昨年10月のイギリス旅行では、グロスターに滞在した後、バースに移動する予定を立てた。
計画していた春先に、グロスターからバースへの列車の経路やタイムテーブルを調べていたら、グロスターからバースまで乗り換えなしで直接行けることわかり、安心して旅程を立てていたのだ。が、しかし、旅程が近づいてきた夏頃に列車の時刻表などを再度チェックしていたら、どうも直通の時刻表が出てこなくて、おまけにロンドンからグロスターに行く列車もチェルトナムまではあるが、そこから代替バス(代行バス)の表示が出て来て、どうやらグロスター周辺の鉄道は工事のため運休になっていることがわかったのだ。スムーズに移動できると思って計画したが、やはり数ヶ月先の計画、鉄道工事など予測できないことが生じるのは仕方がないことだ。
バースに移動する前日、グロスターで鉄道のサイトをチェックすると、バースに行くには、Bristol Pakway駅まで代替バスが出るという情報が出てきた。当初は1本でバースまで行けるのだと安心しきって計画を立てていたが、バスと鉄道の乗り換えで行かねばならない。しかも、未知のルートで果たして無事につくのか不安がよぎった。
翌日、相変わらず重いキャリーケースを引きずってグロスター駅まで歩いていき(駅まではショッピングモール内を抜けて行けたのでフラットなフロアで、移動は比較的楽だったが、つくづくもうこんな大荷物の移動、次回はぜったいに避けたいと真剣に心に誓ったのだ)、駅のチケット売り場でバース(Bath Spa)までのチケットを買い、代替バスの発車場所と時間を聞いて、ついでに駅構内のトイレを借りた。トイレはプラットホーム内にあるので、改札付近にいた駅員に断り、ホームに入れてもらった。グロスター駅のホームは人もいなくて、電車の影もまったくなくひっそりとしていた。
グロスター駅前には、代替運行の大型バスが到着する停留所が設けられ、すでにバスが到着していた。それに乗るのかと思い係員に聞いたら、そのバスではなかった。ほどなくして、20人乗り位のミニバスが到着し、それが自分の行き先の代行バスだった。大型バスじゃなくてミニバス?と思ったが、乗車人数によって調整しているのかもしれない。そのミニバスに乗ると、車の芳香剤の匂いがきつかった。そして、なぜだかブンブンと重低音の音楽がかかっていて、このミニバスのドライバーの趣味だろうが?大丈夫かな?と少し不安がよぎったが、「イギリスあるある?」だと思い、過去何度も滞在しているし、これくらいで動じてはいけない‥と不安を振り払った。
そしてすべての乗客の乗車が終わるとミニバスは発車した。最初は住宅地の狭い道をうねうねと進み、住宅街のバス停のようなところで数人が乗車してきた。地域の住人も鉄道が使えなくて、代行バスを利用しているのか・・とローカルな気分になったものだ。
その後は緑地の多い田舎道のような道路を進んで行った。この辺りは丘陵が多いようでアップダウンのある風景が車窓から見えた。列車でスムーズに行けなくても、運休だからこそ、こうしたあまり行く機会がないような街なかのルートを通っていくのも悪くはないな・・と、好きな音楽をイヤホンで聴きながら、旅を楽しんだ。
また、どの辺を走っているのかと、グーグルマップを開いてチェックしたりしていた。
両側に木々や低木が生い茂る狭い道を走っているときに、突然、車体の下の方からガタン!という衝撃と大きな音がした。運転手がすぐに減速し車を道端に停めて、外に出て行った。車に何かに当たったような音だったが、よくわからない。運転手が車内に戻ってくると携帯電話でどこかに連絡し始めて、どうやら車が故障し、これ以上走れないと言っているようだった。残念ながら、別の代行バスに乗り換えることになった。代行の代行とは、ついてない!そして迎えに来る代替の大型バスがこの狭い道路に入って来れないので、広い道路まで少し歩いて移動しなくてはならなかった。そこはけっこうな上り坂で、重たいキャリケースを引きずって移動しなければならないとは!勘弁してよ~と思っていたら、乗客の荷物の中で一番重そうな自分のキャリーケースは運転手が持って行ってくれた(ラッキー!)。しかし、急勾配の坂道はもう一つの荷物のリュックを背負って歩くだけでも結構きつかった。
