こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV6月号のゲストは、
株式会社ゼットンの鈴木会長。
ゼットン様は、公園の再開発ではなく
再生を手掛けてきました。
その土地・街に眠っている「宝」を見つけて、
それを最大限活かす方法を考えるのが
鈴木会長の思想でありメソッドです。
これまでの歴史を調べたり、
そのエリアがどのような役割を
担ってきたのか等も調査するようです。
私は意地悪な質問をしました。
「鈴木会長のもとへ公園再生の依頼が
多数来ると思うのですが、
どこにも“宝”はあるのでしょうか?」
「いえ。難しい所にはどうあがいても難しい」
と回答されました。
正直なご回答で大変共感しました。
ただ機能が揃っただけのベットタウン。
物語がない街は難しいといいます。
鈴木会長のもとには、
ディベロッパーの方からも相談があるようです。
ここに土地がたまたま空いているから、
短期目線で開発をして家を建てる。
その時は賑わっているように見えても、
数十年後には衰退していく街。
こういう街には宝が見つからない。
この街をこれからどのような街にしたいのか?
中長期的なビジョンを描く。
ビジョンを描くから、
何をやるべきで何をやってはいけないかが分かる。
ビジョンなき「再開発」は、
長いスパンで考えれば
無価値なもの、無駄なものを
大量生産をしている。
つまりゴミを作り出すことになります。
あなたが住む街をどのようにしていたいですか?
あなたが住む街のビジョンは何ですか?
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV6月号のゲストは、
株式会社ゼットンの鈴木会長。
ゼットン様は、飲食店等の経営・開発及び
コンサルティングから始まり、
近年では公園再生事業を始めています。
具体的な例をあげると、
葛西臨海公園再生事業、
徳川園再生事業、山下公園再生事業など。
鈴木会長は「再開発」ではなく「再生」と
協調しています。
「再開発」というと過去のものを全て壊して、
新しいものを作り上げるというイメージです。
「再生」というと、
本来もっているポテンシャルを引き出し、
もう一度活気を取り戻すといったイメージでしょうか。
鈴木会長は、葛西臨海に初めて視察に行った時に
ハワイがイメージできたそうです。
そしてこの公園に大きなポテンシャルを感じました。
ハロハテーブルを運営していたこともあり
公園内のカフェやレストランの再生はもちろん、
様々な提案をされ実現していきます。
例えば、公園でウェディング事業も始めました。
「葛西でウエディング?」とネット上では、
辛辣な書き込みも見られたそうです。
しかし今では、年間40~50件の婚礼が行われています。
バーベキュー場を作り、
日常のバーベキューだけでなく、
婚礼時の食事としても利用できるようになりました。
公園内で思いっきり遊べるように、
遊具のレンタル事業も始めました。
東京海洋大学との共同研究により、
貝殻を再利用した「ケアシェル」を活用。
東京湾の浄化活動に取り組み、
期間限定で海水浴場をオープンしました。
公園のポテンシャルを探し、
新しい価値を作り出して、
マネタイズする。
マネタイズによって得られた利益を
また新しい価値づくりに投資する。
結果、公園が再生されていく。
ちなみに葛西臨海公園に来られる客層が
大きく変わったそうです。
昔は怖い人のたまり場になっていました。
夜にもなればガラが悪い若者がいて、
近づけないこともあったとか。
私も何度も足を運んだことがありますが、
今となれば、休日にはたくさんの家族で
にぎわっている公園になっています。
皆さんの会社にも手つかずで、
眠ったままのポテンシャルがあるかもしれません。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
ここ1年間でお会いした経営者の方に
同じ質問をした所、
同じような回答が返ってきました。
同じ質問とは、
「経営者として後悔していることは?」
というもの。
何か1つくらいあるのかな?と
興味本位で聞いてみたりします。
しかし、皆さん「後悔」という言葉に
違和感があるのか、
適切な回答を探しているようでした。
大きく2つの回答に分かれます。
