Have a cup of tea

Have a cup of tea

主に英国に関する出来事を記録しています

04/October/2025

 

ロンドンから電車とバスを乗り継いでグロスターに無事到着した日の翌日の土曜日、ビアトリクス・ポターの物語のひとつ、『グロスターの仕立屋』のイラストのモデルとなった古い家を訪ねた。そこは現在、ピーターラビット関連の展示と店舗を兼ねたビアトリクス・ポター記念館となっている。日曜日が休業日のため、短い期間の旅行で予定を立てるのにギリギリだったが、なんとかオープンしている日に行くことができた。

 

滞在しているホテルから歩いて10分ほどで店のある小路を見つけた。小路に入る前の大通りの前方には大聖堂?の塔が見えた。

 

 

 

 

『グロスターの仕立屋』は、クリスマスにちなんだフェアリーテイル。年老いた仕立屋がクリスマスの朝までに市長が結婚式のお祝いに着るウエストコートを仕立てようとするが、雪の降る夜、ハードワークと寒さで風邪をひいて寝込んでしまい(ハードワークと言うよりは、高齢で腰痛もありヨレヨレの体なのだが生活のために仕事を受注したようだった・・と夕べまたアニメ版を見て思った。なんだか、いずれ自分もそうなるのか?とちょっと現実的に複雑な気持ちになった)、仕立屋は飼い猫のシンプキンに洋服の仕立てに使う足りなくなった糸と食料のお使いを頼む。シンプキンがお使いから戻ると、ティーカップの下に隠しておいたネズミを仕立屋が逃してしまったのを見つけて憤慨し、シンプキンは買ってきた糸をティーポットの中へ隠してしまう。そしてねずみたちは逃してもらったお礼に、仕立屋が寝込んでいる間に、ウエストコートを仕上げると言う面白い話。ずいぶん前に実写版とアニメを組み合わせた古い映像をBSで放送していた記憶があるが、Youtubeでもその動画があったので、クリスマスの時期になると必ず一度は観たくなる。また実写版もあって、そちらにはもう亡くなってしまった名優のイアン・ホルムが仕立屋役で、また、若きジュード・ローも出演している。

 

アニメ版↓

 

 

実写版↓ 

 

 

いつだったかその「グロスターの仕立屋」のイラストのモデルとなった店がイギリスのグロスターに実際に存在すると言うのを知り、いつか行ってみたいと思っていたが、今年その願いがついに叶った。

 

小路を進んでいくと現れた店先は、確かにビアトリクス・ポターの本に出てくる雪の日の仕立屋の店先の様相をしていて、感動した。そしてその脇にあるゲートをくぐって進むと、グロスター大聖堂にも通じていた。

 

(写真:記念館の店先と大聖堂に続く小路)

 

 

(エドワード二世の墓を詣でる巡礼者が通ったとされるSt Michael’s Gateの壁に掲げられたプレート。ここを通ってグロスター大聖堂へ行ける。ビアトリクス・ポターの「グロスターの仕立屋」がこの門の左側の店に”住んでいた”と書かれている。)
 

 

 

店内に入ると、1階はピーターラビットのおはなしに出てくるキャラクターのかわいらしいグッズやお土産がたくさん並んでいて、その奥には、仕立屋の家の中に似ている、暖炉と食器棚がある居心地の良さそうな空間があった。そこではスタッフが子供に絵本を読んで聞かせていた。

 

 

 

2階への階段を上がって行くと、壁には、ポターとグロスターの関係などが詳しく掲示されていた。なんでも、ポターがグロスターに近いStroudという街の近郊に住む親せきの家によく滞在していたそうで、ある日、そこを訪ねてきた女性客からPrichardと言う名の実在する仕立屋についての面白い話を聞き、ポターはそれをインスピレーションに仕立屋の物語を書いたそう。ポターはこのグロスターにも訪れており、街の風景をよくスケッチしていたので、「グロスターの仕立屋」の絵本には、その風景をもとに描いたイラストが使われたという。展示では、どこの場所を描いていたか、イラストと写真を比較して紹介されていた。

 

 

 

 

「グロスターの仕立屋」の物語は、ポターが知り合いの病気の少女のために書いたもので、クリスマスプレゼントとして贈られたそうだが、物語に添付された少女宛ての短い手紙には、「最も奇妙なことは、この話をグロスターシャーで聞いたこと、そして、少なくとも「仕立屋」と「ウエストコート」と"No more twist!”(もう糸がない!)については真実だということです」と記してあったそう。

