アラフィフからのパリ生活  -6ページ目

アラフィフからのパリ生活 

何かのご縁で現在はパリ在住。フランス での日々のこと、感じたことを綴っていきたいと思います。

 

毎年ニュースで、「オペラ座近くの大きなデパートに、クリスマスのデコレーションが飾られました」と報道されると、いっきにクリスマスのムードが高まります。

 

 

ギャラリー・ラファイエットとプランタンは、通りに面したショーウィンドウで、それぞれ夢のあるディスプレイを見せてくれるので、子どもはもちろんのこと、大人もうっとりと束の間のクリスマスの夢を楽しめるのがなんともステキ!

 

 

私もそんなワクワク、キラキラした気分が味わいたくて、今年も見に行って来ました〜。

 

 

 

ギャラリー・ラファイエットでは、デパートの中のドームの下に毎年、素晴らしい巨大なツリーが登場するので、この時期は写真を撮る人で地上階の化粧品売り場は大混雑です。!

 

 

今年は、大きな宇宙服を着たサンタクロースが、宇宙遊泳をしているような演出。

特に今年は、フランス人宇宙飛行士のTomas Pesquet(トマ・ぺスケ)氏が、約200日間宇宙空間で過ごして、ついこの間地球に無事生還されたこともあり、コロナで暗いニュースばかりだったフランスに、明るい話題をもたらしてくれました。

だから今年のクリスマス・デコレーションは、宇宙にまつわることをテーマにしたのかしら???

 

 

 

ちなみにこちらは(↓)去年のツリー。

コロナウイルスの影響で、長い外出制限が出てデパートも大打撃を受けたけれど、幸いクリスマス前には大型商店の営業も解禁になり、またせっかくのクリスマスを明るい気持ちで迎えたいという人々にハッピーな気分をもたらしてくれたツリーでした!

 

 

 

 

 

ふと興味をそそられて古い写真を探してみたら、過去何年かのギャラリー・ラファイエットのツリーの写真が見つかったのでご紹介します。

 

 

 

こちら(↓)は2016年のもの。

私がパリに住み始めた年のツリーです。

白いシンプルなデコレーションだったんですね〜。

(ちょっとピンボケなのが残念...。)

 

 

 

 

 

そして、こちら(↓)は2017年のもの。

今年や2020年のものと比較すると、やや地味に感じるかも...。

 

 

 

 

 

 

こちら(↓)は、2018年のツリー。

 

 

この年から、だいぶカラフルでポップな印象のツリーになってきたのかな?と思わせるデコレーションです。

 

 

先週末にはシャンゼリゼのイルミネーションが点灯され、これからいっきにクリスマス・ムードが高まってくるパリ。

(ちなみに去年は、コロナの影響で、シャンゼリゼのイルミネーションは中止されてました。)

 

 

今のところ、コロナ感染者数が急増しているというニュースはあるけれど、外出制限などの規制はないとみられています。

 

 

つかの間、街中のこうした華やかなクリスマス・デコレーションを目にして、今年を明るい気持ちで締めくくりたい...と誰もが思うのでしょう。

そんな願いが込められた、カラフルな今年のギャラリー・ラファイエットのクリスマス・デコレーションでした。

今さらですが...

 

 

コロナ感染拡大の影響で、2020年にフランス、特にパリは長い期間にわたって外出禁止と外出制限が出されていました。

今思い返してみると、よく乗り越えられたな〜とちょっと感慨深いものがあります。

と同時に、「あれは果たして現実だったのかな?」という、悪い夢を見ていたような気持ちにさえなります。

 

 

個人個人が、そうした異常事態の中で、なんとか健康とココロの安定を保とうと、日々あれこれ工夫したりして来たはず...。

 

 

 

 

 

 

私も、もちろん外出できない、人と会えない、自分を取り巻く環境は不安になることばかりだし、おまけに離婚の手続きなども抱えていて...という環境の中、自分によく効くコト、気持ちが前向きになるようなコトを日々の中に取り入れて、ロックダウンを乗り越えました!

 

 

今思い返してみると、あの期間に試行錯誤したこと、自分としっかり向き合ったこと、いろんな本や誰かの言葉に触れたこと全ては、これからの自分の人生にプラスになることばかり!

