『70点が最善のリーダー』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、経営者コミュニティのメンバーと食事をしていたとき、

こんな話題になりました。

「Aさんは地域課題への問題意識も高いし、人を惹きつける魅力もある。

政治家を目指してみたらどうですか?」

するとAさんはこう答えました。

「いやいや、勘弁してくださいよ。私なんて叩けば埃だらけです(笑)。

仮に運よく政治家になれても、1週間で辞めることになりますよ。」

さて、皆さんはどうでしょうか。

叩いても叩いても、少しの埃も出てこない――
そんな自信はありますか?

5年前、10年前までさかのぼったら。
あるいは小さな出来事まで含めたら。

何かしら指摘されることの一つや二つ、

誰にでもあるのではないでしょうか。

政治家は「国を導くリーダー」として、

高い倫理観や模範性を求められます。
 

経営者もまた「組織を導くリーダー」として、

同じように姿勢や在り方が問われます。

徳や学識に優れ、

私欲なく正しく生きる人物を「聖人君子」といいます。
 

私心がなく、

不正のない状態を「清廉潔白」といいます。

私たちは、リーダーにそのレベルを求めすぎてはいないでしょうか。

「聖人君子」であり、「清廉潔白」であることを。


しかし現実には、そんな完璧な人がどれほどいるでしょう。

女性問題や少額のお金の問題など、
一般人であれば大きく取り上げられないことも、
立場が上がれば一気に糾弾の対象になります。

さらに、考え方が少し違うだけで、
人格そのものまで否定されることさえあります。

けれども、100%考えが一致するリーダーなど存在しません。

共感できる部分もあれば、違和感を覚える部分もある。
本来、それが自然な姿のはずです。

「聖人君子」はいない。
「清廉潔白」も幻想かもしれない。
考え方も人それぞれ違う。

それでも、あなたから見て“70%納得できる”なら、
それは十分に信頼に値するリーダーではないでしょうか。


100%を求める社会よりも、
70%を認め合える社会のほうが、
現実的で、調和が生まれる。

私は、そう思います。