スマートウォッチは海外旅行で危険?アップルウォッチはトラブル注意!安物腕時計時刻合わせがおすすめ | 暮らしに旅するカタログ 〜地球で見つけた、小さくて役立つもの〜

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1年の半分を海外で過ごしてきた元トラベルライターが、旅と暮らしに役立つ品をピックアップ。



普段はアップルウォッチを愛用しています。でも、海外旅行では一切使いません。より安物の腕時計に替えて出かけます。


海外旅行で使わない理由は、主に3つあります。



①スリに狙われやすくなる





行き先の国や地域と治安にもよりますが、どこへ行くにしても、見るからに高価なものは海外では身に付けないほうが安全です。日本人旅行者は、ただでさえスキだらけで狙われやすいです。


ロンドンに住み始めたとき、実は大家さんに厳重注意をされました。アップル製品ファンなので、最新のApple Watchを着けた手には最新のiPhone。耳にはAirPods。そんな格好で出かけようとしていたところ、大家さんが悲鳴を上げました



「ちょっとあなた! スナッチされるわよ!」



既に社会人で、ロンドンで働いていたにもかかわらず、snatch(スナッチ)という単語を初めて知りました。ひったくりのことだそうです。


実演までしてくれました。雑踏で後ろや横から堂々奪うらしいです。あるいは、地元の人なら絶対に行かない治安の悪いストリートがいくつかあり、そんな格好でうっかり迷い込んでしまうと、もっと恐ろしい目に遭うとか。ヨーロッパの大都市ですらそうなんです。日本は本当に安全なんですね。



②バッテリー切れで時刻不明になる





スマートウォッチ、特にアップルウォッチでつらいのが、最新で真新しくない限り、バッテリーがあまり保たないことです。


旅にトラブルはつきものです。予定よりはるかに時間がかかることがあります。学生時代の旅では、ニュージーランドでバスを間違えて途中下車したら、見渡す限りの牧場。羊と牛と時計を交互に見ながら、シティセンターに戻るバスを2時間も待ちましたスコットランドではLCCのフライトが1時間毎に延期。またまた延期の連絡が入り、看板と時計とコーヒーを交互に見ながら、空港のカフェで結局8時間も過ごしたこともあります。


そんな状況で腕時計のバッテリーが切れると、時刻すらわからないという状態になります。専用の充電器がなければ充電もできません。旅先では知らない土地で、充電ができる環境が常に確保できる保証などありません。フライト時刻、ツアーの集合時間、バスの発車時刻など、常に時間をチェックしたい旅先では特に困ります。



③失くすか壊すと高額損失





旅に別れはつきものです。帽子、イヤホン、アクセサリー…いくつかの大のお気に入りと、移動の際や宿のどこかで突然のさよならをしました。


探しても探してもないとき、慌てて落として壊してしまったとき。それでも次の目的地へ進まなければいけません。それが旅です。


そういうことを繰り返して、繰り返して、執着心を捨てることを学びました。


それから、高価なもので、執着心がまだ捨てられないようなものは、そもそも旅に持って行かない方がいいと学びました。



日本で愛用中





アップルウォッチやスマートウォッチは、スマートフォンと連動して時差の時刻合わせをしなくて良いのは便利です。


ただ個人的には、旅人は身も心も常に軽やかであることをおすすめします。なくしたら現地で買おうくらいの気持ちでいられるもの、最低限必要なものだけ持ちましょう。


それに到着とともに、久しぶりに時刻合わせにネジを回すのも、レトロでいいものですよ。