老後のお金の価値が若い時より低くなる’らしい。
僕は二十代始めにカナダへ唯冒険的に移住する時、あの古い小さな羽田飛行場の搭乗口を通り抜けた折の財布の中身はたったの三十万円それもまだ一米ドルが360円の価値しかなかった。
でもカナダでは卵一ダースが50セント、コーヒーは大体5セントかせいぜい15セント、一週間の下宿代は二食付きで25ドルぐらいの時代だった、1968年型のトヨタ・パブリカがまだ2,000カナダドル以下、その頃のカナダーアメリカドル関係はカナダドルの方が高かった。
総資産は約900ドルで僕の北米生活は始まったが、三年ほどで銀行が貸してくれるローンの最高額が4万ドルぐらいになった瞬間に、住宅ローンで買えれる範囲の家を探して買った、これが本当に良かった。
それ以後今まで四軒買い売りを繰り返し、今の生活はとても楽。 もう銀行からお金を借りる必要は無い。
若い時の一ドル、二ドルは家を買う大きな土台だった、 その価値は計り知れない。
今歳を取って、引退しのんびり過ごすが、今では食べれる量は60年前の半分ほど、
家のローンは無くて、仕事への情熱も次第に冷めて日々の出費もうーんと減ったし、
若い時から一ドル、五ドルほどの余分なお金は貯金、投資を継続、不動産からのお金で、
投資は最近はAIロボで自動的に毎月配当を再投資(dividend reinvestment plan)、
もう株のニュースに気を配ることはしないでも良い時代。
お金を使っても、日本旅行、クルーズに何度行っても、投資資産は減らないどころか、
少しずつ増えている、つまりお金の価値は次第に減っていく。
そこで"Die with Zero"を読んでこの本の内容がパーフェクトに判ったし、筆者と全く同じ想い。
亡くなった樹木希林さんの言われていた言葉は歳を取った僕の心を綺麗に言われている。
お金は使って価値があるもの、いくらお金を貯めても使わないと全く価値は無い。
では今後お金をどう使う?
そして僕が死んだ日には財布がゼロにするにはどうしたらいいのか?
幾ら美味しいもの腹いっぱい食べても、いくら高級なレストランで一番高いものを食べても使う金はたいしたことない。
今お金よりもほしいものは健康。
今さら肉体的な苦痛を受けたくない。
ボケたくない。
まだまだ長距離ドライブをしたいし、まだまだ熱い恋もしたい。