~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~ -109ページ目

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

 
『誕生日はお祝いされる日ではありません!』


こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
 
先日、ある経営者の方から質問されました。
 
「“親孝行”をクレドに入れてもいいのでしょうか?」
 
「なぜそのような質問をされたのですか?」
 
「クレドって、会社のミッションやビジョンを達成するために
 一人一人が行動する指針ですよね。
 親孝行ができない人は他人に親切にすることも感謝することも
 できないというのが持論です。
 でもこれって、プライベートまで強制しているようで、
 はたして明文化していいものかどうか、迷います」
 
 
皆さんならどのように考えるでしょうか?
 
 
私はむしろ「親孝行」を推奨します。
「親孝行」によって「人格」も磨かれていくでしょう。
 
それが言い過ぎでしたら、「心の畑」を耕すことができます。
「心の畑」が肥沃な土地でなければどんな種を撒いてもムダ。
実ることはありません。
 
「親孝行」をするうちに、心が優しくなっていくリーダーを
私もたくさん見ていきました。
親孝行はそこらの研修より、はるかに意義深いです。
 
親孝行をするということは、固く乾いた土地を
耕すことに似ているように思うのです。
 
「人格形成」なしで理念が浸透することはありません。
理念が浸透する風土作りに向けて、
「人格形成」へのアプローチはむしろ推奨するべきなんです。
 
 
F社の人事部長さんがこんな話をしてくれました。
 
「誕生日って普通は皆からお祝いされる日ですよね?
 それは若い頃で終わりにしよう!
 社会人になったら、誕生日にはむしろ親へ
 心から感謝する日にしよう!って教えています。
 あなたが生まれるために最も苦しんだのは親ですから。
 誕生日には親孝行する。それが私の会社のクレドです」
 
 
確かにその通りだなと思いました。
 
確かにいい歳して、自分の誕生日をお祝いされることを
期待しているようではレベルが低いですね。
 
誕生日とは1年で最も親へ感謝する日なのでしょう。
 
理念浸透を促進するコミュニケーション
『“考えれば分かるだろう!”“よく考えろ!”は禁句』

 
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
 
 
理念と一貫した風土形成をしていくためには、
当然ながらコミュニケーションは大切です。
でもコミュニケーションが最も難しいのも事実です。
 
日常の会話を拝見して、意思疎通ができていないなと
感じることが多々あります。
 
その一つが、
「考えれば分かるだろう」
「よく考えろ」
「考えてから自分の意見を持って来い」
 
といった上司と部下のやりとりです。
 
 
仕事は「考え」てするものです。
しかし「考える」という言葉は抽象度が高く、
認識のズレが頻繁に生じています。
 
 
上司:「もっと考えてこい!」
 
部下:「すみません。次回から気をつけます」
 
(次回)
 
上司:「だからもっと考えろ!って言っているだろう」
 
部下:「すみませんでした。次回から気をつけます」
 
 
こんなやり取りを延々と繰り返している上司・部下もいます。
お互いに大変なストレスでしょう。
 
このストレスを減らすにはどうしたらいいか。
 
それは「考えるとは●●」といった具合に
定義・認識を合わせることです。
 
 
私は以前、上司からよく言われました。
 
「考えるとはアウトプットすること」
 
私は自分の意見を言うことに慎重でした。
頭の中で思考している、悩んでいることが
「考えている」と思っていたんです。
 
ですから
「考えてはいるんですがなかなかいいアイデアが
浮かばなくて…」と言うと、
すかさず突っ込みが入るわけです。
 
「それは考えてうちに入らない。
考えるとはアウトプットすることだから」
 
 
冒頭の事例でいうならば、
・考えるとは、問題→原因→対策を書き出すこと
・考えるとは、最終結論+メリット・デメリットを提示すること
・考えるとは、リスクと具体的対策を用意すること
 