 

(これが例の?ウエストコート。正しくは、1980年にGloucestershire Federation of Women's Institutes(グロスターシャー婦人協会連盟)が再現したものだそう。) 
 

 

(実在した仕立屋、Prichardの店が写っている古い写真)

 

 

(Westgates Street, Upper Street, Three Cocks Laneが交差するところにあった中世の建物。物語の原稿には猫のシンプキンが夜間徘徊するシーンとして出てくるらしい。)

 

 

 

(2階に上がると、ピーターラビットと仲間たちのさまざまなキャラクターの置物やゲーム、記念品が展示されていた)
 

 

 

(ねずみたちが仕立てを手伝う風景の再現らしい。後で知ったが、コインを入れると人形が動くからくりの展示があったらしい。気付かなくて残念💦)

 


 

ビアトリクス・ポターといえば、彼女が暮らしていた湖水地方のヒルトップの記念館になっている家にも20数年前に一度行ったことがあるが、数十年!の時を経て、こちらの場所を知り、実際に訪れることができて本当に嬉しかった。グロスターの街もそれほど観光地というわけではないので、10月ということもあり落ち着いた雰囲気でゆっくりと滞在を楽しめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月のイギリス旅行では、『ピーターラビットのおはなし』の作者、ベアトリクス・ポターの作品のひとつ、『グロスターの仕立屋』(The Tailor of Gloucsester)のイラストのモデルとなったロケーションや建物、そして、映画ハリー・ポッターのロケ地であるグロスター大聖堂のある、グロスターという小都市を訪れた。

 

グロスターは、Great Western Railway(GWR)というオックスフォードやコッツウォルズへ行くときと同じ鉄道ルートなので、今回もロンドン・パディントン駅から電車に乗った。

 

6年ぶりに訪れたパディントン駅には、新しくクマのパディントンのショップができていた。

 

 

リアルなパディントン

 

レゴのパディントン

 

こちらはEテレで放送していたアニメ版パディントン、かわいい。

ピジョントンも!

 

ピーターラビットといえば、大貫妙子さんの曲『ピーターラビットとわたし』という曲を思い出すが、パディントン駅も『果てなき旅情』という歌の歌詞にでてくることを今回パディントン駅に行くときに思い出した。その曲を初めて聴いていた〇十万年前の10代の頃は、歌詞の「胸ときめかせ おりたつ駅 パディントン~」のパディントンのところを何かほかの言葉と聴き違えて口ずさんでいた。当時、ヘビロテして聴いていたアルバムだったが、ロンドンにそんな名前の駅があることすら知らなかったのだ。アルバム『ロマンティーク』に収録されているこの曲、たしか家族からアルバムを借りてテープにダビングしたものを聴いていたので、歌詞カードをじっくり見る機会がなかったのだと思う。しかし振り返ると、10代の頃に聴いていた大貫さんの曲から無意識のうちにイギリスやフランスを刷り込まれていた?のだから、自分がフランスやイギリス好きになったのは必然的だったのかも。音楽の力ってすごいなぁ・・(笑)。

 

そんなパディントン駅、歌の歌詞では降り立つ駅として出てくるが、今回、私の場合は「乗り込む駅、パディントン」だった。

この旅行を計画したのは春先ごろ、当時検索したらパディントン駅からグロスター駅までは乗り換えなしの直通で行けることがわかり、すっかり安心していた。しかし、出発の1~2か月前くらいに再度検索したら、鉄道工事のためにパディントン駅からチェルトナム駅までしか直通電車がなくて、チェルトナム駅からグロスター駅までは代替運行のバスに乗らなければならないことが発覚した。チェルトナムからグロスターまでは近いのでそれほど心配はないと思ったが、キャリーケースの重たい荷物があるので、駅から出てバスに乗る際に、駅に階段しかなかったら荷物が大変だと、ちょっと悩ましく思った。

 

列車が滑り込む、パディントン駅のホーム ↓

 

 

 

パディントン駅のホームはたくさんあるので、出発時刻が近づくと電光掲示板に行先の電車のホームの番号が出る。ホームに入るのに改札があるが、1回ホームに入ったら、目的の何番線かのホームに自由に行けるのかと思いきや、ホーム間にもいくつか改札があって、3回くらいスマホのチケットをかざした。でも、ここはターミナル駅だから階段がないのが救いだった。

 

