課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。
8月の課題図書
チームが機能するとはどういうことか──「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
エイミー・C・エドモンドソン (著), Amy C. Edmondson (著), 野津智子 (翻訳)
★心理的安全性研究の第一人者によるロングセラー、5万部突破★
トヨタ、IDEO、チリ鉱山落盤事故救出チーム、北京五輪会場設計チーム…20年以上にわたって多様な人と組織を見つめてきた著者が提案する、学習しながら実行する働き方「チーミング」。〈変化の時代のチームワークを学べる本〉として、幅広い読者に支持されています。
(Amazonより)
エッセイはこちら↓↓↓
『はたらく細胞』 に感謝しよう!
昨年末に公開された映画『はたらく細胞』は、大ヒットとなった。
実写版は原作に劣ることが多いが、この作品は予想に反して感動を呼び、涙を誘う内容であった。
私たちの体には、およそ37兆個もの細胞が存在している。
赤血球、白血球、筋肉や神経の細胞…。
それぞれがチームを組み、休むことなく働いて体を守っている。
その姿を映像化した点は非常にわかりやすく、私自身も「そうか、私の体はこんなに支えられているのだ」と深く納得させられた。
公開当時、多くの人々が共感し、
「体に感謝!」
「体を大切にしよう!」
といったSNS投稿が多く見られ、私もうれしく思った。
しかし、人間とは忘れやすい生き物である。
ブームが過ぎ去った今、細胞を酷使しているような生活ぶりを目にすると、残念でならない。
例えば、ある朝SNSで見かけた投稿にこうあった。
「原稿が締切間近なのに、ぜんぜん書けない!」
その投稿時刻は深夜2時であった。
本来なら、細胞たちを休ませるために眠っている時間である。
頭も体も十分に働かないのは、当然のことである。
私の知る限り、長く成果を出し続けている人ほど、体を大切に扱い、細胞たちを味方にしている。
もし「あなた」をボス、「細胞」を部下と例えるなら、どうだろう。
ボスに大切にされる部下は、自然と「この人のために頑張ろう」と思えるものだ。
そして、ボスが絶体絶命のピンチに陥ったとき、細胞たちは自分たちの中に眠るDNAから必要な情報を引き出し、懸命に助けてくれる。
これこそが、いわゆる「火事場の馬鹿力」にほかならない。
ついさっきも、「ギックリ腰でセミナー中止」というお知らせメールが届いた。
ほら!
長時間の座り姿勢に耐えかねた筋肉チームの細胞たちが、ついにボスに反旗を翻してしまったようだ。
痛い目にあう前に、ぜひ細胞たちに感謝し、労ってほしい。
そうすれば、彼らはまた全力であなたの味方になってくれる。
その方法を知りたいなら、私が喜んでお伝えしよう♬
作品の意図
映画『はたらく細胞』をヒントにして、細胞たちがチームを組んで、私たちの体を守っていることを書きました。
チームが機能すると「火事場の馬鹿力」のような成果が出ることがあるけど、心理的安全性が崩れてしまうと、部下はリーダーに反旗を翻すことを伝えてます。
9月6日に講座を開催します↓