アラフィフだけど、前より少し「おとな」になったような気がします。

 

 

このブログの中で、特に私が勇気づけられた言葉や、やってみてココロが落ち着いたことなどを少しずつ書いていきたいと思ってます。

 

 

まずは、ヨガ!

 

 

今までも先生についたりしてヨガをやっていましたが、今回のロックダウンから始めたヨガは、Youtubeを見ながら...。

 

 

朝、ヨガをするだけで、体の中の血やエネルギーがうまく循環するような気持ち良さ。

おまけに運動不足も解消できるし、ついつい食べることしか楽しみがないようなロックダウン期間に、体重が増えないためにも(食べすぎることへの罪滅ぼしにも...笑)効果大でした!

 

 

特に、パソコンとかに向き合う時間が多くなっていたので、肩こりとか腰の痛みなどの解消に本当にヨガに助けられました。

 

 

思わぬ影響は、ねこのマーニーにも及ぶほど!

私がマットを敷くと、その音を聞きつけたマーニーが別の部屋にいてもやって来るようになりました(笑)。

 

 

 

「マーニーちゃん、ちょっと邪魔なんですけど...!」

 

 

 

そして、私がYoutubeのヨガの先生にあわせて、あぐらをかいて座っていたり、四つん這いなどのポーズをとっていると、マーニーが私の横で華麗でしなやかな伸びをします!

特に、ねこがよくやるようなヨガのポーズは、「これぞお手本!」というような素晴らしい柔軟性を活かしてマーニーが見せてくれるから、思わず「マーニー、すごいね〜!」と感動してしまうのです。

 

 

また、喉をゴロゴロさせながら、私の足の間や、腕立て伏せのポーズをしている体の下を、八の字を描きながら歩き回り、おもむろにマットの真ん中に横たわって、しばし寛ぐのが日課になりました(正直、とっても邪魔ですが...笑)。

 

 

今もヨガが日課になっているのは、本当にありがたいことです。

 

 

もちろん気分や時間の都合によってやらない日もあるけれど、そこら辺はあまりキチキチせずに、ゆるりと楽しみながらやるというやり方が、私にはあってるのかもしれません。

 

 

 

今日で、Bourse de Commerce (ブルス・ドゥ・コメルス)の観光はおしまいですが、どうぞおつきあいよろしくお願いします♫

 

 

3階あるこの建物には、フランソワ・ピノー氏の保有するコレクションの中から選ばれたものが展示されています。

私が行った時は、アフリカ系アメリカ人アーティストの作品を見ることができました。

こちらの展示物は、だいたい6ヶ月毎に変わるそうですよ〜。

 

 

デヴィッド・ハモンズ "Central Park West"  1990年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直、現代アートは全く詳しくないし私...。

作品を前にして、「えっ、これがアートなの???」という、情けない感想しか出てこないことも多々あります(苦笑)。

それでもこうして美術館などで現代アートに触れると、ワクワクしたり刺激を受けるので、美術館に足を運ぶのは結構好きです。

 

 

まして、ここは芸術の都パリ!

世界中の素晴らしい美術品をここで見ることができるなんて、本当にありがたいしシアワセなことだとしみじみ思うのです。

 

 

 

 

 

 

フロアの一角に、こんなステキな階段が!

これは、この建物が穀物市場だった時代に、荷物を運搬する際に上りと下りがぶつからないようにと作られた、二重の螺旋階段になっています。

照明は、デザイナーのロナン&エルワン・ブルレック兄弟によるものとのこと。

窓の外の緑と一緒になって、この一角がまるでアール・ヌーボーの作品のよう!

 

 

 

 

 

 

 

最後に、こんなネオンの作品をご紹介。

1階の回廊になっているスペースに、ショーケースに入れられて展示されていました。

赤いネオンなのに、表示は「blue(青)」!