そして無事に電車に乗って、車窓の風景を楽しみながら、チェルトナム駅に到着した。しかし、チェルトナム駅の改札はホームの反対側にあった。階段が~荷物が~💦と思ったが、乗客が改札へ進む方向へホームを歩いていくと、階段の代わりになだらかなスロープになっている線路上の橋を渡ることができた。重たいキャリーケースだけど、階段を一段一段荷物を持ち上げるよりも、スロープの方が荷物を引きずれて格段に楽だった。古い駅のようだったが、昔からの造りに見えた。そういえばチェルトナムは正式な駅名がチェルトナム・スパと言うように、昔、鉱泉の保養地として栄えた歴史があったようで、鉄道が発達したヴィクトリア時代ごろから、荷物の多い旅行者にやさしいスロープ構造だったのかもしれない。

 

チェルトナム行きの列車の車窓から撮った途中の駅↓

 

 

 

チェルトナム駅に到着し、改札近くのホームでバスを待つ

 


改札側のホームでは代行バスに乗る人々が駅員に誘導され待機していたので、わかりやすかった。少し待つ時間があり、その間、入ってきた列車を眺めていたら、スコットランド行きの列車が通ったりして、イギリスの地方の駅で旅情を感じた。

その後、無事に代行バスに乗ってグロスター駅に到着したのだった。

 

↓ 別の日に撮影したグロスター駅

 

 

 

先月の3年振りのイギリス旅行、3年も間が空くと世の中も変化し、今回は以前はなかったイギリスETA(電子渡航認証)も導入され渡英前には1つ手間が増えてしまった。

 

2008年頃から旅行や滞在時の準備や記録を備忘録としてコクヨの4号サイズのキャンパスノートに書きこんでいたが、そのノートも前回2022年のときで最後のページまで使ってしまったので、今回は新しいノートをおろした。このノートであと何度くらい渡英できるのか?今のパスポートもまだ2032年まで有効なので、今後も行けたらいいなと念じながら新しいノートを使い始めた。

 

10月初め、ロンドンに到着した翌日はいつもの時差ボケ解消の散歩に出かけた。

今回はその翌日にパディントン駅から電車に乗って地方に移動する計画だったので、最初の2泊はアールズコートにあるホテルに泊まった。散歩の目的地は、アールズコート駅からディストリクト線のウィンブルドン行きに乗って4駅目のPutney Bridge。すっかり忘れていたが、この駅はだいぶ前に何度か来たことがあった懐かしい駅だった。改札が2つくらいしかない小さな駅で、改札を出ると駅前にカフェやコーナーショップみたいなお店がいくつかある。駅を出て左手にあるカフェ、昔入ったことがあったのを思い出した。ちょっとさびれた雰囲気の駅前は変っていなかった。その日は曇り空だったので余計にそう感じたのか?カフェの脇の道を進むとテムズ川に出られたと思うが、今回はある目的地に向かうため、スマホのグーグルマップで表示した別の道へ進んでみる。歩いて5分くらいで広い道路に出ると、その道を渡った向こう側に目的地のAll Saints Churchが見えた。

 

 

 

ここを訪れてみようと思ったのは、今年のたしか春頃、Kula Shaker(クーラシェイカー)が新曲『Charge of the Light Brigade』のミュージックビデオを公開し、その撮影が行われたのがこの教会や周辺だったからだ。また、ここは70年代のクラシックなホラー映画『オーメン』の撮影地としても有名だそう。『オーメン』は映画名しか知らなかったのでちょっと検索してみたら、ロンドンでの複数のロケ地を紹介している記事(リンク*英国ニュースダイジェスト)を見つけた。もしかして昔、〇曜ロードショーなどで観たことがあったかもしれないが、また観てみたくなった。

 

オーメンはさておき、クーラシェイカーのミュージックビデオはこちら(Youtubeより)→ リンク『Charge of the Light Brigade

 

教会の敷地内は思ったよりも狭くて、10月初めということで木々にもまだ葉がたくさん茂りちょっと鬱蒼としていた。クーラシェイカーのMVが撮影されたのは、おそらく、木々の葉がすっかり落ちていた冬か早春頃だと思うので、MVの映像と明るさが違った。ひと気もなくひっそりとしていて、曇り空のせいかちょっと湿気もあり、敷地内は教会のほかに墓地や墓標などもあるため、あまり長居はしたくないな~と思ったのだった。ときおり、敷地内の通路を近道として歩いているような地元の人らしき通行人とすれ違った。ロケの場所を特定しようとスマホでMVを観ながら、この辺りかな~?と似ている風景を探して写真を撮っている変な日本人観光客と化していた自分。

