『経営理念やビジョンはいつ、お披露目するか?』
こんにちわ。
理念浸透コンサルタントの松本です。
起業して3年目になるS社長とこんなやり取りがありました。
「経営理念もビジョンも残り3割ができていないんです。
早く10割作って、スタッフへ伝えないといけないですね」
S社長は最初の2年間は収益を上げることに必死で、
経営理念どころではなかったと言います。
建前上あったものの、思い入れは正直なかったと言われていました。
非常に真面目な方なので、経営理念やビジョンの言葉一つ一つ、
言い回しにも細心の注意を払います。
それ自体は素晴らしいことなのですが、
正確性を求めるが故に慎重になりすぎている一面もあります。
私はS社長へ提案しました。
「7割でもいいじゃないですか。明日から毎日発信していきましょう」
「えっ?でも経営理念やビジョンですよ。
こういうものってやはり10割作ってから公表するものでしょう」
「確かにそういう考え方もあります。
でもSさんの場合、このままだとお披露目が伸びてしまいませんか?
7割でもいいじゃないですか!」
「そうなんですかね…」
最後に私は言い切りました。
「アウトプットが“熟成”させます」
これは私自身の経験からくるもの。
経営理念・ビジョン・方針も7割でアウトプットし続けていく。
すると話している本人の理解がさらに進んで行き、
気づきが芽生えたりするんです。
欠けていた残り3割も見えてきたりします。
「そんな真意があったのか…」と
話している本人でさえ驚くことがあります。
真面目な方や正確性を重視する方ほど、慎重になりがちです。
でも精度や納得性の高い理念・ビジョン・方針を作ろうと思ったら
まずは「アウトプット」していくこと。
アウトプットを繰り返して中で
“磨き上げていく”と考えた方が賢明だと思います。