こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV9月号のゲストは、
株式会社障がい者つくし更生会の那波専務。
前回、『奇跡の会社』と言われる理由について
このメルマガでご紹介しました。
この会社には多くの企業が見学に来られます。
「障がい者の方がここまで力を発揮されるとは
思いませんでした」
と驚きの感想を言われる方もいます。
これは事実です。
このような環境を作れば、
十分可能ということですね。
那波専務は、
「障がい者雇用専用の取り組みではない。
特別なことではない。
どんな法人でも、誰にでも、取り組めること」
とも言っています。
どこまでできるかは考え方次第ですね。
また障がい者雇用を推進している企業で
よく言われること。
それは
「障がい者の方をよく“理解”して下さい」
というもの。
障がい者つくし更生会さんが
人間関係を構築する上で
大事にしているステップがあります。
1.受 容 2.共 感
3.理 解 4.許容
「理解してください」と言われる「理解」とは、
ステップ3を指します。
本当に「理解」するには、
相手の言っている事を「受容」し、
それに「共感」することが欠かせない。
受容とは、自分の評価や判断を入れずに、
ニュートラルな気持ちで相手の話を聴くこと。
共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、
相手の心で感じること。
障がい者の法定雇用率2.5%を
上回るという目標を掲げた会社の人事担当者が、
「彼・彼女らを理解して下さい」
と社内に言われていますね。
本当の「理解」を進めるには
その前の段階があることを忘れてはいけません。
さらに言えば、障がい者雇用云々の話ではなく、
良好な人間関係を築くうえで「受容と共感」は
必要になってきますね。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV9月号のゲストは、
株式会社障がい者つくし更生会の
那波専務でした。
こちらの会社、福岡県の春日市・大野城市の
不燃性一般廃棄物処理施設の運転管理をされています。
社員38名の中で障害者の方が32名(全体の84%)。
法定雇用率は105.3%。
この数値、間違いではありません。
重度障害者の方はダブルカウントされますので。
一般企業の法定雇用率は2.5%ですから、
驚異的な数字ですね。
恐らく全国でトップクラスです。
あくまでも「株式会社」。
「福祉をしているつもりはない」と言われています。
当然、仕事にもシビアです。
不燃性一般廃棄物処理施設(破砕等)の
運転・管理において全国トップクラスの
クオリティ。
ここまで価値を提供できる組織になるまでは、
様々な障害があったそうです。
私が最も驚いたことがあります。。
それはあえて「単年契約」にしていること。
この仕事は行政からの委託業務です。
契約期間が存在します。
以前、障がい者つくし更生会の仕事ぶりが認められ、
複数年契約の打診があったそうです。
私だったら、数年間は仕事がなくならないので、
飛びつくと思います。
皆さんもそうですよね?
これで数年間は安心だと。
しかし那波専務はお断りをしました。
「複数年契約はお互いにとってよくない。
私たちからすれば数年間の契約が
保証されると甘えてしまう。
緊張感もなくなってしまうかもしれない。
行政側にとってもデメリットです。
定期的に人事異動があると思いますが、
複数年契約だと前任者が私たちに依頼していたから
それでいいかと惰性になりがち。
確固たる理由がない。
私たちはその都度、担当者の方に
弊社の仕事ぶりを評価してもらいたいんです」
こんなことを言われていました。
自分たちの力で勝ち取った外部から評価ですね。
毎年300人近く、様々な業界の方が
見学に来られるそうです。
ここで働いている38名のスタッフにとって、
大きな自信になっているのでしょう。
『奇跡の会社』と言われる理由が
私には理解できました。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先日、シニア向けのビジネスをされている
O社長にお会いしました。
O社長のされているシニアビジネスは、
今となっては有名になりました。
全国の地方自治体から講演依頼があったり、
地方の地域活性化への助言を求められたりと
引っ張りだこになっています。
しかし5年前はそうではありませんでした。
・なんか怪しいビジネスをしている
・高齢者からお金を搾取しているのでは?
・実は高額商品を後で買わせているのでは?
