『理念を浸透させるコミュニケーションとは?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。


『理念を浸透させるコミュニケーションとは?』
 
もうわかっているよ!と多くの経営者から
突っ込まれそうですが、あえて書きますね。
 
分かっていることと実践していることは全くの別物ですから。
 
そして実践していないという事実があるとすれば、
心底では“やりたくない”のか、“優先順位が低い”か、
環境的に“やることが難しい”かでしょう。

理念を浸透させるコミュニケーションとは何でしょうか?
頭文字を取って「L・T・O」で覚えましょう。

1.Live&Iメッセージ
講演者の記録を取り後で視聴すること。
それはやらないよりマシでしょう。
 
でも会場で聞くからこその空気感があります。
10代の頃、あるバンドにはまり、コンサートへよく行きました。
DVDで見るのと生のコンサートでは、全く別物でした。
 
ライブ感が「共感性」をより高めます。
 
そしてIメッセージ。
“自分の言葉”で理念について語ることで「共感性」は
高まります。
 
国会でされている答弁のように、
間違えずに読み上げていますが、
心には響かない話をしてしまう経営者もいますね。
 
「間違えないように伝える」という慎重さから
「紋切型に伝える」という方向性へ進んでしまいます。

2.Two Way
一方的に伝えることが One Way です。
発信者側なりには、相手の立場に立って伝えることを
最大限配慮します。
 
そうだとしても、受け手は自身のフィルターを通って消化する。
「そういうつもりで伝えていないだけどな…」ということが
日常でよく起こりますね。
 
その多くの場合の原因は、
Two Way が成り立っていないためです。
 
なので相手の解釈の仕方や共感度を確認しながら、
Two Way(=対話)で伝えることの方が効果的でしょう。

3.One on One
「みんなへ」のメッセージと「あなたへ」のメッセージでは、
伝わり方が変わりますね。
 
1対多で伝えていると、取捨選択してしまい、
「私には関係のない話。他の人へのメッセージ」と
勝手に解釈して聞いている方もいます。
 
1対1であればそれが防ぐことができる。
1対1で話してみると、「こんなに伝わっていないのか…」と
驚くことさえあります。

ポイントをまとめると「L・T・O」でした。
いい会社を作りたい(=理念経営をしたい)ならば、
「L・T・O」をサボらないことですね。