巨星、「評伝 小室直樹」!を読もう | 人生プロジェクトのマネジメント日誌

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本物の学者というのは、

こういう人のことだな~。

 

と、アタシは

この本を読んでそう思うのでした。

 

傑作とはこのような本を言うので

しょう。

 

とにかく、

腹を抱えて笑うほど、

真剣に、ユーモラスに、

 

しかし、

学問の追求は正真正銘の

政党派。

 

この書籍をお勧めします。

 

 

 

ええ、アタシはこの方の

書籍が大好きです。

 

小室氏は、

理数系の勉学の重要性を

若くして述べており、

 

それは、

他の文科系と言われる分野

の学問への取り組みの幅を

深く、柔軟にするという

 

視点に立っています。

 

アタシもコンピュータ屋として、

数学やら物理やら、化学などの

素養はどうしても必要だと、

 

思ってきました。

 

物事の核心をつかむために、

 

アタシは一般化ということを

強く意識しているのですが、

 

ITシステム設計などは

この対象としては典型的なもの

と判断してきたのです。

 

一般化とは普遍的なことを

意味していて、

 

それは、行き着くところ

研ぎ澄まされた単純化であり、

 

そこに、

継続性や、一貫性そして保守性

ということを、

 

アタシの仕事であれば、

ITシステムで実現していくわけです

が、

 

残念ながら、

日本のソフトウェア構築現場

では、

 

この認識が極めて薄いように

痛感してきたのです。

 

有体に言えば、

”強い違和感”を持ってきたのです。

 

”ああ、こういうことなんだな~!”

”なぜ米国に戦争で負けたのかは・・・”

 

ということを、

ITの現場で強く感じてきたわけです。

 

作るということはあっても、

そこに、

創るといことがない!!

 

雛形を掘り下げることはあっても、

その雛形を創る能力、展望に欠ける、

 

そういう現場になってしまっている

のです。

 

レーダーを用いることのない、

有視界飛行、

 

”右に山あり、彼方に海あり”

 

そんな状況の仕事をしていて、

延々とまだそれをやっている。

 

だから、

戦略、方針に疎くて手段、戦術だけに

長けていて、

 

しかし悲しいかな、

それは戦略、方針の下部構造なのです。

 

日本の技術がガラパゴス化するという

構造とはこういうことだと理解している

のです。

 

すでに、15年前ほどから

アタシの仲間うちでは、

 

日本の技術に対して、

強い危機感があって、

 

”時間の問題だよ、もうかなり

危ない段階に差し掛かっている”

 

ということを、

電子技術やら基本ソフトウェアの

分野で話あったものです。

 

日本のこのような現状は、

「日米技術戦争」という側面が

 

はなはだ強くて、

韓国、中国を抱き込みながら、

 

日本の技術を抑え込み、

市場から排除するという動きが

実行されてきたわけですが、

 

それは技術のみならず、

金融や他の経済にしても同様で、

 

気が付いてみれば、

半導体はパナソニックが最近撤退

したことにより完全敗北、

 

金融、その他の経済を見れば、

BIS規制やら、会計制度やら、

株式制度やらの攻勢を仕掛けられ、

 

気がつけば、

上場企業の多くが外資支配という

顛末になってしまっているのです。

 

それも、

明治維新以来の政治的(国家的)

な脱亜入欧という政策に邁進した、

 

いや、

そう仕掛けられた!

 

ということが全ての背景にあり、

 

そのとどのつまりが、

極度に劣化した惨憺たる

自公排他同族独裁政治

に帰着したわけで、

 

結局、アタシたちは、

無政府状態において、

 

圧倒的世界一の重税奴隷を

強いられている現実があるのです。

 

小室直樹氏の学問への志は、

日本を救うために総理大臣になる!

 

その為に、

赤貧を洗う境遇であるにも関わらず、

正当派学問に挑み、

 

発展した学問分野から途上の

学問分野にその理論を応用する

こと、

 

さらに異分野の学問を統合して

新しい理論を創造するという

 

正しく巨大な学問構想をもって、

最終は日本国総理大臣を本気で

志向したという、

 

稀有壮大な学者として実在した

のです。

 

このような人材を輩出した

教育環境が今、日本にあるでしょうか?

 

敗戦により、

日本の教育は単なる偏差値教育に

堕し続けていて、

 

小室氏が受けたような、

旧制高校のような教育制度では

ないのです。

 

それが故に、

霞が関官僚にしても、

それを大半輩出する東大にしても、

 

偏差値教育による

解答という織りのなかで、

 

飼育された、

ハムスターのごとき人材群に

 

その解答の支配者である

欧米に抗することはできなく

なってしまった!

 

そして、

アタシたちも小室氏が指摘する

”集団発狂”という状況に至って、

 

現状の国家的な状況における

安倍自公政権の末期的状況に

至っても、

 

大いなる声を上げるという

ことができなくなってしまった・・・・

 

それを現在否定できるでしょうか?

 

私心なく学問の道に邁進した

巨星。

 

このような人物がこの日本には

厳然として存在したということに、

 

カオスの最中のこの日本で

 

どうしても自虐と悲観で暗がりの磁場

に引っ張りこまれそうですが、

 

アタシは、

日本の文化の堅朗性と、

 

それが、

近い将来、復活するであろうことを

間違いないと信じているのです。

 

この書籍は、

その実現に重要な一石を投じるもの

と思い推奨する所以です。