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~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


交通事故や交通違反を起こしやすい人の特徴という
記事を見かけました。



1 自分を過信しがち

ベテランドライバーに多いそうです。
この時間帯ならば交通量が少ないから大丈夫だろう…と考える。

経験値の蓄積が、過信を創り出してしまう。


免許更新の講習会で「~だろう」運転は危険と学びますね。
「~かもしれない」と思って、確認を怠らないようにと。



よく聞く話ですが、新入社員の初期は彼・彼女たちは、
上司に確認行為を怠らないため、
大きなミスをすることが少ない。

一方、仕事に慣れてきた時に、「~だろう」で自己判断し、
ミスやトラブルを起こしてしまう。


慣れや慢心、緊張感の欠如が原因です。



2 注意散漫

ドライバーに事故当時の様子を聞くと、
「考え事をしていた」「ぼーっとしていた」等と答えるそうです。

つまり注意力や集中力が落ちているということ。


ディップ社のアンケート調査に以下のようなものがあります。

『仕事で失敗をしてしまうのはどんな時か?』という調査結果。


ミスをしやすいのは月曜と金曜、時間帯は14時~16時
という傾向があるそうです。



休み明けで集中力が散漫な月曜日、
疲労が溜まる週末前の金曜日、
そして食事後の眠気が襲ってくる午後の時間。


それぞれ上記のような原因が考えられそうです。


予めてミスが起こりやすいタイミングが分かっていれば、
事前対策がしやすいですね。



皆さんの会社でも同じようなミスがようであれば、
個人の資質に原因を求めず、
できる限り客観的な原因を探してみてください。

 

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


経営者に美意識は必要か?

あなたは、この問いにどのように答えますか。


ここでは「美意識=感性」とも捉えます。

先日、自身が持っている「美意識=感性」を
経営の軸に据えている社長にお会いした。


その方の表情は本当にイキイキとされていました。


どうしてもまだまだ経営の言語は数値であり、
判軸は理性が主流です。


・儲かるか、儲からないか…。
・効率性が高いか、低いか…。
・生産性が高いか、低いか…。


上記が判断軸になることが多い。

でもこれからの時代も、
果たして「効率性重視」なのでしょうか?

私の思い込みかもしれませんが、
これには違和感しかありません。


都内の分譲地を見れば、平屋1棟ではなく、
どうにか3F建ての狭小住宅を2、3棟作ろうとする。

限られた土地から棟数の最大化を狙う。
それが土地の広さに対して最大の利益を生むから。


マンションを作るなら、余白を限りなく減らして、
階数の最大化を狙い、部屋数を作れるだけ作る。
投資回収の最大化を狙う。


店舗を作れば、ところ狭しと椅子と机を並べ、
客席数の最大化を狙う。


上記の例は、
生産性・効率性を追求した結果。


でもそこに住む人、そこに来る人の心の豊かさは
どうなんだろう…。

心の豊かさの最大化は必要ないのか…。


時間も空間も余白の中で、
豊かさを感じたりするものでしょう。


利益の最大化を目指すのか。

それとも心の豊かさを目的にし、
利益は適正ラインを目指すのか。



これも経営者の感性によるもの
なのかもしれません。


儲かるとはいえ、

・何となくダサい、
・何となくショボイ、
・何となくカッコ悪い

このように自分の感性に何かが引っかかるならば、
それは方向性がずれているのかもしれない。

自身の美意識、感性と向き合ってみては
いかがでしょうか?

 

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


学校で起きる問題の1つ、「いじめ」について。
文科省はいじめの定義を広げたようです。

「児童等に対して一定の人的関係にある他の児童等が
 おこなう心理的・物理的な影響を与える行為であって、
 当該行為の対象になった児童等が心身の苦痛を
 感じているもの」