といったことが考えられますね。
 
「考える」とは具体的にどういうことか、
認識・定義を合わせる。
 
両者のストレスを減らすために、
ここからやってみましょう。
『経営理念やビジョンはいつ、お披露目するか?』
 
こんにちわ。
理念浸透コンサルタントの松本です。
 
起業して3年目になるS社長とこんなやり取りがありました。
 
 
「経営理念もビジョンも残り3割ができていないんです。
 早く10割作って、スタッフへ伝えないといけないですね」
 
 
S社長は最初の2年間は収益を上げることに必死で、
経営理念どころではなかったと言います。
建前上あったものの、思い入れは正直なかったと言われていました。
 
非常に真面目な方なので、経営理念やビジョンの言葉一つ一つ、
言い回しにも細心の注意を払います。
 
それ自体は素晴らしいことなのですが、
正確性を求めるが故に慎重になりすぎている一面もあります。
 
 
私はS社長へ提案しました。
 
「7割でもいいじゃないですか。明日から毎日発信していきましょう」
 
「えっ?でも経営理念やビジョンですよ。
 こういうものってやはり10割作ってから公表するものでしょう」
 
「確かにそういう考え方もあります。
 でもSさんの場合、このままだとお披露目が伸びてしまいませんか?
 7割でもいいじゃないですか!」
 
「そうなんですかね…」
 
 
最後に私は言い切りました。
 
「アウトプットが“熟成”させます」
 
 
これは私自身の経験からくるもの。
経営理念・ビジョン・方針も7割でアウトプットし続けていく。
 
すると話している本人の理解がさらに進んで行き、
気づきが芽生えたりするんです。
欠けていた残り3割も見えてきたりします。
 
「そんな真意があったのか…」と
話している本人でさえ驚くことがあります。
 
 
真面目な方や正確性を重視する方ほど、慎重になりがちです。
 
でも精度や納得性の高い理念・ビジョン・方針を作ろうと思ったら
まずは「アウトプット」していくこと。
 
 
アウトプットを繰り返して中で
“磨き上げていく”と考えた方が賢明だと思います。

『木村秋則さんから学ぶビジョンを達成する方法』


おはようございます。
理念浸透コンサルタントの松本です。


化学的に合成された農薬や肥料を一切使わずに、
無農薬でリンゴ作りを成功させた木村秋則さん。

「奇跡のリンゴ」と呼ばれ、映画にもなったのでご存知かと思います。

私は木村さんの生き方や笑顔が大好きで、
30回近く関連映像を見ています。

木村さんはなぜ8年もの間ギリギリの生活をしながら、
諦めずにビジョンを達成できたのか…。


私たちビジネスマンにとっても大いに学ぶべき点があります。

私なりに5つのポイントにまとめました。


1.圧倒的な量のトライ&エラー
殺菌作用があり独自に合成した酢を散布することで、
農薬の代用品を見つけます。でもこれを見つけるまでに、
数十回・数百回のトライ&エラーをしています。

実験ノートは膨大な量でした。
前例がないだけあって、試行錯誤の連続だったのでしょう。


2.強烈な想いがヒントを手繰り寄せる
精神的に追い込まれてしまい、山に行って自殺を図ろうとしました。
ドングリの赤い実を見た瞬間に、リンゴ栽培へのヒントに掴みます。

私であれば真夜中の山の中で、ドングリさえ視界に入らないし、
ドングリを見た所で何もインスピレーションは湧かなかったでしょう。
木村さんしかドングリの赤い実からヒントを掴みとれなかったでしょう。
強烈な想いがあったからこそ、風景からヒントを得られました。


3.土(=本質)に目を向ける
奇跡のリンゴを作るには、土が重要だと気づかれました。
私たちは見える実=成果ばかりについ目が行ってしまいます。

なぜこの実がなるのか、枝を見て、木を見て、根を見て、土にまで至る。
目には見えない「本質」を見ようとすること。
本質思考・根本思考です。


4.バカになる
「なぜ奇跡のリンゴ作りに成功しました?」という問いに
「バカになれたから…」と答えられました。

誰しも自分の安心領域で生きようとします。
バカにならないとブレイクスルーできません。
照れやプライド、周りの目が気になって、
バカになるくらいの行動はなかなかできません。
奇跡のリンゴを作ることのみに集中していました。


5.WHATよりWHY
農薬で皮膚があれてしまう奥様を見て、無農薬にチャレンジ。
でもそう簡単にうまくいかず、4年目で一度止めようとされます。
その時に子供達から「何のためにここまで我慢してきたの?」と
問われ、再度チャレンジ。

木村さんがもしお一人だったら、
おそらく実現できなかったのではないでしょうか。
「ここまで迷惑をかけてきてしまった家族のためにも…」
という気持ちがおそらく途中から支えになっていた気がします。

何のために無農薬のリンゴを作るか、という目的・理由が
明確になっていったのではないかと思います。


一農家の方の生き様から、たくさんのことが学べますね。

5つのポイントは、私たちがビジョンを達成していく上で
肝に銘じておかなければならないことだと思います。

本日は「理念経営」を実践されている企業をご紹介します。
青山建設株式会社さんです。


青山代表の『めざせ!1000年企業』という書籍。
企業寿命が短いと言われるなか、永続している会社には
法則があります。それを分かりやすく説明されています。
 

「お天道様はすべて見ているのよ」と親から言われたことを
思い出しました。
 

お天道様からみて「恥じない仕事」「恥じない経営」を
していきたいと思える書籍でした。


以下、印象に残ったメッセージです。

・共に栄える、共に生きる、正しいことを貫く。
 正しいことを貫きながらお客様や社会に貢献する。
 これが日本企業としての使命。

・西洋の資本主義は勝ち負けが中心ですが、日本の
 資本主義は長続きの哲学(精神)がしっかりと
 刷り込まれている。

・世の中を幸せにする綺麗ごとを本気で真剣に実践する。
 そのことで世の人々の気持ちを明るくすると共に、
 生活を豊かにし続けていくことが企業繁栄の王道で
 あり、企業の使命。

・誰かのために戦うものは強い。