ここでは書ききれませんが、
たくさんの批判・風評被害が
寄せられたそうです。
「5年前はあれだけ風評被害があったのに、
今では共感者や応援者も出てくる。
世間の評価は当てにならないですね」
と言われていました。
私の経験上、
つまらない批判する人の多くは、
断片的な情報しか知らない人。
断片的な情報しか知らないので、
憶測で物事を考えて、批判しています。
現場・現地・現物を見た方からの批判は
前向きに受け止めることは
必要かもしれません。
一方で一番耳を傾けていけないのは、
現場・現地・現物を見たことがない方の
憶測からくる批判です。
この声をまともに聞く必要はありません。
面白がって、呟いているだけかもしれません。
私たちはどんな人の声には耳を傾けて、
どんな人の声にはスルーをするのか。
その見極めに失敗をすると、
目的達成には至りませんね。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先日、たまたま食事会のお隣に座っていた
中小企業の経営者のお話が
興味深いものでした。
駐車場の設置・メンテ等を
されている会社のH社長。
H社長も
「うちの会社にモンスター社員の
ような人間がいて大変でしたよ。
社内のエネルギーを全部、
吸い取るような存在。
一人目の問題が解決したら、
二人目の問題が発生。
私は人を見る目がないのかもしれません」
聞いていいものか迷いましたが、
「どのような件があったんですか?」
と聞いてみました。
「一人は会社のみんなからパワハラを
受けていると。
お客様のクレームが立て続けに起きている。
お客様に迷惑が掛からない様に
この社員にいろいろと周囲の人間が助言を
していたら、それがパワハラであると
いうんですね。
あまりにも自分の非を認めないので、
匿名で社内にパワハラ調査しました。
結果、やはりなかったんです。
その社員の悲観的な捉え方が
暴走してしまったんでしょう」
「もう一つはお金の私的利用ですね。
会社のETCカードを渡していたら、
プライベートでもそのETCカードを利用。
金額がおかしいので調べたら、
本人が私的利用を認めました」
ほかにも多数ありましたが、
このメルマガではこのくらいに。
「社内ルール」や「仕組み」というと、
スタッフを「拘束する」という
ネガティブな印象を想起しがちです。
でも仮にETCカード利用を
確認する仕組みや、
他者が利用内容を確認する社内ルール等が
存在すれば、こういったトラブルは
防げたのかもしれません。
そもそも人間は弱い。
仕組みやルールとは
スタッフを悪人にしないために
必要だという見方もできます。
ルールや仕組みが仮にあっても
このくらいはバレないだろう…と
不正に手を染めてしまう人も
いるくらいです。
社員を守るために
ルールや仕組みが必要。
そのように考えてみましょう。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先週、研修で北海道に行っていました。
移動中、車から見える景色で
心が癒されたのですが、
一方で疑問に思うことも…。
それは、山間部にやたら太陽光パネルが
増えているという事実。
以前はそこまで気にならなかったのですが、
今回はここまで美しい山を削って
斜面に作る必要があるのか…と疑問に思います。
釧路湿原の太陽光パネル設置も
ニュースで話題になっていますね。
著名人もこの工事には疑問の声をあげています。
事業者は必要な調査等の手続きを踏んだと
言っていますが、果たして共感を得られるかどうか。
自然エネルギーへの転換というのも
理解できますが、
だからといって太陽光をあちこちに
作るのもどうなんだろう…と思いませんか?
業者は設置しないと売上にならないから、
設置を試みると思いますが、
マクロで見た時に本当にそれは必要なの?と。
自然を壊すことはナンセンス。
元に戻るのにはどのくらいの歳月が
必要になるのでしょう。
美しい自然を壊して設置するのは
センスがなさすぎです。
ビジネスには「センス」が必要だと
思うんですね。
センスとは「共感力」とも言えます。
太陽光パネルが必要だとはいっても、
そこは作ったらさすがにアウトでしょ!
というセンス。
美しい自然を美しいまま、
次世代に残してほしいと思います。