他にも青いネオンの「red(赤)」と、緑のネオンの「yellow(黄色)」もありましたよ〜。

 

 

 

最後まで、美術館の見学をご一緒してくださりありがとうございました♫

興味を持たれた方が、いつか実際にこちらにいらっしゃれるといいな〜と願ってます。

 

 

Bource de Commerce

2 rue de Viarmes 75001 Paris

前回のブログに引き続き、Bourse de Commerce (ブルス・ドゥ・コメルス)の現代美術ピノー・コレクションをお楽しみください♫

 

 

 

 

 

私が行った時に、この吹き抜けの空間で展示されていたのは、オープニング展「Ouverture(開幕)」の目玉となる、スイスのアーティスト、ウルス・フィッシャーの作品群でした。

 

 

これは後期ルネッサンス時代の彫刻を、ロウソクという素材で模したもので、オープン時からずっと彫刻にちいさな火が灯されているので、刻一刻とロウが溶けて彫刻も形を変えてく...という本当にユニークなアートでした。

 

 

 

 

 

私が行ったオープニングから約4ヶ月後の状態は、写真の通り。

床にバラバラに転がっているのは、なんと彫刻から溶け落ちた、顔の部分や腕など! 

床に落ちたものも、新たな展示物として誰の手も加えられることなく「そこに」そのまま置かれていました。

 

 

見学する私たちも、あちこちに落ちている彫刻の一部を蹴飛ばさないように注意深く歩き、また掃除の方も、これらの破片などを動かさないように床を掃除するようです。

 

 

もちろん中央の彫刻像も、溶けて落下した部分とは別に、ロウの溶け落ちたものが新たな形となっています。

 

 

 

 

 

この彫刻の周りには、同じくロウでできている、いろいろな形のイスのオブジェが展示されています。

溶けてその形を変え続けていくオブジェを見ていると、なんとも言えない「儚さ」や「哀しさ」、そして文字通り「諸行無常」をしみじみ感じました。

 

 

 

 

Bource de Commerce

2 rue de Viarmes 75001 Paris

 

2ヶ月近く前になりますが、Bource de Commerce - Pinault Collection (ブルス・ドゥ・コメルス、ピノー・コレクション)へ行って来ました。

 

 

去年オープン予定がコロナで延期になり、やっと今年5月にオープンしました!

...ということは、ほとんどの日本からの観光客の方がフランスに来られなくなってからオープンしたことになります。

改めて、少しでも早く世界的なコロナ禍が治り、また自由に旅行ができる日が来ることを心から祈ってます。

 

 

そんなわけで、少しでも読んでくださった方が観光をした気持ちになってくださればいいな、そして、近い将来にパリに旅行をする際の参考になれば嬉しいなと思って書きたいと思います。

 

 

まずは、この歴史的建造物についてご紹介...。

〈ブルス・ドゥ・コメルス〉というのは、直訳すれば「商品取引所」のことです。

 

 

この建物は、18世紀に穀物取引場として使われ、19世紀後半のパリ万博の際にガラスのドームが加えられ、エッフェル塔と並んで万博の代表的建築になりました。

19世紀末からは商品取引所となっていましたが、21世紀になって役目を終えたこの歴史的建造物。

2015年にパリ市から、1万点以上の現代アートをコレクションしていたピノー氏へオファーがいき、自らのコレクションを展示する美術館にすることになりました。

(ピノー氏が創業者の「ケリング」は、グッチ、サンローラン、バレンシアガなどを擁する世界的な大企業です。)

 

 

 

 

 

円筒形の建物内部の中央は、巨大なドームの吹き抜けの空間になっています。

実はその中に、日本人建築家の安藤忠雄氏が、現代的な鉄筋コンクリートで円筒の空間を作り出しています。

 

 

グレーのコンクリートでできた壁の内側は、大規模な展示ができるような広々とした空間になっており、この壁の外側のスペースは回廊として、現代美術品が展示されています。

一見、歴史がある建物に鉄筋コンクリートの壁というのはミスマッチに思えますが、頭上のガラスのドームから入る光と、ドームをぐるりと囲むように描かれた天井画、そしてコンクリートの壁が作り出す静けさが、不思議な「禅」の雰囲気を作り出していてとてもステキでした。

 

 

 

ガラスのドームから入る光が、歴史ある外側の建物と、現代的なコンクリートの

壁がつくりだす空間それぞれに、優しく降り注いでいます。

 

 

 

こちらは、外環をぐるりと囲む回廊スペース。等間隔に置かれたショーウインドー

のようなケースに、現代アートのオブジェが展示されています。

 

 

 

 

Bource de Commerce

2 rue de Viarmes 75001 Paris