毎年この時期になると、インド料理店やネパール料理店がヒンドゥー教の収穫祭/サンクランティ(←地域によって呼称が様々)にちなんだスペシャルをこぞって提供する。タミル・ナードゥ出身のインド人が営むお店だと、pongal (お粥) が特別に提供されたりする。

 

どこかで食べたいなと思っていたところ、Rusi Indo Biryani が 2日間だけ Kalnaya Sappadu という結婚式のお祝いミールスを提供しており、しかも pongal が含まれていることに気付く。

 

Rusi は、2022年08月15日には蒲田駅前にも新店舗(←十日市場よりもかなり広い)を展開しているが、十日市場の方が圧倒的に近いこともあって未訪のまま。今回のスペシャルは両方の店舗で提供されていて、よく見ると内容が若干異なり、蒲田店の方は uttapam (ケツルアズキと米の生地の野菜入りパンケーキ) が含まれている。ちょっと迷った挙句、長らくご無沙汰していた十日市場店に、2023年01月15日(日)のランチ・タイムに訪問。

 

 

着席するかしないかのうちに店員さんがバナナ・リーフを敷いて料理をサーヴし始める。水を垂らして葉っぱを拭く儀式すらする暇がなかった(笑)。

 

左が carrot oorugai (人参の漬物)。具材があまりにも細かく刻まれていて、他にどんな具材が入っているのかが分からなかったが、キョーレツな味付けではなく、個人的には気に入った。

 

右が carrot beans poriyal (人参とインゲンとココナッツ・シュレッドの蒸し炒め)。今回のはココナッツ・シュレッド多めで嬉しいな。

 

urulai kizhangu pachai pattani varuval (ジャガイモとグリーン・ピーズのスパイス炒め)。インド人はこういうポテトのマサラ好きよね。

 

ulundu vadai / medu vadai (ケツルアズキ・ペイスト生地の揚げスナック)。個人的に好きな tiffin の一つ。

 

sambar (樹豆と野菜の煮込み)。前日に食べた2種のケーララのものとは明確に異なる、濃くて泥臭い感じのするタミルの sambar

 

rasam (スパイシー・サワー・スープ)。クラッシュされた poondu (ニンニク) がたっぷり入っている。上の方はお澄まし系のスープで、ドロッとした沈殿物には milagu (黒胡椒) がたっぷり目視できる。辛味も良い感じ。

 

今回のお目当てその①はコレ。manathakkali vathal kuzhambu (イヌホウズキの乾物のスパイシー・スープ)。スタッフさんがスマホでイヌホウズキの画像を見せてきたので、vathal / vatha (乾燥野菜) manathakkali だということが判明。よく見かける sundakkai (ターキー・ベリー) よりも粒が小さいな。

 

vathal kuzhambu はあの店やアノ店で食べたことがあり、いずれもなかなかキョーレツな個性のある料理だなあという印象を受けたが、今回もやはりクセの強さが他のアイテムよりも際立っていた。

 

poosanikkai mor kuzhambu (冬瓜のヨーグルト煮込み)vendakkai (オクラ) か何かが入っているのかなと思いきや poosanikkai (冬瓜) だった。

 

今回のお目当てその②の sakkarai pongal / chakkarai pongal (甘いお粥)pongal には、砂糖などで甘くした chakkarai pongal / sakkarai pongal の他に、甘くしない ven pongal / khara pongal があり、そのヴァリエーション的なものとして milagu (黒胡椒) を加えた milagu pongal や、puli (タマリンド) を加えた puli pongal などがあるようだ。

 

デザート及び appalam (豆粉煎餅) basmati rice (インド長粒米) を含めた全景画像もご査収くださいまし。

 

公式では sambar / rasam / basmati rice がお代わり可となっていたが、店員さんからはどれもOK的な説明が(笑)。訪問したタイミングが遅かったし、雨もパラついていてお客さんが少なくて在庫一掃的な意味合いもあったのかもな。とりあえず sambar basmati rice はお代わりをいただく。sambar のセカンド・ヘルピングはカトゥリに入れてくれて、さらにライスにも掛けるか?みたいにグイグイ推されたが、もうポードゥンポードゥンですよん(実際にポードゥンポードゥン言ったらニヤニヤされた)。てか、タミル人、どんだけ sambar 好きなんだよ(笑)。

 

デザートは semiya javaarisi payasam (ヴェルミツェッリとタピオカのミルク煮)。甘さはかなり控え目で助かる。

 

食後は追加で kaapi (南インドのミルク・コーヒー) を。もちろん店員さんのエア・ブレンド付き。やはり選択肢に kaapi があるのはいいな。

 

入れ替えた図もご査収くださいまし。

 

ちょっとご無沙汰してたらコックさんが(下手すればオーナーさんも)交代していたりすることも少なくないこの業界。ご多分に漏れず、Rusi 十日市場店もコックさんが交代していた模様。二店舗体制にもなったからスタッフの手配も大変よな。

 

メニューはレギュラーだとちょっと物足りなかったり(←量ではなくて組み合わせ等)するが、今回のようにイレギュラーなものだとトライしたくなるものもチラホラあるし、なるべく見逃さないようにしよう。あと、そろそろ蒲田店にも行かなきゃだな。

 

ごちそうさま。

 

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※参照過去ログ

 → 鶏肉&炭水化物祭 / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → 祝・一周年 / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → ハッピーポンガル / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → 軍事演習の食事? / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → 魚介セットの日 / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → ミールス再び / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → 破格ミールス / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】

 → 待望の南インド / ルシインドビリヤニ ( Rusi Indo Biryani )【十日市場】