「特にありません」
「反省はしますが後悔はありません」
いずれかの回答が多いんですね。
おそらく今現在の自分を作っているのは
過去の失敗も含んだ経験があったからこそ。
つまり失敗を失敗で終わらせずに、
次に繋げたこと。
だから「後悔」と聞かれると
特に思い浮かばないのではないないかと
思います。
「後悔」というと、
過去を今でも引きずっている印象を
受けますね。
当時は未熟で、
自分として最善の選択だと思っていた。
自分の力不足だった。
それを認めているから、
「後悔」という言葉とは何かが違う。
「あの時にこうしてよかった…」
という後悔で終わらせない。
それを必ず未来に繋げる。
ポジティブに反省にしていく姿勢を
私も真似をしていきたいと思います。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
2025年夏、参議院選挙が行われますね。
もう間もなくです。
我々の生活と今後の日本を左右する、
ターニングポイントになる選挙。
今まで政治に関心がなかった方も
ぜひ投票に行っていただけたらと思います。
さて心理学用語に
「親近効果」というものがあります。
「人はたくさんの情報を与えられた時、
最後に得た情報により影響されやすい傾向がある」
ノーマン・ヘンリー・アンダーソンが
提唱した効果と言われています。
また人事評価エラーの1つに
「期末誤差」というものがあります。
「評価期間終盤の出来事に
全体の評価が影響されること」
を言います。
なぜこの2つのキーワードを
出しているかと言えば、
選挙でも活用されているからです。
選挙直前になるとやたら、
ポジティブな情報、
またはネガティブな情報を出し合い
有利に進めようとする傾向がありますね。
少し前は「消費税減税」が主なるテーマでした。
しかし最近は「コメの高騰」に話題がシフト。
コメを5キロ2000円で流通させることで、
なんだか国民のために「頑張っている感」を
出しています。
こんな直前の出来事のみで、
評価を固めてはいけませんね。
「期末誤差」というエラーがあるように。
人事考課ならば多くの場合、
6ヶ月、12ヶ月の期間で人を評価する。
今回の選挙でいれば、
少なくても3年という期間で
評価しなければいけませんね。
3年の間にどれだけのことをやってきて、
どれだけの成果を残してきたのか。
経済界でごく当たり前のことです。
本来は政治家・政党を選ぶ際、
そのような点に着目しなければなりませんね。
直前に印象に引っ張られないように…。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV 5月号のゲストは
元祖鯱もなか本店の古田専務。
明治40年創業の老舗和菓子屋さんです。
2005年をピークに業績は半分以下。
廃業寸前でした。
コロナ禍では最盛期の10分の1まで
売上は落ち込みました。
そのようなほぼ廃業寸前の中で、
このお店を失くしたくないと、
夫婦でこのお店を引き継ぐことを決めます。
当時は従業員もお金もなかった。
その中でできることと言えば、
無料でできるSNSの活用。
試行錯誤をしながらXの運用をします。
企業公式アカウントから交流を始めて、
互いに情報発信しあったり、
「おは鯱」と毎日の挨拶を欠かさなかったり…。
その努力が報われることに。
藤井聡太棋士の将棋タイトル戦の
勝負おやつに抜擢され話題になりました。
Xの企業公式アカウントでの繋がりがきっかけとなり、
寿がきやや名古屋グランパスエイトとの
コラボ商品を開発・提供することにも成功。
きっかけはSNSで繋がり、
交流を深める。
そこからビジネスに発展していく機会を
作り出していきました。
「見返りを期待しない。
見返りを期待した瞬間から、
行動が打算的に見えてうさん臭くなってしまう」
と古田専務は言います。
X上でも相手が喜んでくれそうなことを
自ら先にGIVEをする。
その姿勢を貫いていらっしゃいました。
今は非常に質の高いコミュニティが出来上がっており、
名古屋を代表する和菓子になるという目標を
応援してくださる方が多数いらっしゃるようです。
「広告費が出せないから
わが社の商品の認知度が低い」
古田専務のやられていることを見ると、
そんなことは言えなくなってしまいますね。