発達障害(自閉症)のある息子と紆余曲折 -6ページ目

指示することは指示して欲しいことなのかも

残業中の私に妻から電話がありました
長男と次男とも話しました
次男は「早く帰ってきて!」と普通におねだりですが
長男は「いまどこ?もう自動車の中?まだなの?じゃあ自動車に入って」
   「自動車に入ってね,エンジンつけて,それから帰って来て」

長男のお願いは独特な手順を踏んでいることが多いです

考えればこんなふうに手順を言ってくるのは
本人もお願いされるときには手順を明示して欲しいからかもしれません

書いてみる

長男は文字を覚えるのは早かったのですがに
文字を書くのは嫌がっていました

今日は珍しく鉛筆を持って
私が誘導すると書けているので,調子に乗って書かせています
(本当はもう寝かさなきゃいけない時間なのに)
いろいろ面白いことがわかりました

1)長男は少しでも線がずれるのは嫌
私が薄く書いた文字の跡をなぞらせると,上手にできるのですが
わずかなズレすらも嫌なようで,ずれた線を消したがります
普段は自主的に書きたがらないのも,完璧にできないのが嫌なようです

2)はさみで切って形を作る方が好き
私に○を書いて欲しいとき,どんな丸?と聞くと
ハサミで紙を切って書いて欲しい○を作りました
鉛筆をもつよりはさみを持つ時間のほうが長い長男ですが
どうやら造形するのにも鉛筆よりはさみがやりやすいようです
これまでもハサミで細かな切り抜きをしていました

今日,サポートして書いた線で少しは鉛筆も好きになれれば
長男の世界も少し広がるかもしれません

作業のおしまいから考えてみる

長男は鼻炎で花粉症気味です
この時期は鼻水がでて辛そうなのですが

長男は自分で鼻を拭くのが苦手です
鼻が出ても誰かに拭いてもらおうとして
なかなか自分で洟を拭こうとしませんでした
長男専用ティッシュ箱を用意してみましたが
あまり変化はありませんでした

長男にはっきりとした変化がみられたきっかけは
「長男専用ゴミ箱」の購入でした
鼻を吹いた後に捨てる場所を明示するだけで
長男は自分で鼻を拭くことができるようになりました

想像ですが,長男にとっては
ティッシュをとるのも不安なようなのですが
それ以上に使った後のテイッシュを
どうしたらいいのかが不安だったのかもしれません

思い返せば私がティッシュを長男に手渡して拭かせても
そのティッシュを「火がついているかのように」
慌てて私に渡していました・・・

私にとっては長男の身の回りのできなかったことを
ちょっとしたことで解決した嬉しい成功体験です
不思議なくらい「ゴミ箱」を用意して以降は
長男は自分でティッシュの箱からティッシュを出して
自分で鼻を拭いてゴミ箱に捨てています・・・
鼻を拭く作業の,おしまいに長男にとってのネックがあって
それをうまく解決できたような気がします

これは長男の成長に伴う偶然かもしれませんが
その検証として「ゴミ箱をなくしたらどうなる」かは
パニックが怖いのでやりません・・・
私の成功気分も成功としておくほうがきっと正しいでしょう

好きな遊具

先週は出張やら残業やらで子供と遊んでいないので
今週末は罪滅しに,長男と次男を連れて
変わった遊具のある公園に行ってきました

巨大なトランポリン的な遊具が人気の公園ですが
長男はトランポリンで遊ぶのを嫌がります

ゆっくり話を聞くと
人にぶつかりそうなのが不安で嫌
ぶつかられて痛いのも怖いし
小さい子にぶつかって泣かれるのも怖い
誰もいなかったら遊びたい・・・とのこと
人気の遊具なのでいつも人だかりなので
当分長男はこの遊具では遊べなさそうです

長男にとっては自分の周りの空間を
大勢の人と共有して遊ぶのは困難かつ不安なのかもしれません

長男はブランコが好きなようで
近所の公園でもよくブランコで遊んでいますが
自分だけの空間で遊べるのもブランコを選ぶ理由かもしれません

次男の能力の不思議

兄弟がいて面白いのは定形発達と思われる次男と
自閉症の長男の成長の差です

次男は数の概念がまだわかりません
順列は1から20まで言えますが
足したり引いたりはできません

でも誰かに「お父さんとお母さんどっちが好き?」
と聞かれたとき
両方いるときは「両方」
私しかいないときは「お父さん!」
妻しかいないときは「お母さん!」
といいます
すでに相手の気持を慮っているようですが
思えば不思議な能力です

一方で長男は唐突に
「きゅうまんきゅうせん たす きゅうまんきゅうせん たす にせんは?」
と妻に問いかけて,答えに窮した妻に対して
「にじゅうまんと言って」と正解を教えていました.
こんな年齢に似あわぬ能力を持つ長男ですが
次男のようにシチュエーションで好きな人を変える器用さはありません
その場の感情そのままのお愛想なしのガチンコで話してきます

最近すこし危ないのが「禿げた人」へのリアクションで
「禿げた人」が面白いようでに「禿」について突っ込もうとします.
次男も「禿げた人」は面白がるのですが
不思議に当人の前ではリアクションせずうまく流すこともできます

普通なのはきっと次男なのですが,
長男と次男を比較して私が不思議に感じるのは
長男の対人能力が欠けていることよりも
次男の対人能力の根源のほうです
なんでこんな事ができるように成るのでしょうか?