 

 

 

MVに出てきたシーンは、教会の建物が一番認識しやすかったが、他には、常緑樹が両側に植えてある通路(メンバーが白塗りでかつらをかぶり黒いマントをひるがえし走っている場面)とか、墓石がある場所など、雰囲気が似た場所があった。その後は、教会の敷地内を出て、少し歩いていくとテムズ川沿いの開けた緑地に散歩道のある場所に出た。ここはBishop’s Parkというらしく、おそらくMVでメンバー4人が横に並んで歩いている場所に似ていた(上と下、自分が撮影した写真)。

 

 

 

(テムズ川沿いの散歩道)

 

そんなこんなで、スマホ片手にMVのロケ地巡礼をしながら、時差ボケ解消の散歩を楽しんだのだった。テムズ川沿いに出たら少し風が冷たく感じだけれど、散歩にはちょうど良い曇り空だった。

 

ロケ地を散策した後は、教会のすぐ隣にあるフラム宮殿(Fulham Palace House & Garden)という、1300年以上の歴史のあるロンドンの司教の居城となっている土地と建物にも寄ってみた。

 

ちなみにKula Shakerのこの新曲を含むニューアルバムの発売は来年の1月末頃で、ただいまサイン入りアルバムの予約受け付け中のようだ。まだ情報はないが、前作同様、日本盤のリリースがあればそちらを購入したいと思っている。そして、昨年まで3年続けて来日してくれていたKula Shakerなので、来年、ニューアルバムに伴う来日公演があるならば、ぜひライブにもまた行きたいと思っている。

 

(注:下のリンクのAmazonからの商品はサイン入りではないみたい?)

 

 

 

 

 

 

 

もう先月のことになるが、16年ぶりに再結成して今年夏からワールドツアーを行っているoasisの東京ドーム公演に行ってきた。

 

天気予報では雨の予報で出かけるのに大変…と思いつつも、雨で湿気があるとリアムの喉にはいいのかな?と勝手に思い、ライブに期待した。

 

 

事前にSNSに掲載されたタイムテーブルで開場が午後3時、オープニングアクトのおとぼけビ~バ~が5時から、Oasisは6時開演という日曜ならではの早さ!海外ファンが、終演の8時15分について「なんでそんなに早いんだ?80歳の老人か?」などどコメントしていて、それに対して、Princessは9時には就寝するんだよ!と返信していたりして面白かった。Princessとは、欧米などで親が小さい子供に早寝するように言い聞かせていたような・・。

 

前座のおとぼけビ~バ~は、たしかコロナ禍の数年前、ミューシャンのイギー・ポップがイギリスのラジオ番組で絶賛していたのがSNSで流れて来て知ったバンドだった。当時どんな歌かな?と少しチェックしたことがあった。開演前にトイレも済ませたところで通路を歩いていたら演奏が始まったのが聴こえてきて、歌詞がちょっとツボだったりするので、興味があって観たい気持ちもあったが、正直、音的にはパンクは得意でないので、観るか見ないかジレンマだったが、ここは自分の聴力のキャパシティーを考えて(ライブ用保護イヤホンを着用していたが)、演奏が始まって所要時間の半分くらいのときに会場に入ってみた。アリーナ席だったので、暗い中スタンド席の階段をゆっくり降りて行き、アリーナに到着するも自分の席の位置の見当がつかない。係員に尋ねつつ、おとぼけの演奏を聴き、大型スクリーンを垣間見ながらアリーナ後方を彷徨っていた。結局、自分の席が見つけられたのはおとぼけが終わって会場が明るくなってからだった。

 

 

そして、約30分後、いよいよOasisのライブが始まる。この夏、イギリスから始まったツアーの様子は、ソーシャルメディアの公式アカウントや、ファンのSNS投稿、Youtubeなどではおそらくファンが撮影したコンサートがまるまる投稿されているなど、観ようと思えばたくさん観れたけど、歳のせいかソーシャルメディアの情報量の多さにSNS疲れするようになってきたので、あまりチェックしていなかった。それにOasisの来日前の時期には個人的に渡英が控えていたので、そちらの準備に集中していたのもあった。

 