要するにいじめは、
子供が嫌だな!と感じること全てになってしまった。
キリがないですよね。



いじめの授業を受けたと言っていた、
何人かの小学生に授業の様子を聞きました。

「相手が嫌だと思ったらそれはいじめ」

と言われたと。

その小学生は納得していませんでしたね。

「嫌なのかどうか、相手の感じ方の問題。
 何も言えなくなる」と。


「相手が嫌だと思ったらそれはいじめ」

そんなお花畑な世界があるのでしょうか…。



大人の世界でいう

「相手がハラスメントと感じたら、
 それは全てハラスメント」


と同じようなことですね。


教育現場が長い方は、
深刻ないじめが起きるのは小学4年生以降だと
認識しています。

幼稚園から低学年までは
小さなトラブルが絶えません。

相手にいじわるをしてしまう子もいるでしょうね。
それがいじめと定義されてしまったら…。

幼稚園や保育園でも、
子供がいじめられていると相談にくる保護者が
一定数いると聞いています。


トラブルが予め起きないようにすること。
それはそれで否定しませんが、
トラブルゼロの社会を目指すのは的外れ。

社会で求められているのは、
「トラブルが起きた時に
 真摯に向き合い解決できる力」
ですよね。


学校も社会の縮図と言われます。
いかに解決するかを学べる場所だと思います。

それが大人が過剰に先回りしすぎた対策のおかげで、
本来、経験することも経験できなくなっている一面も
あるかと思います。

死なない程度、重症にならない程度のトラブルは
経験しておいた方がいい。


企業経営も一緒ですね。

トラブルが起きない会社はありません。
トラブルが起きない会社がいい会社でもない。

トラブルは起きて当たり前。


起きた時にどのように頭と体を使って、
対処するかが重要です。


学校の「いじめ」のように
トラブルの定義を広げてしまい、
何も起きない会社を目指すべきではありません。

トラブルがあるから現実社会。

そのような心構えでいてほしいものです。
 

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


前回に引き続き、
十方よし.TVの4月号のゲスト、
パン・アキモトの秋元会長のお話です。


美味しく食べられ、5年の保存ができるパンの缶詰めを
開発したパン・アキモトさん。


「救缶鳥プロジェクト」というものを始めました。

この取り組みは、テレビや雑誌だけでなく、
子供が学校で学ぶ英語や市民科の教科書の中にも
取り上げられています。


それはこういった仕組みです。

学校や自治体、企業がパンの缶詰めを購入。
約5年の賞味期限があり、希望があれば約4年後に
無料で回収してくれます。


回収したパンの缶詰めをNGO等にコンテナで送られ、
飢餓や災害で苦しむ人々へ、食料として届けられます。


過去には、ベトナムやケニア、ウクライナ、
能登半島にも送られています。


国内でパンを回収する物流コスト、
海外に輸送する物流コストについても、
協力企業の支援により、割安に抑えられているそうです。



5年経てば、賞味期限が来るので、
パンの缶詰めを再購入しなければなりません。

少し早めにパンの缶詰めを切り上げることで、
困っている人の力になることができる。

企業の社会貢献にも繋がる活動です。


受け取った方も、安心・安全でおいしいパンを
食べることができる。

さらに「救缶鳥」は義援先の方へ、
メッセージを書きこむことができます。

受け取った方は温かい気持ちになれますし、
送る側も国内・国外への貧困や災害にも目を向ける
教育の機会となるでしょう。


パンの缶詰めを開発して満足せず、
好循環をさせる仕組みまで考えた秋元会長には
本当に感服致します。

誰もが幸せになる仕組み。

このような製品・商品がこれからますます
生まれてくることを願います。
 

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


十方よし.TVの4月号のゲストは、
パンアキモトの秋元会長。


阪神淡路大震災の時に、栃木から2,000個のパンを届けるも、
日持ちせず、多くのパンが廃棄。

食べてもらえたのは僅かでした。


知人から
「被災時にも美味しく食べられるパンを作ってほしい」
という要望をもらいました。


真空パックを試してみると、
パンは潰れたまま、元に状態に戻らない。

様々な手法を試したが、
上手くいかなかったそうです。


缶にパンを詰めてから、
特殊な方法で焼くというやり方で
ついにパンの缶詰めが完成する。


「美味しいとパン」と「保存ができるパン」は
二律背反します。



どちらの条件も満たした商品です。


缶詰から出したパンは、
とても数年前に作られたパンとは思えないほど、
柔らかさがあります。

おそらくお皿の上において
ブラインドテストをしたら
分からないかもしれません。


「非常食は、食べられるだけでいい。保存性が一番」

と考えていたら、この商品は生まれなかったでしょう。


クッキーのような固いパン、
美味しいとは言えないパンのままだったでしょう。


非常時でも「おいしい」パンが食べたいのが
人間の欲求です。



何か災害があると一気に売れ出し、
何も災害がないと売れ行きが止まるのが
非常食を扱う難しさです。


弊社も非常食として
「パン・アキモト」さんのパンを常備しています。


ぜひ、パン・アキモトさんのパンを
お買い求めいただき、試食してみてください。