別の視点(かなり偏った個人的視点)で見た 2010 Matthew Bourne's SWAN LAKE です。
私は自他共に認める Scott Ambler の大ファン。
ただ、ただ、もう彼の舞台を見たい。それだけに数回のロンドン、LA、NY に行きました。
私が彼の話しをするとあまりに熱っぽいので周りが引き加減になる時があります。解っていても止まらないので自分でも困る。
以前は彼の姿を見ると何故かピョンピョンと跳ねてました。
嬉しいという気持ちがピークに達した時の表現が跳ねることになるのかな?と思いますが、かなり不思議な可笑しい奴に変身をしてしまう私です。
でも最近はかなり私も大人になり、彼への熱い思いも通常温度に下がったと思っていましたが…
Matthew Bourne's SWAN LAKE は王子の物語です。
大人になりきれない、王子としての立場に順応できない、女王である母親の愛情を求めて満たされない孤独な王子の物語。
初演キャストであるScottの王子は内に込めた感情表現が最高で、DVDに残っていますが… Adam Cooper の白鳥とのコンビは何か不思議な雰囲気をかもし出して、これ以上の王子は無いと思っています。
私の中で Matthew Bourne's SWAN LAKE の王子は Scott Ambler 1人であり、彼以上の王子は無いと思っています。
その Scott が今回のツァーで執事役で舞台に立った。
あ~っ複雑だ!
執事役。。。。。
貴方は王子でしょう???
◆2010年6月11日 matinee
The Swan / The Stranger ……… Richard Winsor
The Prince ……… Dominic North
The Queen ……… Nina Goldman
The Private Secretary ……… Scott Ambler
The Girlfriend ……… Kerry Biggin
The Young Prince ……… Gavin Persand
◆2010年6月12日 soiree
The Swan / The Stranger ……… Richard Winsor
The Prince ……… Dominic North
The Queen ……… Charlotte Broom
The Private Secretary ……… Scott Ambler
The Girlfriend ……… Kerry Biggin
The Young Prince ……… Gavin Persand
ベッドに眠る王子が白鳥の悪夢にうなされるシーンから舞台は始まります。
怖くて眠れない王子を抱き締めない母親の女王。
朝が来て、宮殿内の王子を取り巻く様々な日常。
執事があれこれと指図して回ります。
スコットだぁ…… 涙。涙。
やはり執事なのね。。。。。。
でも、今回の執事は今までとはかなり違ったキャラクターです。
王室を陥れようと画策する執事では無く、王室と女王に尽くす執事。
女王が士官達と戯れているのを衆人の目にさらさないよう気を配ったり(今までは王子の役でした)、自分の知らない間に王子がGFを作ったのも面白くなさそう(過去では金で雇って王子に取り入らせていたのですが…)。
王子が内緒で出かけるバーでも陰で彼を守り、挙句にはGFに手切れ金を渡したりしている。
ずいぶんとキャラが変更になっているのです。
悪キャラでは無くなりましたがさすがスコットだなぁ~ 舞台上で存在感がある。
と、バー前の王子のソロ。
この王子の踊りは綺麗だ。
とても柔らかな筋肉で感情豊かに踊る。
Dominic North でした。
2幕 孤独と絶望に死を選ぼうとする王子の前に白鳥が現れます。
白鳥と過ごす時間の中で自分を取り戻し、明るく希望に満ち、幸せいっぱいで走り去る王子。
ここのDominic North は素晴らしかった。
素晴らしいダンス。
柔らかく、美しくとても綺麗なダンス。
Dominic North の王子は素直で大人しく、優しげで、品のある立ち姿も良い王子です。
白鳥を見つめながら楽しそうに踊る姿は見る側をもとてもハッピーにさせる。
あぁ…良い王子だ。
時代が変わったのだなぁ~
私が今まで見たものと違う Matthew Bourne's SWAN LAKE がここに有りました。
Adam Cooper と Scott Ambler や Ben の創り出した“SWAN LAKE” の世界はもう過去のものになったのだろう、伝説になりつつあるのかもしれません。
Scott Ambler が執事として立つ舞台で、Dominic North の王子は素晴らしかったと感じる。
これはもう“SWAN LAKE”が過去の“SWAN LAKE”では無いということです。
白鳥や王子を演ずる(踊る)ダンサーの個性やカリスマ性に頼ることなく、この“SWAN LAKE”のストーリーは進んで行き、見る人を惹き付け、涙させる。
この作品を作った人間(Matthew)が見直したのだから、これで良いのだろうと思う。
Matthew 自身がこの作品を「モダン・クラシック」と呼んだのだから、もうそうなのだろうと改めて思ったのでした。寂しい気もしますが、Matthew Bourne は進化系なのです。
時代に合った素晴らしい作品をこれからも生み出して行って欲しいと心から願っています。
でも、私の王子は Scott Ambler ただ1人です。
カーテンコールに立った彼を見て「ヒャ~スコ………」と叫びそうになり、慌てて飲み込んだ私。
でも思い切り手を振ってしまった。。。。。。。苦笑
大好きです Scott!
いつまでもいつまでも私の王子でいてください。
ずっと舞台の上にいてくださいね。
ただ、ただそれだけが私の願いです。 忘れないで……
Dear Scott,
Age doesn't matter, does it?
Please keep on dancing forever.
Although I don't have time now, I am eagerly looking forward to seeing your performance sometime, somewhere in the world.
with love
kyoko