングロリアス・バスターズは、もうとにかくナチスぶっ殺してボッコボコにする映画。
今までの鬱憤を吐き出すかのように、ナチス兵は嬲り殺される。
それは決して見ていて爽快感があるものではないので、女子にはお勧めしかねる。
それもそのはず、この映画、ユダヤ文化に造詣が深くないタランティーノ監督は、ホステルでその残酷な描写でその名を轟かせたイーライ・ロスをアドバイザーとしているとのこと。
その影響なのか、目を覆いたくなるようなシーンも多数・・・なので苦手な人にはおすすめしかねる点である。
(ちなみにイーライ・ロス監督出演しています)
さて、個人的には、まるで絵空事のようで虚しくなるので、史実を大胆にフィクションにしてしまう作品はあまり好きではない。
しかしバカげているのに、作品としてまとまっているのは、やはりタランティーノ監督のなせる技なのか。
この映画はchapter仕立てになっているため、飽きずに見ることができる。
そして区切りのいいところで、次のchapterへとつながっていくので、先ほどのchapterと次のchapterはどうなるんだろう?とわくわくさせてくれる。
しかし、それは途中までだった。登場人物が多いわりに、複雑にその関係性が絡み合うわけではなく、期待していただけにがっかりしてしまった。
しかし、やはり映像や演出はとてもおしゃれでかっこよい。
タランティーノ節が好きなファンには、たまらないだろう。
ただしブラピ目的だけで見に行くファンにはあまりおすすめはできない。