課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。

 

 

1月の課題図書

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎 著  古賀 史健 著

 

 

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――
【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、
現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、
哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。
著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、
臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。
対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。

 

(Amazonより)

 

 

エッセイはこちら↓↓↓

 

 

『ママ友卒業のタイミング』

 

とうとう、その日はやってくる。
1月18日、19日は、次男の大学入学共通テスト。
おかげさまで、我が家はいたって平和である。

昨年末の3者面談で先生から
「焦りがない」
と皮肉を言われるくらい、次男は変に落ち着いている。
そういう私も、ご縁のある大学へ落ち着くだろうと腹をくくっている。

おうち英語」を初出版をした高校教員歴40年の小河園子さんからの「受験のときは、ママ友に会うな」という助言も大きい。

ママ友に会って受験の話になると、自分の子どもと比較してしまうし、それをうっかり子どもへ話してしまうそうだ。
たしかに、私はママ友の話に一喜一憂される。
会わないのが一番いい。

5~6年前くらいだったかな。
ママ友Aさんに、突然、怒鳴られたことがある。
「あなた、私のことを高卒だからってバカにしてるでしょう💢」

「えっ⁉」

青天の霹靂で、ビックリした。
ここで私も怒鳴り返したら終始つかなくなるので、笑顔で怒っている理由を尋ねた。

どうやら、私がラインで、山口周さんの『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を読んだほうがいいよと書いたことに腹を立てている。

「そんな本、難しくて読めないじゃない」って。
Aさんは、毎日、日経新聞を端から端まで読んで、米株で大儲けしてると自慢してたはずなのに。

成績優秀でご自慢のお嬢さんが、大学進学でなく、アート系の専門学校へ進学することに、Aさんが悲しんでいた。
だから、私は「これからは『直感』と『感性』の時代になるから、アートが重要だよ」と山口周さんの本を紹介したんだけど,,,

まさか、Aさんが学歴コンプレックスを持ってるとは思ってもみなかった。

それきり、Aさんと会わなくなった。
私は、Aさんが一方的に自慢話ばかりするので苦手だった。

いや~、まてよ。
Aさんに対抗して、私も山口周さんの本を読んだことを自慢してたかも。

あっ、似た者同士だった(笑)

 

 

作品の意図

 

前半は、ママ友に会わない選択をしていること

後半は、会わなくなったママ友のことを書きました。

一方的に自慢をしてくるので、苦手だったんだけど、なぜか気になってしまう人。

怒鳴られた当時のAさんは、いろいろなトラブルを抱え込んでいた様子。

限界を超えて、私に対して怒鳴り散らしたようです。

その当時は、Aさんは可哀そうな人だなあと思ってましたが、今になって振り返ると、実は似た者同士だったなと気付けてオチにしました。