帰りは飯田線で豊橋駅まで鈍行に揺られていく。3時間強だ。ビールを呑んで車窓を眺めていれば、そんなに退屈する事もなかった。

 

途中下車する訳でもないので、小和田駅など秘境駅にはあまり惹かれなかった。ただ、ボンヤリと車窓を眺めていると気になる駅名がいくつか出てきた。熱海とか熱田は読めるけど、ここには温田(ぬくた)って特急停車駅があった。ちなみに羽越線にある「あつみ温泉駅」は温海岳もある通り漢字で書くと温海となる。鶯巣(うぐす)駅も読めないな。「うぐいすす」では舌を噛んでしまう。

 

飯田線はずっと天龍川に沿って下って行くわけではない。静岡県に入ってほどなくすると水窪川の東側を進むようになる。佐久間駅や中部天竜駅の付近では、地図によると大千瀬川のようだ。この辺りは三ヶ日とか引佐郡と近いと思っていたけどみかん畑ではなく掛川などと同様に茶畑が目立つ。

 

<小和田駅、相月駅>

 

 

中部集落の名前を「なかっぺ」と呼んでいたのは別のブログで書いたけど、「いずんま」も読めないな。

 

<佐久間ダムは見えなかった、出馬駅>

 

 

奥三河(愛知県)に入ると、川は浅く川底が茶色い岩のように見える。苔がへばりついているのか水の中に緑色も目立つ。どうやら県境を境にして川の呼称は宇連川になっているようだ。もしかして別の川かも知れないがそこは未精査。奥三河に宇連山があって登山にオススメと聞いているけどそちらのほうから流れ込んでいるのかも知れない。飯田線は湯谷温泉駅の付近ではこの川と同伴しており、最終的に川は豊川として三河湾に注いでいき、飯田線は豊橋駅に辿り着いていく。

 

<三河河合駅辺りの宇連川は浅そうだ>

 

このブログと前後してしまったが、2022年12月に宇連川(板敷川)沿いの湯谷温泉に1泊して乳岩に登っている。以下を参照。

 

<東栄町の駅舎、三河槇原駅>

 

 

本長篠駅を通過した時には、ここから阿寺の七滝や鳳来寺山を歩いた事も懐かしく思い出した。本長篠駅はとても遠い存在だったけど、いざ飯田→豊橋の鈍行に乗車してみると本長篠は豊橋から僅か1時間、全然近いじゃないか。

 

【参考】阿寺の七滝、鳳来寺山、中宇利丸山、比丘尼城址など新城市の旅を5つほど収めたサマリブログ