(下のマップは確かミニバスが故障した辺りで、写真はその周辺を走っていたときの車窓から)
そして無事に代替の大型バスに乗車できた。さて、次の難関は、Bristol Pakway駅で乗る列車だ。事前に調べた到着時刻だと荷物を持っていても余裕でバース行きの列車に乗れる待ち時間があると思ったが、車の故障で立ち往生してかなり遅れたため、到着が発車時刻ギリギリになってしまいそうだった。重たいキャリケースを持って走ることはできないし、もしかして乗れないかも?!と、また不安がよぎった。想定外で初めて通過する駅で、どの程度の頻度で列車が走っているのか未知の世界で、列車の運休も多いからスマホでチェックする時刻表もあてにならない状況。予期せぬ乗り換えやアクシデントもあったりと、なかなかスムーズに行かない。これはもう最悪、夕方までにバースに到着すればいいと思うしかなかった。
(上の写真は途中でバスが停車し乗客を降ろしたYate駅)
結局、Bristol Pakway駅に到着後、バスを降りて駅構内に入り足早にホームへ急いだが、ホームへ到着したと同時に、乗るはずだった列車は発車して動き始めたところだった!仕方なくスマホで次の列車の時刻を検索・チェックしてその時間にホームで待機していると、時間になってもバース行きという列車が現れず、代わりに別の行き先の列車が到着し停車していた。おかしいと思ってホームにいた駅員に、スマホでバースまでの直通列車が表示されている時刻表を見せながら聴いたら、キャンセルになったと言っていて、今ホームに停車している列車に乗ってBristol Mead駅でバース(Bath Spa)行きの列車に乗り換えれば行けるという説明だった。エー!と思って、またまた想定外の乗り換えにうろたえながらも、停車中の列車に乗車してみた、、、が、しかし、ここで自分のダブルチェック体質がふつふつと生じて来て、よせばよかったのに、乗り込んだ列車に乗っていた近くの乗客に、この列車でバースに行けますか?と聞いたら、その乗客は、「え、これはブリストルミード行きですけど、、バースに行けるかはわからないわ」との返事で、途端に不安になり、迷った挙句、その列車を降りてしまい、またホームにある時刻表モニターをチェックしに行っている間にその列車は発車してしまった。ホームを歩いていると、先ほど教えてくれた駅員さんと一緒にいた別の駅員さんが私を見て何か苦笑いをしているような表情だった。その後もモニターにはバース行きという列車は表示されず、やっぱりBristol Mead行きの列車に乗って、乗り換えてバースに行くしかないと納得し、次に到着した列車に乗り、どうにかバース駅に無事に着いたのだった。
(バース行きの列車の車窓)
(バース/Bath Spa駅)
しかしBristol Pakway駅での駅員の言葉を信じずに(笑)、見知らぬ乗客にダブルチェックしてしまったことがミスだったかも。もともとバースまでは直通で1本で行けるという頭があったので、その考えに固執してしまった。大昔に一度訪れたことのあるバースでも当時はロンドンから列車で往復したのみだったので、その周辺のローカルな短距離線の乗り換えなど想定していなかったし、手元に路線地図も用意していなくて、どの路線がどうつながているのかを確かめる余裕もなかった。改めてイギリスの地方の主要駅でない街を列車移動するときは注意しないといけないと思った。以前、やはりDivine Comedyのコンサートツアーで、ロンドンからオックスフォード、そしてブライトンへ移動したときに特に問題がなく旅行できたので、その成功体験?からか、今回も容易に移動できると思って計画してしまったのだが、タイミング悪く鉄道工事で運休にあたってしまい、一筋縄では行かなかったのだ。