Fly Me To The Moon | Have a cup of tea

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映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を観た。

監督:グレッグ・バーランティ、主演はスカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムほか。

 

予告編

 

 

 

近くのシネコンの字幕上映は1回目が午前9時前、2回目が夕方4時過ぎだったので、早起きして朝映画にいそいそと出かけて行った。猛暑日にエアコンの効いた涼しく快適な映画館のシートに座って映画を観ていたら、朝弱いせいか、冒頭部分にちょっとうたた寝しそうになったが、2時間くらいの長さのこの作品、娯楽要素もあって面白かった。

 

この作品のストーリーとなっているアポロ月面着陸が成功したのは1969年、その有名な映像は小さい頃から幾度となくテレビ番組などで紹介されていたので目にしたことがあるが、そこに至るまでの話はあまり知らなかった。うっすら聞いたことがあった最初のアポロ1号計画の発射直前の火災で乗組員3人が亡くなっていた悲劇なども、この物語のエピソードに含まれていた。

 

そんな月面着陸の試みや、現在も何人もの宇宙飛行士が搭乗しているスペースシャトルなどの宇宙計画も、映画を観て莫大な資金と労力を要するものだと改めて思った。アポロ11号の発射計画に伴う資金不足から、スカーレット・ヨハンソン演じるPRマーケティング担当のケリーはスポンサー集めに奔走し、手腕を発揮して次々と大手自動車会社や腕時計会社との契約を獲得していき、着々と計画の準備が進められていくところが爽快だった。また、アポロ計画における発射指揮責任者のコールを演じるチャニング・テイタムもなかなか良かった。チャニング・テイタムといえば、昨年か一昨年に見た映画『ザ・ロストシティ』で真面目なのにどこか面白い人というイメージがあったが、この作品でもそんな印象があったし、60年代の古めかしい衣装も似合っていた。NASAの施設も古めかしく、施設内にある昔の自販機や飲料など、そちらの方に興味津々になってしまった。また最初から出てくる黒猫も重要なキャラクターの一人?一匹になっていた。

 

そういえば、アポロ11号の乗組員の3人のうち、アームストロングと言う名前は聞いたことあったが、ほかにバズという名前を聞いて、もしかしてトイストーリーに出てくるあの宇宙飛行士人形のキャラクターの起源?と思ってしまった。トイストーリーをちゃんと見たことがないし内容もあまり知らないけれども、バズだけはどこかで印象に残っていたのだ。

 

また、この映画のタイトルを見て、まず最初に有名なジャズのスタンダードナンバーが思い浮かんだけれども、フィギュアスケートのプログラムでわりと頻繁に使用されている曲の印象がある。時代的にこのアポロ計画にインスパイアされてできた曲なのか?と思って検索してみたら、Wikiによると、曲が作られたのは60年代初め頃で、ちょうどアポロ計画が進行していたときだったそう。フランク・シナトラが録音したこの曲のテープはアポロ11号に積み込まれ、人類が月に持って行った最初の曲になったそうだ。

 

それほど宇宙や惑星に関してものすごく興味があるわけではないが、映画の中で観たアポロ発射の映像は、本物の映像かどうかわからないがとても迫力があった。スペースシャトルもそうだけれど、あんな巨大な船体を発射台に載せて宇宙まで飛ばすなんて、どれほどの技術とパワーが必要か考えると、気が遠くなりそうだ。そういえば、80年代末頃に米西海岸に行った時に、NASA関連の展示がある施設に行って、アポロ船体が展示してあり、中を覗いたりした記憶がある。茶色くなったものすごく古い船体(本物?)も展示されていたような・・アルバムに写真があったかもしれない。

また最近ではアルテミス計画という月面探査計画があるようだが、自分はどちらかというとギリシャ神話のアルテミスの方が馴染みがあるので(月の女神はギリシャ神話ではアルテミスと呼ばれ、ローマ神話ではダイアナと呼ばれる)、そんなにアルテミスに不躾に近づいたら彼女の怒りをかって何かの動物に変身させられるか、良くないこと起こるかもよ!と思ってしまう方だ(ギリシャ神話にそういうエピソードがあったので興味のある方は↓)。