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all is full of beautiful love

beautiful days, beautiful life

飲めや歌えの大騒ぎの歌初めを終え、今日はまだ実家に帰らずに今住む場所でのんびり過ごしてます。

都下でいつも騒がしい街が今日はひそやかに静まっていて時間がゆっくりとゆっくりと流れています

なんだかノスタルジックな匂いが景色いっぱいに漂っていて違う場所に来たみたい

今年の新たな出会いが良い繋がりになりますように
そしていつもそばにある場所や人の新しい表情にももっと触れられるような年になりますように
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2014年もよろしくお願いします。
遅い朝を迎えてキッチンに立つ
小さな炊飯器にキラキラしたお米を丁寧に洗ってセットする。
沸かしたてのお湯の湯気が部屋に満ちてレッドジンガーティーの匂いが漂う。
一晩身体を守ってくれたベッドやシーツを手のひらでゆっくり伸ばして整える。
もうだいぶ長らく放っておいてしまった自転車を部屋に上げて、ひとつひとつパーツを磨く。錆びたチェーンを磨いて、オイルをさす。

音を放って目を閉じてその手触りと流れをじっくりと観察する。
込み上げる想いや記憶を脳裏にそっと寄せて聴くことへ意識を向け、ひとつひとつを愛でるように手をかける。
時に苛立ち時に解放され、少しづつ変わってゆく。

あなたに届きますように。

日常を愛でることが総てにつながってゆきますように。


音は揺らぎこころを移しどこまでも旅をする
私をどこへでも連れていってくれる

何かを敬愛し讃えると同時に何かに嫌悪を覚え青白い炎を燃やす

どちらが掛けても生きることは困難だ

世界は残酷であまりに美しい

真っ直ぐでは無いことを受け止めたら無限に広がる選択肢



今ある姿と憧れと否定
肯定と矛盾

悩んだ分だけ貴方はなりたい形に近づけるんだと深く垂れ込める夜空が囁く



深い思考に迷い込みながら明日を想いまた身体は夜に沈む

こころを引き上げるように風が世界を揺らす
音がうまれる



此の思いはことばには変えない
名前は時に重さとなり思いさえも縛り付けてしまう

あなたを何と呼ぼう

此の溢るる想いを何と呼ぼう
何かを背負い混んだ様に硬く、鋼の板を差し込んだ様な背中をゆっくりと動かす。

右と左の整合性が取れず、バランスを崩した身体はゆらゆらと彷徨い、また雑踏へと飲み込まれてゆく。


どちらがわも傾いているからどちらに合わせるかはこころのゆくままに



日々の中で欠損した魂は補完されまた歪められながら光り輝く球体を目指して明日へ向かう。


耳を澄まして外側と内側をシンクロさせると自ずと知れる今の此の時がもたらす流れに身を委ねる。

柔らかな存在に包まれて解けてゆく身体は羽ばたきゆく準備を始め、ほぐれた背中には小さな翼が生まれた。


命の羽音がこころへ響く


魂はこの身体の終焉と共に輝く球体となり空と大地に帰りますように



ドロドロと深い淀みの奥のようだ
深い深い沼の底で仄かな淡い光を纏って息をしている

目を閉じると潮騒や、吹き抜けてゆく風や灯台の灯り、汽笛の遠な 鳴きが脳内を駆け巡る

歩みの果てに辿り着くのはそんな場所なのだろうか

目覚めると夢のような日常が繰り広げられ、眠りとともにまた底へと戻ってゆく
煌めきはいつも泡沫の夢の様に瞼の奥に焼き付いている

何処からが夢で、何処からがそうで無いのか

ふわりと舞い上がる思考はいつも夢の中で踊り、淡い光はそこに命のともしびを見付け出す

眠ると目覚め、目覚めと共に腕をするりと抜けてゆく日常
確かに覚えているのはあの笑い声や真剣な眼差し、声に宿る決意の色

まるで夢のよう
愛しい人達が生きていることを感じられること
繰り返す日没と夜明けの中で信じていられる愛してやまないこと


日に日に待ち遠しくなる朝焼けが昨日よりも切なく優しさをたずさえる度にまた囀り歌い出す

肩を並べるビルの狭間に聞こえた小さな叫びが闇を裂いて心を打つ

虚ろな眼差しで錆び付いた想いを動かせるように
何度でも優しい夜がやってくる