機内食は、海外旅行の楽しみのひとつですよね。空の上での特別な食事は、旅情をさらに掻き立ててくれます。早速ワインにするか、オレンジジュースにしておくか本気で迷ったり、CAさんの英語が聴き取れるか、ちょっと心配したり。
機内食には、ヴィーガンミールやベジタリアンミールも選べることはご存知でしたか。特別機内食（スペシャルミール）と呼ばれており、宗教、文化、思想的な理由や、体質やアレルギーなどで食事制限のある人に向けて、各航空会社が素晴らしいオプションサービスを用意してくださっています。
とはいっても、「チキン・オア・ビーフ？」と聞かれる通常メニューの中にあるわけではありません。決められた申し込み期限までに、航空券の予約時か予約後に各社規定のフォームから事前申し込みが必要です。
過去に利用した主要な航空会社のヴィーガンミール（VGMLと言います）は、エコノミークラスでも追加料金などは一切不要でした。※詳細は各社の公式案内をご確認ください。
写真上のタヒチ航空のヴィーガンミールは、ソイミート（大豆ミート）を使ったトマトシチューにナッツごはん、キノコと野菜たくさんの中華あんかけなどのメニューで、地球にもお腹にも優しくて最高でした！
なお、ヴィーガンミール（VGML）は、肉、魚、卵、乳製品、はちみつなど、動物由来の食品は一切使用されていないお食事のことを指します。 ベジタリアンミール（VLML）をまた別に用意している会社もあります。
特別機内食は、事前リクエストさえしていれば、当日はCAさんが席まで運んできてくれます。エコノミークラスでヴィーガンミールをお願いしていたときは、皆が機内食を待ちわびているときに、小さな子どもの次に名前を呼んでもらえました。ちょっとしたエグゼクティブ気分を味わえます（「ベジゼクティブ」…⁉︎）。
一度、手違いなのか、名前を呼ばれて受け取ったら、チキンのミールで驚いたこともあります。なかなかオペレーションが大変なのかなと想像します。お願いしたミールのラベルがあるか、自分でもしっかり確認しましょう。
飛行機の旅は大好きなのですが、二酸化炭素の排出量が気になります。いっそ、機内では全員がメインをヴィーガンミールにして、お肉は必要な人だけ注文したら、カーボンフットプリントを相殺（カーボンオフセット）できるんじゃないかしら？…なんて、勝手に考えていました。
手間をかけてまで多様性を尊重してくださる航空会社さんには、感謝ばかりです。
