12月の課題図書
八木龍平著 『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』
課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。
「神様がいたずらをする理由」
私は神社のお賽銭はお札にしている。
お賽銭で手放せる金額が多ければ多いほど、よいことが起こると知ったからである。
実際に起きた。
両親から生前贈与をして頂くことになった。
そのことに味を占めてお賽銭を諭吉様にしてみたら、とんでもないことが起こった。
世間でいうパワハラだ。
私はマンション管理組合の副理事をしている。
来年は理事長。昨年末のくじ引きで決まった。
今年9月、管理組合に古くからいる御意見番に、理不尽な理由で1時間も大声で怒鳴られた。
何も悪いことをしてないのに。
とても悔しかった。
自分の心のケアと次にパワハラを受けたときに訴えるために、生まれて初めて心療内科を受診した。
医師からは、のらりくらりかわしなさい。訴えるのは自分が消耗するだけだからやめるように促された。
心にモヤモヤだけが残った。
そんなとき、オーディオブックから、
「親を見下すと怖い人が現れる」と聞こえてきた。
一瞬、ドキッとした。
そして、友人の紹介で参加したセラピストの講演会でも同じような話が出た。
幼少の頃、親は絶対的な存在で、潜在意識は親の影響が強く、親を否定することは自分も否定することだと。
偶然は続くもので、エッセイを基礎から学ぼうとして取り寄せたエッセイ塾ふみサロのエッセイ集2冊にも、親との葛藤のエピソードがたくさん出てきた。
そうか、心配性で過保護で「この子は体が弱い」と言い続けて、外で遊ばせてくれなかった母を、私は許せなかったんだ。
自分の潜在意識を書き換えることで人生が好転することを学んだ。
「私のために心配して大事に育ててくれたお母さん、ありがとう」
その後、管理組合の定例会で御意見番に会ったら優しくなっていた。
御意見番は切換が早いというか自分が怒鳴ったことをすぐに忘れるタイプだった。
私一人、パワハラを受けたことに執着してただけなのである。
神様はいたずらしてわざと試練を与える。
同時に乗り越えるためのヒントも与えてくれる。
おかげで、私は人生で大切なこと気付くことができた。
もうパワハラは懲り懲りだけど。
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作品の意図
お賽銭をたくさんはずんだはずなのに、パワハラを受けてしまって、モヤモヤしていてしんどい思いをしました。
偶然にも、親との関係を改善する情報がシャワーを浴びるかのように入ってきて、自分の潜在意識の中で親を許せてなかったことに気付けました。
パワハラを受けなれば、親に感謝することに気付けなかったと思います。
神様はいたずらしてわざと試練を与えるけど、同時に乗り越えるためのヒントも与えてくれることが伝わればうれしいです。
【起】神社のお賽銭
【承】パワハラを受ける
【転】親に「ありがとう」と潜在意識の書き換える
【結】神様はいたずらしてわざと試練を与える
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あとがき
立ち止まって、親に「ありがとう」と言えるようになった理由を考えてみました。
9~10月は、パワハラを受けてモヤモヤしていてしんどかったのに、すっかり忘れてました。
来年度、理事長と次男の大学受験と重なってどうしようという不安もなくなってます。
いつも「健康」を絡めてエッセイを書いてますが、今回は自分が初めて心療内科へ受診したことを書きました。
他の人には心療内科へ受診をすすめることがあるのに、自分自身になるとハードルが高く、訴訟する目的がなかったら受診することはなかったです。
実際に受診してみたら、マンション管理組合の大変さを共感してもらえました。
「荒井さんなら、のらりくらりかわせるよ。来年度の理事長の任務から逃げたかったら診断書を書いてあげるけど、どうする?」
と言ってもらえて、私は逃げない選択をしました。
それきり受診はしてませんが、何かあったときに相談できる場所があるということは、人生を生きやすくする手段の1つだと認識できました。
アドラー心理学、「ありがとう」の魔法の言葉を学んだことも入れたかったけど、文字数制限ために残念しました。
わかる人にはわかると思います。
最近、いろいろなことをやりすぎて、自分の変化に気付けてませんでした。
立ち止まって言語化してエッセイにできてよかったです。
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参考
セラピストの講演会
聞いていたオーディオブック
エッセイ塾ふみサロのエッセイ集
影響を受けたふみサロメンバーの著書
つるたえみこ著『アドラーに救われた女性たち (親子関係・夫婦関係に悩むあなたへ) 』
ハートカウンセラーkokko著『幸せの探し方: 「ありがとう」の言葉でつくる幸せな毎日』