Oasisのオープニングでは、巨大スクリーンに映像が映し出され、それも夏からのUKツアーのニュースや投稿などでチラッと目にしていたが、会場ごとに少し異なるようだった。日本の公演ではTokyoなどの文字が見えた。東京ドームのコンサートは普段行く機会は少ないので、思い返せば2年前のColdplay、その前は2018年頃のBon Joviだったが、とうとうOasisも彼らの仲間入りか~と勝手にしみじみ思った。Oasisにとっては初の東京ドーム公演だし。座席はアリーナ席の後方だったが、ノエル福袋で当てたチケットだったので必然的に?SS席。自分では買わないSS席、どんなに良い席か?とちょっと期待したが、左右の端のブロックでなく、真ん中のブロックというのがその恩恵だったようだ。しかしアリーナの真ん中の列よりも後方なのでライブが始まると皆が立ちあがり、ステージ上はほとんど見えず、最初にリアムとノエルが手をつないで現れたのを(再結成ライブのハイライトシーン!)、ステージ上のスクリーンを見つつもそれはあまり見えなかったが、周囲の歓声につられて、あ、出て来たんだ!と自分も気持ちが盛り上がってきた感じだった。

 

 

1曲目はHelloで、オープニングに相応しいチューン、会場は一気にヒートアップした。リアムのボーカル、私は数年ぶりで生で聴いたけれども、絶好調だという前評判のとおり、その日も力強いボーカルに圧倒された。2曲目はツインボーカル的なAcquiesce。この曲は二人がいないと成立しないから今回の再結成で久しぶりに聴けてなんだかエネルギーをもらったようだった。The Masterplanのアルバムをヘビロテして聴いていた若い頃(といってもすでに当時30!)に引き戻される様な感覚を覚えた。そして3曲目はやっぱりアルバムを良く聴いていたMorning Glory。あの頃、イギリスに初めて渡英して好きなものがたくさんある場所を見つけた!と思って、なぜか未来が明るい気がして自分も勢いがあったな~としみじみ思い出す。身体は歳相応になってしまったけれど、あの頃の心は若いまま!と言いたい(笑)。しかし、今回の東京ドーム公演、ずっと2時間近くスタンディングのロックコンサートは、自分にちょっと限界が来ているかも?!と感じたのも事実。終わった後に、規制退場でアリーナ後方席は30分くらい座席で待機だったのが良い休憩時間になったと思ったほどだ。

 

 

セットリストはヒット曲が目白押しで、ベストヒット集という感じだったが、やはり再結成公演に相応しいもので新旧のファンが楽しめる内容だったと思う。久しぶりにライブで聴いたD’You Know What I Mean?も良かったが、このアルバムは確かネブワース成功後にリリースされた1枚だったと思う。前作とは少し趣が違うような、ノエルがボン・ジョヴィみたいなアルバム作っちゃったと言っていたと何かのコメントに書いてあった記憶がある。確かに当時、各曲のメロディーがキャッチーなロックぽく聞こえてそう思ったのだった。

 

この日のセットリスト:Oasis at Tokyo Dome (26-10-2025)

 

 

再結成コンサートではリアムとノエルのツインボーカルの楽曲が聴ける楽しみがあった。

oasisのコンサートは今までにイギリスで1回、国内で3回観たことがあるが、最後に観たのは確か2005年頃の東京だったので、個人的には19年振りのoasisを観たということになる。しかしその間これまで、ノエルのソロプロジェクト、Noel Gallagher's High Flying Birdsの来日公演を4回、リアム・ギャラガーの武道館でのソロコンサートを1回観ているので、強いて言えば、ライブでリアムの歌声を聞くのが2018年以来、ノエルは2023年以来。oasis時代のノエルのボーカル曲は2023年までの数回のノエルのソロ公演で結構演奏していたので、今回のコンサートでは、それらの楽曲は聴けて嬉しいけど、oasis再結成したから特別!と言う感覚は正直自分にはあまりなかった。この曲2年前のガーデンシアターでも演奏した!一緒に歌ったなー!と思うだけだった。やはり、この10数年ですっかりNGHFBに満足し慣れ親しんでしまっていたからだろう。そして久々に聴いたリアムのボーカルではSlide Away、Whatever、Live Forever、Wonderwall、Champagne Supernovaが絶好調な歌声で聴けて良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月上旬、3年振りで21度目の渡英をしてきた。滞在期間は約2週間。

 

今回の目的は、このところ旅立ちのモチベーションとなっているThe Divine ComedyのUKコンサートツアーと、かねてからバケットリストにあったベアトリクス・ポターのグロスターの仕立屋の店を訪れることなどだった。

 

今度こそ、長年個人的な課題となっているTravel Light(荷物軽量での旅)を実現したかったが、またもや往路から10キロ越えのキャリーケースを引きずっての移動となってしまった。それでも出発前に荷物を減らしたり最小限にとどめる努力はしていたのだが。前回3年前のコロナ禍明けで、3週間のロンドン滞在時は、航空会社が預け荷物2個までOKというのを見て、久々の海外旅行でちょっと思考がおかしくなっていたのか?(笑) 欲張ってキャリーケース大小各1個を持参したが、今回は大1個に留められたことはよかった。しかし、できれば10キロ以下の荷物にしたかった。やはりかさばる衣類が多かったのか。日本のビジネスホテルのように洗濯が気軽にできないので、ついつい着替えを多く持って行きがちなのだ。現地の気温は20℃以下だったので、着まわしてもっと少なくできる余地はあったはず(反省点)。

 

Travel Lightで身軽に列車の乗り降り、街を歩くようになるまで、まだまだ道のりは遠い?というか、もう年取って来て、荷物を運ぶ腕力や体力なども考慮しないといけない。自分は普段からバッグの中の持ち物が多い方なので、今回あちらで合流したイギリス通の一回り年上の友達の荷物の少なさを見習いたいと思った。彼女曰く、軽量のコツは小さめのサイズのスーツケースを選ぶ事だという。

 

私が20年近くずっと愛用している無印良品のソフトキャリーケースは容量が60リットルくらいで、外に大きなポケットがついていて使い勝手が良いが、さすがに経年劣化でポケット内の側面部分の強化塗装素材がボロボロと取れてきて、車輪も真っ直ぐに転がすのに力が要るときがあるので、そろそろ引退かも。次回は一回り小さい50リットルくらいのキャリーケースを新調したい。

 

今回の渡英では、ロンドンから地方の2つの街(グロスターとバース)を列車で周遊するルートを計画し、それぞれ3泊ずつ滞在したが、グロスターからバースの移動時に鉄道工事による運休にあたってしまい、通常、列車の乗り換えなしで1時間半で行ける区間が、グロスター駅から代替運行のバス+途中から列車になってしまい、その代替バス(実際は20人乗りくらいの大型バン)が途中で故障するなどトラブルがあり、結局その区間は4時間くらいを要した。しかもその時、グロスター駅からの出発時間が定かでなくて、前日に検索した鉄道公式サイトではその日のチケットは無販売と出て、もしかしてもう売り切れ?!と慄いたのだった。果たして予定通りにバースに行けるのか??仕方がないので、当日の朝、早めにホテルをチェックアウトして、9時頃にグロスター駅に行き、窓口で聴いたら30分後に代替運行バスが出るとのこと、チケットを無事に買えたのだった。こういう時は、公式サイトの情報よりも実際に駅の窓口で確認するに限る!駅の窓口があって良かった~。

 

2週間で2つの街を列車で周る旅は、重いスーツケースを引きずりけっこう体力を消耗した。旅の疲れからか、実際バースに着いてからちょっと風邪をひいてしまったのだ。自分の体力を考慮していたつもりだったけれども、旅行に行くと、非日常で気分がハイになるせいか、いつも以上に動けてしまうのだ。次回は2週間ぐらいの旅程ならば、ロンドンから地方へ行くのは1都市に留めたいと思う。(備忘録)


ロンドンはホテル代が高騰しているが、グロスターのホテルはロンドンよりも安いのに、部屋が広々としていて居心地よく、冷蔵庫と電子レンジ付きだったので快適だった。地方は人口密度も低いので、ゆったりとした気分で過ごせてよかった。

 

ロンドンは何度滞在しても見所が沢山あり、一度行ったことあるスポットでもまた観に行きたいと思うが、やはり宿が難点だな~と今回改めて思った。ぼろいホテルなのに、円安のせいもあるが、一泊1万円は優に超える。でも、今回泊った2か所は水回りは以前に比べて良かったかも(シャワーのお湯の量と排水の良さ)。ロンドンでは人気のアールズコート駅周辺だったので、全体的には許容範囲内、予算的に今のレートで1泊15000円以下に留められた(ブッキングドットコムの割引後)。しかし、以前のもっと安く滞在できた時代を記憶しているせいか、航空券も高いが、ホテル代も厳しいな~と、今後はどうなっていくのか、期待と不安をもちつつ、また次回、22度目の渡英ができるよう努めたいものだ。